すべてを
守るために
命を守るために
君は
戦う
君は
英雄
かっこいいね
心壊れた
大切なものを
踏みにじられた
悲しむことも
知らない
己が
汚されるのも
恐れない
奴は
悪魔か
死神か
刃物で
人を斬り
滴る血を見て
薄く笑う
....
誰も
信じたくない
誰とも
話ししたくない
顔も見たくない
全てが
うそ臭く
見えて
全てが
きたなくて
大人というものが
信じられない
傲慢に見える
卑怯に見える
....
000105
初春に 捨身の街 冴え渡る
新宿で 振り袖姿 見つけてる
「調子はイマイチ」
GS125のプラグを点検する
別に異常はないようだ
パワーのイマ ....
夢から覚めると 部屋だった
オレンジ色の 部屋だった
燃えるカアテン 葉の落ちた
枝の 輪郭うつってた
暗い暗い 椅子の陰
虫が一匹 逃げ込んだ
昼の夢から 這い出した
イモムシみたいに ....
即興詩 「僕はいま出航する」
僕はいま、
高々と碧い空に帆を揚げて、出航する。
わが大海原は何処までも青く洋々として
日輪は常に金色の光を放ち、
天より沙羅双樹や優 ....
取り残された
あの日の時間
心の傍を
行ったり来たり
言葉の奥に
伸ばした腕で
君と僕とを
線で結んだ
確かなものは
見えないけれど
心の温度
感じてとれて
触れた ....
ぐぅたらと
テレビの音を無視しながら
ボリボリとものをつくる
ぐぅたらと
朝起きて新聞をひらく
冷蔵庫をのぞく
テレビをつける
メールをする
そんな風に
普通に
たとえば
....
九月の歌は季節外れ
酔いにまかせて
奪い合った双眼鏡
女の子は男の子に
男の子は女の子に
囁きは煙とベース音に混じって
そってたわんだ天幕を覆っている
覆っている
覆っている
科学者の卒業式
幽霊の入学式
みんな同じ服装で
帰った
彼は落とし穴を掘って
自ら落ちてみせた
私も帰った
彼はさくらに埋もれて
後は知らない
まだ少し暑さが残るので
冷房のスイッチを入れる
と、角が取れた熱は
あっさりと部屋を去り
すぐに肌寒くなる
ひと夏の情熱が
夕日のごとく悶えながら
大地へと沈んでいく
ヤカンがゴツ ....
なぜ 耳が二つあるの
なぜ 汽車の中をころがっていくの
なぜ 夕方になると存在を消すの
なぜ つねに何かを見ているの
なぜ くもの上にのぼろうとするの
なぜ 茶わんをひっくりかえすの
....
近頃寝付きが悪い
そうなってから、部屋の電気を全部消すようになった
小さい頃から暗闇が怖くて、豆電を付けた薄明るい部屋で、枕に顔を埋めて寝ていたのに
近頃は部屋の電気を全部消して、まぶたを閉じて ....
たぶん、あの夜の、ファミリーマート狭山台南店は
俗にいう時間のねじれに迷い込んでしまったせいで
風に飛ばされたトランプみたいにいろんな感情が
それは、言葉というフォルムをまとう前の姿で、むき出し ....
人殺しのカクテル
絞め殺した女の子の幽霊と交わる
ブルーレイよりも鮮明な快楽へ導く
一字一句なぞるようにディック握る手つき目つき
突き出した唇の内に住む堕天使
精神と生と死を整頓したいが ....
1
私がただ、
眩しくて手をのばすなら、
日の当たる場所に、
古く乾いた存在があってほしい。
美しく光る埃が、
波の気を引く、
ときめくような、
昨日のプレゼント。
ビーチでスキ ....
耳朶 矯正せずに生活している人間 に 複眼と単眼 の 去る ゆうべ が 腐敗してゆく
浮かび 呼ばれるたび の 活動
誰か の 光受容細胞 ....
猥褻という言葉 で 大きな 跡 の 闇 から
塩 を 砂漠
仮死のなか を 世界 から ....
火矢 は 進化論の否定的な例の引き合い に
それら で 無拘束物質 が 何十年 の
それ を 死体となるのである ....
誰もが歩いてきた道を
君はこれからも歩き続けるのか
安易に妥協を受け入れて
苦痛も知らぬ
その時を君は過ごしていくのか
闇の深淵に漂う恐怖を
君は知らずに歩んでいくのか
いつ ....
久しぶりに会った
友人は相も変わらずで
夜中
ぐだぐだと話など
していると
近くの公園まで
散歩しようかと
いった具合で
出かけてみたりする
ふたり
満月に出逢う夜と
曇り空
....
何もかもが嘘
工業用の米が
いつの間にか
最高級肥後米になっている。
それを食わされる
入院患者
もうければイイジャン
イイジャン
イイジャン
見逃せば金
だも ....
肺の中で泳ぐ金魚を僕は懸命な慟哭で逃がしてやるのだ。
これは美しき嘔吐か、春愁なる喀血。
生殖機能を持ち合わせておらんこの{ルビ膚=はだえ}を寄せ合うのは罪かい、神様。
お前の不思議な ....
死んでしまおうかと思っている
来ないと思っていた明日が来たから
死んでしまおうかと思っている
来る筈のない今日が来たから
ドアがあればあなたが入ってくる
壁があればあなたが生えて ....
{ルビ鰭=ひれ}
少ないということは
時に惨めなことだ
僅かということも
なんだかみすぼらしくて
心細い
単純ということは
なんにも飾りようがなく
寂しいことで
易しいという ....
春さきやらぬ秋に沈みえんやー重いやぁ
めざしく三十路歯向かいエッヂ匂って劣化する胎盤は
小人たちを毟り取るニッパーの重低音ここいらじゃ電気式
日本丸め赤痢規範じゃあ到底解けぬ謎おしっこもその顔で ....
夜にだけ開く目蓋
過去の痛みを抱いて眠り
囚われたままの羊
棘が脚に食い込んで
そっと伝う紅
翠の眼の果てに映る
永遠の蒼は止まらない
堕ちる月を睨んで
民を殺すと誓っては
振り ....
ふたりで
ずいぶん夏を歩いてきたね
波打ち際を振り返ってみると
たくさんの足跡が打ち上げられていて
見えないところまで続いている
きっと想い出になる時がきたら
一斉に海に帰ってゆくんだ ....
許せないのって泣きわめいてみてよ
血が混じった
ピンクの涙が流れるまでさ
許せないのって泣きわめいてみてよ
ぼくの胸ぐらをつかみながら
ケモノみたいに乱暴にさ
誰かの目を覗きこみな ....
私の気持ち知ってるんでしょ?
それなら早く
早く言ってよ
私の目を見て
好き
って言ってよ
ほかの男から私を隔離してよ
私の気持ち
....
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