宏子はどうした
だから婆ちゃん
姉ちゃん、癌になってしもうて
今朝死んでもうたやないの
宏子はどうした
だから婆ちゃん
婆ちゃん 耳が聞こえんから
分からんやろ
宏子はどうした ....
あたしは熱帯魚
あなたの愛のヒーターがないと生きていけないの
でも愛してるって簡単に言わないで
おなかいっぱいになるから
エサは少しでいいの
ただあたしを見つめていて
明日など来なくも良し
そう思えども
心の中にある明かり
その明かりを囲む闇
ただひたすらに埋め尽くす
涙
哀しいのか
哀しみなのか
苦しいのか
苦しみなのか
それ正しければ
何な ....
僕は、君の名前を思い出すことができない。
だから、名前を勝手につけて話をしようと思う、君の名前はノア。
美しい子供だったということは覚えている、ピタゴラスの定理のような美しさを持つ子供だった、
....
すべて投げ捨てられるのは今のうちだぜ
{引用=自分の凶器が尻を裂いて現れそうになる}
殺したいやつの一人や二人、誰にでもいるもんだろ
あの黒い瞳に一発お見舞いしてやろう
偉そうに俺の分身を ....
眼が痛む夜を
長靴を履いて跨いでゆけば
林檎の核に
赤紫色の朝は満ち
ランドセルは旋回
どこまでも途切れることのないジャングルジムが
徐々に可視化する
世界の不自由
狂気の科学者の質素 ....
直径十センチメートルのポットに
土をいれ
湿らせ
種を播いた
四日もすると芽が出て
青々と若々しい双子葉が
種殻を携えて立ち上がる
五日もすると本葉が生えだ ....
午前2時
乙な時間
深々と暗闇に腰かけ
背もたれから闇の奥へと沈み込んでいく
詩と視とシーッとCと死の 詩の時間
君は誰かが仕組んだゲームの中
右へ左へ上へ下へ
何かを見つけ ....
僕のことで
泣いてくれる君は
とても不思議だ
僕は
何が感動かもわからないけど
君がそばにいてくれると
僕はにんげんらしさを
僕はひとらしさを
....
檻の中にいるみたいにみつめている張り付く嘘のつめたい
足音はどうしたって響かせてはダメで
時間に蛍光塗料を塗りたくってやる
けれど、
下をむいて歩くばかりで、人ごみの中
目立つ蛍光に笑い声が ....
ハズレをひいた
がっかりした反面、ほっとした
出る杭は打たれ続けて
成長期は終りを告げる
尖った角は
穏やかな下流に着いた頃には
すべすべとして
どこにでも転がっていそうだ
まわり ....
只 線路は一直線に
遥か彼方の空と地平のすき間に向かって
突き刺さっている
ふいに
何処までも歩けそうな気のする僕等は
とてつもなく緩やかな引力に
否が応でも
いつか ....
どうせなら、何にも見えないくらい真っ暗になって欲しい。
どうせなら、何にも聴こえないくらい澄んだ空気に触れたい。
真夜中の公園でも、街の外れでも。
誰も居ない学校でも、夢の中でも。
....
去りゆく時の影青く
君の背中に青深く
波の名残りを追いかけて
君は夏から逃げるだろう
この手に触れたカナシミで
私は砂をまとうだろう
まとった白い砂のごと
夏は離れることはない
....
まぶたが無いので
眠っているのかどうかわからない
閉じたカーテン 夜のやみのなか
ポンプの音だけが部屋に低く響いている
水槽の底には赤い金魚が三匹
(いや 実際は一匹は赤くて あとの二匹は金 ....
ある日のある日が
ある日偶然目の前に来て
一足先に夜を飛び越し
昨日と呼ばれる日になってみて
君の常識とやらに挑戦状を突きつける
月のない満月の夜
星がささやくのは
朝日の悩みとくだ ....
黄金の蛙、まだ遥か未来。
遠ざかる赤は、地に落ちて鳴く。
高校の校門は、閉じられたままだ。
風に、夜は襲う。追いつけよ。
追いつけ!
この水と、黄金の蛙、
夕暮れまでまだ遥か未来。
てをつないであるく
あしなみをそろえて
おなじほうをむいて
どこまでいくんだろ
そんなことはいいよ
てのぬくもりだけは
ずっときえないから
真冬の晴天の日
林道をゆるゆる登っていった
雪はあまり積もっていなかった
四駆に乗って来た
武田先生、降りた。
背広にコートを着て
「武田先生、もうすぐですか?」
「あと ....
初めましてを交わした瞬間から
さようならへのタイムリミットが正しく始めましてをするんだ
いつがお別れかは解らないけれど
確実にさようならへと近付いてゆく僕ら
今この瞬間もどこかで誰かの ....
080922
おまじないの言葉を習う
水金地火木土天海
冥王星を貝殻追放したので
今日も雨が降っております
海王星が雨をプレゼントしてくれたの ....
うわぁひどいな
決した意を色落ちの醍醐味をようやく醸し出し始めたジーンズの後ろポケットに入れビルを出る
非浸水面積を最小限に収めようと病み上がりの師の背後をスリップストリーム
足元はジャックパー ....
夜にグライダーは飛ばない
上昇気流、サーマルがないから
サーマルがないので
夜に雲は湧かない
どこかから流れてくる分だけ
街を挟んで
海風と山風が一日の交替をして
吹く風はどれも ....
今日はAちゃんとBさんの退院前夜祭だった。喫煙所でみんなでビールを飲んだ。
Bさんが突然、「Aちゃんは俺みたいなのがタイプらしい」と漏らした。俺はちょっとうれしかった。
Mちゃんはどう思っ ....
私のはピンクだったらしい
私が生まれたとき口に含んでいた石は
ピンクだったらしい
私の石を見て
大人たちは笑ったのだそうだ
女の子が
女の子らしく
ピンク色の石をくわえてきたというの ....
会いたかったよって言って 抱いて
髪をなでて
どこに行っても 何をしても
時は止まってる
動かない時間の中
いつかはきっと うすれてくんだろうけど
行か ....
《《《君と話さない理由は助けて欲しいと悟られたくないからだ》》》
眠るを白内障の闇深く更に性能が上がる時代もののもう
ただ一度だけわれわれには草稿は生活可能がくだいて
やがて甘い信号機に目( ....
《《《君と目をあわせない理由は眩しすぎて焦げるからだ》》》
複雑な構造の小型シートの君のが
粘度を生まれた時は未熟
銃眼が水平には発生様式が異なる
悪い液体の水は修道士は堪えて
6歳 ....
《《《君と目をあわせない理由は眩しすぎて撃たれるからだ》》》
中心の感棹にむきだしの解像度を光の入り口する
伽羅の物理的性質
時点のそれを呼ぶ
完全に戦士があまがわをはじまる
トルソ ....
輝いている 過去が
あんなに苛つく程
悩み 苦しみ 悲しんだのに
輝いている 過去が
煙草も吸えない程
疲れ果てていたのに
輝いている 過去が
それは一所懸 ....
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