ながい腕を
まっすぐに伸ばして
陽ざしをさえぎり
さらにずんずん伸ばして
父は雲のはしっこをつまんでみせた
お父さん
いちどきりでした
あなたの背中で
パンの匂いがする軟らかい ....
幸せになれる
誰だって
願い続ければ
いつか
叶うんだ
僕は不幸の仔
じゃない
願いが有るから
暗い夜も
いつか朝が
心にも
訪れるから
針のな ....
時折わたしは振り返る
地面に文字がこぼれていないか
可 しいな 確かに落とした気がしたのだが
わたしの心配はいつも杞憂に終わる
最近楽しいことが全くないのも
もちろん気の ....
お前の母ちゃんザンギエフ
お前の母ちゃんブレイクビーツ
お前の母ちゃんハルマゲドン
お前の母ちゃんネクサス6
お前の母ちゃんマエストロ
連れてって いまシャングリラ
好きだぜ おまえの ....
帰省した
夏に撮った故郷の写真
信じられないほど
輪郭は曖昧で
卵の黄身みたいに
白身に弾んだ
空の青さと草の緑
そして黄金色の土のコントラスト
溶けてしまうほど走っ ....
すれ違いざま乳房を鷲掴み
突き抜ける情熱は右手
見境のない
ごきげんよう、
歯茎の火傷に障らぬようにそう紡いだ、
根をおろし損ねたらしく。
さんざ勿体ぶって開いたその奥
たったの三畳 ....
みずうみに音楽の破片
どうして夜なんだろう
さいごの肉のまじわり
滝まであと少しだった
きみとだったらぼくは
みずうみに音楽の破片
どうして夜なんだろう
....
真っ直ぐに伸びる線路は遥か遠くに浮かび
空と地平の隙間に、突き刺さっている。
その先端に引っかかった、
○月×日 の日記の紙切れ一枚
ひらひらと 明日の風に 泳いでる
嘘がとりでから出てきたよ
えんぴつで○を描いたよ
じゅっことはんぶん
もうちびて描けない
嘘はじゅういっこ出てきたよ
みんなおんなのひとで
みどりやあかのドレス
あおやきいろのくつ
....
真っ白に傾く汚い空
僕は乾いた影響を受けている この詩もほら
身の間から 爪のあいだから なにかを求めている なにかを抑えている
真っ白にゆます空
僕は乾いた影響を受けている こ ....
頭を下げる人を笑うような
どこもかしこも私だらけ
俺は君を毒と呼んでいいかい、
が手を結んで叩き回って暇を潰す
殺さないで 頭を下げる その頭を潰す
わだすは わだすよ
かけがえな ....
夜。
膨大な暗闇の
その堆積を知らない
その密度を
その質量を
この不安を
君は知らない
夜。
解答のないパズル
終わらない数式
積まれた書類
書き殴る指
丸くなる
四肢 ....
異国の土の上で、貴方は戦っていました。
壊れかけている要塞の一番上で、アーチャーとして戦う貴方は、
いつか見た神話の
争いの女神によく似ていました。
貴方は装備もあまり整っていなく ....
現在に繋ぎとまる
欲望のない
わたしの摂取と排泄は
なにのためだ
なにもすることがないのだ
なにもしたいことがないのだ
時間を喰らう、なんて
言えるものか
そんな唾液はありません
....
ロックを大音量で流している
車の中でMars Voltaの
Inertiatic ESPがエンドレスで流れている
高音の突き抜けるような叫び
突き抜けた先に光があるのか闇にのまれるのか
絶叫 ....
水面から少し出ている
君の肩の稜線は
涙を誘う
なめらかな肌にハート型の葉っぱ
なんて
ああ
あっちのアマリリスの茂み
ミツバチが蜜を運んでいる
爆撃機は今
どこを飛んでいる ....
血ナマ臭い肉壁
変化
青白く冷たい石壁
交互
夕焼けのように疾走する赤い壁
弱く輝く
「ココはドコなんだ」
「御前はドコにいるんだ」
「神と母は何故ココを選んだ」
「オマエは何者なん ....
秋分の日は久しぶりの晴天
スーパーへの道のりも
穏やかな陽射しに包まれて
欠伸している
のはこの僕だ
スーパーへの近道は
途中で寺の境内を貫いて
道幅が急に細くなる箇所がある
....
僕が机の上に
大きな地図を広げても
働き者の男たちは
こんなものただの古新聞じゃないか
と言ってバケツの水に漬けようとする
ほらここが
僕らの生まれ故郷だよ
そう指し示しても
男た ....
君に
銀の指輪を
贈りたい
友情の
証としての
君に
銀の指輪を
贈りたい
結束の
証としての
愛情の
証としての
怨憎の
証としての
ハウステンボス駅に続く
長いレンガ道は凸凹で
今朝踏み入った水溜りを
たっぷり吸い上げた靴は
とてもとても重く感じた
時々涼しげな
大半は生温い風が
二つしかないホームを
せわしく ....
夏の蒼が秋の青へ
パステル絵の具を撒いたような
明るく ちょっとポップな
空
広げたフトンで
大きく深呼吸
秋の匂いはちょっと土くさい
まだ緑だか茶色だかわからない
隣の家 ....
恵ちゃん、
明日君は帰るという
なのになぜ
恵ちゃん、
メールをおくれよ
君の愛がほしい
君のふとももの隙間に手をつっこみたい
なのになぜ
恵ちゃん、
君は旅人
せめて ....
はだかになれれば
なにもこわくないんだろうけれど
円高
低金利で
ウハウハ投資
プラザ合意
増やせ増やせで
融資融資
そりゃそうだ
まる裸にされたら
みもふたも ....
夢の中のついに砂糖城へ神よ
ほぼ完成で。水中毒, 水死 (DHMO)
林が気象学や海洋学に裏切られていく
何一つ歳月の水の恩恵を受けている
特異な相転移の利用は収斂進化による相似器官にあそ ....
充血についに海水の組成は上する
進化をたどることをエゴ
脇腹の転調ははいてゐる
あざなはれた過冷却水から植物の立っている
「モーゼ効果」に酸素原子は傷ついていない
比誘電率が越境雨の脳に ....
現実 現実 現実 現実 現実 現実 現実 現実 現実 現実
現実 現実 現実 現実 現実 現実 現実 現実 現実 現実
現実 現実 現実 現実 現実 現実 現実 現実 現実 現実
現実 現実 現 ....
新しい報せとともに
伝えられた罪状
希望を記そう
涙につづろう
一緒に描いた未来と
ここにある現実
やはり2つは別物でしたか?
....
「何度も言ってたんだよ」
泣き出しそうな声
嘘など微塵もない
君の綺麗なことば…
いつも足りてない
不器用な僕の声
届くこと ....
何を主とし何に俯くのか
彼は笑っていた
そこに何が見えたのか
それは彼のみが見えるもので
残念ながら私に見える物では無い
ありえない
温度
それのみが祈りを伝える術だったろうか
....
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