「キャンドルナイト」
肩から力を抜くのが良いんだね。
見よう見ようとすると、
見えなくなるものがある。
深呼吸を五、六回して、
目を閉じて、
静かに瞼の奥を眺めてい ....
恵ちゃんが今日リハビリに来てたけど
髪型変えてて超可愛くなってた
思わずカワイイねって言いそうになったがやめた
横にいた短大生や
巨乳っ娘(ちょいブサ)が気になったからだ
....
好きなところをクリック
いらない詩はたくさんある
マジダセェ 何サマ気取りだよ なぞるな
違う名前の奥には大抵、違う人がいて
大切な、大切な、出来事、思い、感傷、苛立ち、シックハウス症候群、
....
二重奏が聴こえる
ベースとピアノが語らい合っている
たった今、老年のピアノ教師は華やいだカードを引いてしまったらしい
指先からときめいていく旋律が、ベースのコード転回に絡んでいく
熟年のベーシ ....
弱い君でいいんだよ
なぜなら私がそばにいてあげられるから
強くない君でいいんだよ
なぜなら私を必要としてくれるから
弱いってことは強いんだ
なぜなら人の痛みが分かるから
「死にたい」と言う想いは
必死で生きてる私の胸を
嘲笑うように深く抉るの
治しようがないほど深く、深く。
「ちゃんと」生きることは
「普通に」生きることより難しくて
「普通に」 ....
A
趣旨がよくわからない格好をしたあなたは
私の家の前を通り過ぎてしまって
罰が悪そうなのと恨めしいのがまざったような顔で
ちょっと笑いながらこっちを見てたのを覚えてる
慣れてないのがバ ....
ビーカインドリワインド
テレビデオが真っ青な画面を晒している
擦り切れる素振りも見せないテープは
今日で丁度3回目の再生を終えたところで
ずっと止まったままになっている
今この ....
別に今、この瞬間に死んでも構わない
どうせ代わりなんていくらでいる
くだらない人間だ
どうせ私が死んで居なくなっても
一年も経たずに皆さん私の事など忘れてしまうでしょう
そん ....
季節を歌うまい
言葉でふちどらなくても
それは綺麗だから
心を歌うまい
それはひとりでにあふれて
ひとりでに歩むから
問いかけや ....
とっておきのチョコレートをつまんでも
アロマキャンドルの埃を払って火をつけてみても
アイスクリームみたいなコーヒーを飲みに行っても
花なんか買ってきたりしても 却って
気が晴れないときって ....
すなはまにたたずむ
なもなきとり
どこにゆけずとも
りんとしていたい
でもときおりくずれ
すなになる
よるはひとこえ
ろろろ、となく
しずかなうみに
くるふねはない
....
この手の林檎が可愛いので
少し齧ってみる
この手の林檎が可愛いので
もう少し齧ってみる
この酸味はもう秋なのね
喉元に風が吹き過ぎて
秋はどこからやって来るの
秋は私の心から
....
南宮大社まで
S先生に連れて行ってもらった
曇天だった 無風でもあり
細かい水の糸線が
無数にサーッと
間断なく 無音でもあり
微雨が降る
(先生、雨降ってますね)
(淳一君、 ....
何にもない夜に
何にもない男が
何にもせず佇み
空を見上げても
世界は変わらず
そのままで
何にもない友は
それを見て
何も思わず
ただ変わり行く
流れに身を任す
何もない男の心 ....
隣のヘッドフォンから
日常ではない何かがこぼれている
ブラウン管ごしのどこかのニュースが
心に足止めをして ぼくは
ひとつ後の電車に乗った
線路は淡々と続いて
よほどの偶然が起 ....
{引用=するとすべて
こうして、秋が呑む飴色の庭に流れ入る日々
立ち尽くすことはできないから倚りかかると
ステンレスの台がたわむ
窓の
外
暗く黄昏れる湖
刷毛の肩に金のほつれ毛 ....
・
一か月が
余りに速く過ぎ去るような気がして
どうしようもない
服を着替える間もなく
あっという間に秋である
外ではまるで軍隊のように
流行なのか
同じ型の服を身につけた女子が
勇 ....
仮面をした、まま 僕らは二人
キスした 抱き合った
仮面越しに 互いの熱、を感じながら
も 指先の感触一つ
探り当てることが出来ない 見つけられない
悲しい程 隔てられた
叫 ....
君に好きと告げるのに あたしは言葉しか持ち得なかった
柔らかい口付けもない 抱擁も出来ない
体を持たない 文字である あたしには
素足でタタタッと 駆け抜ける 白い紙上を
“此処”か ....
野菜ジュースのように
何もかも
からだにいいからと混ぜ合わせたら
きたないだろう?
君のように
水は美しい
人間の六〇パーセントは
水
だということの説明に
よく出てくる
....
変わった
世界は着実に
私の中で広がった
友を知り
愛を知り
欲を知り
嘘を知った
絡み合う全ての日々は
若葉のような輝きと
枯葉のような諦めをふらせた
葉が積もってい ....
生き急ぐ私を
受け入れてくれる
逝き急ぐ私を
とめてくれるあなた
…あなた
戻りたいと思う
だけど、戻れない
ただ一言
帰っておいで
そう言われた ....
全ての平衡感覚が崩れてゆく
泣きはらした目では
もう 止められなくて
瓦解した日常を前に一人
朝焼けのワルツを踊る
シーツは空気を切る音を響かせながら秋空にひろがった。
わたしはそれを物干し竿にかけ、
丁寧に皺を伸ばした。
子ども達は一面に広がる秋桜畑で笑い声を上げている。
家の中からはラジオの音が漏れ ....
今日もひとりで笑う
歩む速さで、けれど遠ざかっていく灯りを知らない振りして
どうして誰も剥がしてくれないんだろうか
皮じゃなくて中を見てよね
そうして同じように中身を見せてよ
剥 ....
どうにもならんことを
どうにかできると
拳をにぎり
どうすればいいのか
考えに考え
手をにぎりしめ
向かう先がどこなのか
確かめる支点を
持ち得ぬこともまた知らず
その方法で ....
こころが風邪をひくと
遠いどこかへ行きたくなる
誰かとバスを
待ちたい気持ちになる
まだ幼かった
あの日の僕と母のように
むかえに来たのが
バスではなかったとしても
見知 ....
月を見てはいけないよ
満月は特にいけない
これからは欠ける一方だからね
引いたり満ちたり
妙な引力を感じるだろ
ああいうものに惑わされちゃいけないんだ
走っていると月が追いかけ ....
国道の上で
灰白色の雲たちが
渋滞している
その下で
私の行先はどこにも
決められてはいない
恐らくそれは
初めから
私はひととき
歩みを止め
道の脇でそれぞれ ....
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