てっぺんに月が雫、光る

宇宙はしばらく

その運行を変えないで

永遠てやつモノマネしている
縛られた記憶は
身体を自由にはしない
冷たい床の感触
フローリングの無機質
そばには蛙がいた
本当には居ない、小さな雨蛙
君は自由だ、とそいつは言った
「君は自由なんだ」
俺は ....
{画像=081019224202.jpg}


今日は窓際の席は止めよう
曇り空にスリットが入り
わずかに日の光が差し始めたけれど
今日は明るい景色を見たくない
風に揺れる梢も
今しば ....
叱るつもりが
感情に身を任せ怒っている
自分の醜い姿に気づく

ひとは誰でも
誰かを叱ったり怒ったり出来ないはずなのに

自らの思いを通そうとでもするのか
声を荒げてみたり
ときは手 ....
月のきれいな夜に ひとり帰る
金木犀の咲く季節はどうしてもうまく生きていけなくて
鞄の中のお守りを何度も確かめた

あまいあまい香りはわたしを狂わせる
満月の光にふるえながら 
まだ温かい ....
長旅を控え

憂鬱そうな面持ちで空から降り注ぐ雨は

通り過ぎるたびに僕を睨む

僕は引き出された罪の意識に連れられて
目を瞑りタイムスリップ


産まれし宮処に似た感覚
周りに ....
花が咲く夜に唄は途絶えて
変わらずの奥底に怯えては
憶測の旅が不惑の夢に落つ

目覚めの明かりに眩暈して
水辺の香りに絶えたのは誰
食んだのは震える袖と小指

くるりくるり硝子細工の肌 ....
わかったよ。
君が彼を思っていた事を
大切な存在だって
彼が君の全てだって

君は情が深いと
わかったよ。
君の人生を
掛けていた事を

でももう彼はいない。
もう一度他の人の為 ....
届くのかなあ ぷくぷくぷく
最後の空気をこぼしながら
サンダル船長さんは言った

届くさ
サンダルと旅をしてきた岩のかけらは
ひらりと水に舞いながら落ちていく

もうすぐ深くひらかれる ....
いままで
何度目を逸らし続けてきた
私の遠くない未来を

いままで
誰かに尋ねずに
ここまで来てしまった
禁忌(タブー)の言葉たち

そして
何かに、否、誰かの言葉に
現在(いま ....
さんすんさき 目のまえの空がやみ
そこからまばたきをしはじめる
視られないあいことばをふりかけにして
だれかがシャンプーのためにかがむとき
にがみの背後で
あわはぱちぱちとしていた

か ....
ささいなら
ささやかなら心地良いのに

強すぎるとロクなことにはならない

何だってそんなものだよな

だけど

強すぎた風
大きすぎる波
降りすぎた雨

彼等から学んだこと ....
涙がこぼれてる

匂いが消えた路地に

オレンジがこぼれてる

きらめく街の夜なんかに

若かったから?

今もそうなのかな?

タイミングなんて大宇宙からみたら

ほんの ....
朝なのに黄昏れている

金木犀も消えてしまった

風がほころんでいる

なんだかさびしい気も?

ヨーロピアン・レゲエ、

中国の愛人の

おかしくなったひとり言のよう

 ....
そうして僕は消える
大丈夫 さみしくはないだろう
君の静かな寝息が聞こえ
僕はそっとベッドを抜け出す
(空気が入ったならごめんね)
悪いのは君じゃない

君はいつだって約束に確証を求める ....
生きものの光が震えている
音が 世界を回している
透明のなかの
ひとつの指


夢の終わり
饒舌と雨
とどまることのない
欠けた波


ざわめきは残され
空は ....
風の強い日
クモの脳裏に観念が降りた日、
クモは木の葉のうえで
円を描くおまじないのあと
糸をのばし、糸を風にのせ
空を高く上ってゆく。

クモは流れる雲のうえで
海をわたり、山脈をこ ....
今夜はブルーベリー酒で、一杯
甘ったるいお酒が好きです
そうして甘ったるいことばを吐く

大した意味などないけれども
わたしは甘ったるさを舌で転がしては
その中に辛さを味わおうとする

 ....
その1

熱帯雨林。カヤワラ鳥の鳴く声。
煮詰められた毒素の甘い匂い。
腰蓑の女王のはだかの胸、
重たげに吊り下げられたガラスと金属。

きみが持っていた聖書は
火に投じられた。
き ....
沸騰する赤い酒はきみの血で
かさかさに硬いパンはぼくの肉
どこもかしこも乾いていた
この世界も ぼくも もう ずっと前から

玄関には裸体の男をかたどったブロンズ像があった
防人のように居 ....
ロールパンになって世界中を跨って大冒険をしながらシャイニングフィンガーのポーズでもとって決め台詞を叫んでみるような青春の甘い1ページを破り捨て去るあなたの笑顔が眩しすぎるけれど、やっぱり本当に大切なの .... 誰もいない部屋で
考え込んでいる君へ
航海するだろう
ない真珠の輝きを求めて

窓にいつも体
人気のない夢で
思いを女へと
想像し
重ねようとした子供の顔に

僕は一人っ子だった ....
体がじわじわと熱をもつ
あなたを感じたいと叫んでる
あの歌が聞こえてくる
あなたを強く感じさせる風が吹く
携帯の着信音はあなただけ違う
一度もその音を聞いたことはない
ドアが開く音がする
 ....
コピーしてコピーしてコピーしていたら
ほんとうなんてなくなって
ペーストしてペーストしてペーストしていたら
真実なんてなくなった

入り口は
あんなにも明るかったのに
今はもう
影 ....
月を遠ざけるものを捜して
迷い込んだ森

薄紙で封印された
わたしを引き裂いて
生まれてくるものがある
皮膚がわたしを押さえつけていた
だから、だ

破りとられて流し続ける
温かい ....
君以上に大切な僕なんて
そんなのは駄目だ

一番大事にすべきは自分だ

それが出来たら
誰かを
「自分と同じくらい」
大切にできるんじゃないかな

突き放しているわけじゃないよ
 ....
  あの子に惹かれるのは

  重力のせいだと思う

  毎日量り売りしてもらってほうばる

  そんなわけで増えるのだ

  あの子はとても軽く

  難なくこなしてるよう
 ....
破色の風が吹く街に

千の瞳が上滑り・・・

渇いた時を 遣り過すには

いくつ {ルビ口実=りゆう}がいるのだろう?


事も無げに あいつは笑い

滲んだ空を見上げているから ....
切っても切っても同じ顔
毎回毎回同じ顔
それならそれでもいいのです
飴は鍛えて剛くもなるし
伸ばせばどんどん伸びてゆく
舐め散らかしたものを
ひとにすすめるのだけはどうかと思いますが
わ ....
僕は何の脈略もなく選び取ったはずだった

図書館でその彫刻の本を手に取ったのは
静かで凛とした佇まいの彫刻が気になったからで

図書館でその詩集を手に取ったのは
背筋を伸ばして凛と生きた作 ....
自由詩
タイトル 投稿者 Point 日付
月雫歌吉岡ペペロ408/10/19 22:40
幻覚の蛙ホロウ・シカ...0*08/10/19 22:36
季節の変わり目に / いつものイタリアンレストランで[group]beebee1008/10/19 22:29
いたみ恋月 ぴの36*08/10/19 22:21
十月病湖月408/10/19 22:20
高橋魚108/10/19 22:17
紅い意図雄太008/10/19 22:10
もう泣かないでペポパンプ7*08/10/19 21:28
ザ・ブーンンンンンあ砂木5*08/10/19 20:37
戸惑い そして…ちぇしゃ猫0*08/10/19 19:06
餅ついているうさぎは餅食われながら観られているさわ田マヨネ108/10/19 18:08
仙掌008/10/19 16:54
ふたしかな恋人吉岡ペペロ108/10/19 16:38
黄昏れている208/10/19 16:33
Hypothesis三上あず2*08/10/19 16:24
ひとつ とどく木立 悟208/10/19 14:25
蜘蛛寅午208/10/19 12:38
酔うかんな21+*08/10/19 8:00
女王の片恋に関する11のソネット[group]佐々宝砂3*08/10/19 3:53
河のほとりの白い家[group]3*08/10/19 3:51
あんみつがん008/10/19 2:44
行く人は知らないK.SATO2*08/10/19 2:42
あなたの音智哉008/10/19 2:28
Distortion++ゆうと2*08/10/19 1:52
あわせかがみたりぽん(大...22+*08/10/19 0:34
君以上の僕藤原有絵108/10/19 0:19
helloqipy208/10/19 0:18
メニスカス朱雀1*08/10/18 23:39
美しい金太郎飴海里108/10/18 23:15
選び取られた二冊の本kauzak4*08/10/18 23:11

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