本当に
本当に
好きだったんだ
愛してたんだ
・・・本当に
世界が反転した夜に
オリオン座流星群が
真横を通り過ぎて
その残像がある ....
トリスタン・ツァラの
傷ついたガラスの翼が
電線にとまっている
厚い黒雲の下
かすかな光を受けて
誰でもない誰かの夢の投影機
初期宇宙のスープの中を漂っていた
清潔な怒りは
未来で ....
{引用=
一 まざり、あう
かぜをすする、と
むねは
しずかさを
とりもどす
むかしむかし
おそらくぼくは
みずうみだったのだろう
かわではなく
うみで ....
真夜中に
「はい、これあなたの分」と
天井から降りてきた手にレの音を渡された
なんで?どうして?あんたはだれだ?
戸惑っているうちに
レがほっぺにくっついてとれなくなった
慌てて救急外来に ....
遠い空とつながったきみが
小さな点になる
それは消失してしまいそうな
さびしい孤独であるのに
ふしぎな水色に輝いている
逆さまから立ち上がるときのきみは
やさしい速度でやってくる
淡 ....
待ち受ける困難や痛み
なんて
わかんないけど
意味も見出だせないまま
正しさと虚しさ
重さ以上に
理解をこえてる。
今はただ憂いを抱いて
枯れた花のように
揺れる時を眺めるだけ
風の色は悲しく
モノクロームの冷たさと
隣り合わせの絶望が
静かに溶けてゆくのがわかる
土が湿り 空をも動かす
....
何でお前はいつもそうなんだって。
そりゃあ、オレはアンタじゃねーからだよ。
人は明日に
明日に何を思うだろうか
今日の続きか
それとも
新しい始まりか
答は風だけが知っている
砂のついたビーチサンダルは所在をなくし
流れ着いたガラス瓶の手紙が
いつまでも私の後を追ってくる
清い螺旋形を描いて落ちていく秋に
いつも尋ねることは
指先の業火を消す方法
白樺の ....
やっぱ、君と僕とでは生きているセカイが違うのに気づいたんだ。
ズレがどんどん大きくなっていくのに気づいたんだ。二人のセカイはぼやけていく。
君はちょっと疲れただけの普通の女の娘。僕は生まれながらの ....
いきて、しぬ。
いきることだけをかんがえても
しぬことだけをかんがえても
必ず
二人同時に好きになる
胸がときめく
最大人数は二人で
最小人数も二人で
どちらがより好みか
考えているうちに醒めてしまう
おいおい
どっちでもいいじゃないか
脈がありそうな方に ....
彼の母親になって
宙吊りの栄光を愛撫していると
日曜日が死んでいた
月曜日は可燃ごみだから
きみの生活を袋に詰める
捨てられていた
卵でわたしは調理をしたけれど
殻に溜まった水が腐っ ....
街が僕を喰らい尽くすから
夜明けまでに気丈な心を買わなくては
働いても働いても胃の袋は満たされないけど
学んでも学んでも空の頭に塵が溜まる
僕は搾取される側の人間だ
恐らく大半がそうなの ....
私は今日も、顔を洗う。
両手で覆った顔を上げて
目に映る何でもない日常が
常に真新しい(今)であるように
*
もう会うこともない
ある人が
いつか何 ....
名前はポチです。拾ってください。
自分で自分にそう張り紙して
座り込んでいたい日がある。
やさしい人
ただ、大丈夫?とだけ声をかけて。
親切な人
封を切っていないコーヒーやおに ....
呼吸を始めてから、にじゅうねんとすこし
手を繋ぐことを夢見ました
実際は並んで歩くこともできない私だったから
もう、きっと、
忘れられているでしょう
呼吸を始めてから、にじゅうね ....
彼女は言った
翅があるんだって
臆せず言った
何所へでも飛んでゆけるのだって
でもその翅は堅かったけど薄くって
プラスチックの板のように脆くって
いつかぱきりと
音を立てて割れてしまった ....
どこへゆくのか
風よ
ひゅーひゅーと
どこへゆくのか
空よ
ふたりの
心よ
こんな
秋晴れの
爽やかさのなかで
どろどろと
煮えたぎる
怨念 ....
日曜日
午前11時
彼
3日前の新聞
細く切り裂いてる
ときどき
思い出したように
朝食の皿
トマト
ブロッコリー
の順で口に運ぶ
最下位のウィンナー
干乾びてる
....
冬の寒さをどうしのごうか
そう考えているうちに街の男は死んでいった
手をかざして君の存在を探す
何処にもいない君を探す
悲しみ苦しみ辛ささえ忘れて
ただ君を探す
あの時何故僕は離してしまったのだろう
何故逃げてしまったのだろう
君が僕の幸せの形だったのに
どこまで行ったら、安心できるのか
僕は知らない
俯瞰図は、耐えられずに大気圏で燃えてしまった
切な過ぎて
未確認生物を探すしか手が無い
谷川俊太郎の言う孤独はさわやか過ぎる
本当は ....
先週、私は救われた
私の親友はその前の日救われた
救われる友を私は羨望の眼差しで見送った
大きな世界に勇ましく旅立っていく友
自分の番など永遠に来ないのだろうと思っていた
....
平たい海
穏やか過ぎて
生きてることが
煩わしい
貨物船が
買ったばかりの
絵具を広げながら
弁当箱みたいに泳いでゆく
潮風のしょっぱさは
ゆで卵のようだ
茹ですぎたパスタ ....
ごめんね
終電すぎちゃったのなんて
知ってて黙ってたの
だって離れたくなかったもん
嘘ついてない、黙ってただけだよ
ほんとは
悪いなんて思ってない
だってあなただって ....
空を見てる
いつもより幾分柔らかい眼で
オレンジ色の空を見ている
幸せで、悲しくて
涙を落としたくなるような心持ちで
夕焼けを眺めている
例えば ....
幾百の時を超えた愛に
何の意味がありましょう
今この時に
あなたが触れることの出来なければ
何の意味も無いのです
幾千の時を越えた愛に
何の意味がありましょう
今この時に
あなたに ....
初期設定のままの彼の着信音、
きみの名前を叫んで駆け出した フォーティファイブ。
だいすきなひとを傷つけて臨んだ平和は荒野のそれだった。
青いプラスチック、カメラのファインダー。
....
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