そういう季節です。
ひとつひとつ 拾い集めているのです
アスファルトが雨でライトで滲む夜
エンカなんか知らないけれど
知りたくなんか ....
あたしが
死について考えてるうちは
死んでないから
ぼくが詩を書き終えるまで
思ってる
誰かが
そのことを
忘れたふりして
思い出した
ただそれだけの作業のような
気 ....
音楽を飲み
人は生きる
スクリーンの栄養畠
戯曲を舐め小説をしがみ
それから君の笑顔を食べて
暗い眠りから醒める
どれが欠けても困る
次にようやくパンをかじり ....
身体を蝕むウィルス
声を枯らす細菌感染
言葉を拒む君が居て
一定量の投薬じゃ効かない
胸を刺す痛みは切り傷
噴き出した鮮血は花
薔薇色に染め上げた世界で君と
身体を蝕む
言葉を ....
*第四マテリアル*
許す許さないの
連鎖から
逃れようと
ひたすら...走る
あらゆることは
予想どおり
二度起きるだろう
閉ざされたあらゆる窓や
扉の隙間を気にして ....
五つの素材から想起されるイメージをパターン化し
ここに書かれている順番通りに頭の中で一度だけ演奏しなさい
その後気に入った素材だけを選別し、タロットカードで順番を決め
生涯のうち一度だけ、実際に ....
《遅れてきた青年》は虚構化された部落の悲劇をぎっしりハガキに書きなぐり新聞社へ送る もみ消しに対する抵抗虚しく空洞化滲む 東京じゅうのテレビの前の人間にNO!と言うだけの怒りの企画 東京じゅうの人 ....
ついうっかり頭に入る他人の音に
また殺されてしまったようで
微妙な距離感のそいつは
道連れにわたくしを選びたいのやも知れません
わたくしはおずおずと目線を下げまして
本日知りました悲 ....
コンビニで買ったアイスモナカを
二人で半分こして食べながら
ぼんやりと見上げた青い空
立ち読みした雑誌の記事や
最近見た映画の感想
尽きることなく話をしたね
僕達は別々の生き物だか ....
柔順にふくらんだ あわい苔むす
葉肉の厚みに散らばっている
雨降りの薄い頬
私の 望んだように
生まれる心がくりかえしてゆく
振り切って
でも、またここへおいで
円らかなヒトのかたちに
....
笑顔の自分が一番マシに見えるから
笑顔でいようと決めた。
のは、アトピーで顔がぼろぼろだった10歳位の頃
「化け物」といわれた。でも泣かなかった。
一回だけ母に不登校を訴えたけど、諭されて卒業 ....
十五年間生きてきて
恋をしたいと言っておきながら
やっぱりそんなものしたくなくて
わたし、口をつぐんでた
教室内で女の子たちは
携帯小説の話題か自分の彼氏の話をし
男の子たちは髪の ....
尖る月が橙で
月の香で色づいて
冬の匂いで想う
近付いてくる
僕が生まれた季節が
雪の結晶になった君が
降ってくる
手の平で溶けて
僕の血になって
青白い月に ....
朝、窓際じゃなきゃなんもしない
はっはっはっはっはっはっはっはっ
走る走る できなかった ぜんそく
1時間30分先の 空飛んで
また会おうね新宿 5キロやせるから
はっはっ
走る走 ....
―あなたの中に、「僕」はいますか?
街中、世界中、宇宙中、
きっと僕が中心の世界が、何処かにあるんだろう。
コンピュータの中にも、世界がある。
吉原の中にも、せかい ....
横切る黒猫を
捕まえて
白く塗りつぶす
いや、青の方がいいか
それは鳥だったか
とにかく、そのくらいの気概が
必要なのだ
いくつかのアミノ酸と同じくらいに ....
意識が続くあと数時間
空気に触れられた部分から解けていく気がする
混み合った世界の終わり方はこんなに穏やかじゃなくても
だけどたまに思うんだよ
誰も救われない世界を見てみ ....
わからない
わからないのは
わかりたくないからかもしれない
そんなふうに思う
あの人が口にする言葉が、暗号に聞こえるのは、
そのせいなのかもしれない
ぼくは
傍観者にならざるを得 ....
あと3つ数えたら
もう逃げられる
残してくれたこの体温からも
無理矢理に身体を動かせ
呼吸のしない亡骸から出て行く
終わりの無い空洞
それも生への犠牲?
混み合った生の終わり ....
現実が喉につっかえた夜
時計の秒針は
時を刻まずに
僕のしょっぱい言訳と立場を
チクチクと陰縫いしている
身動きがとれなくなった僕は
掛け布団と
敷き布団の間で
暗闇と同じ色に ....
おなかがすいて
まるまって
夜が朝をつれてくるのを
待っているとき
きみをおもう。
白く、黒く、
夜のなか
きみの足音に
耳をすます。
とおく ....
愛は何グラム?
きっと私の体重と同じでしょう
全身あなたへの愛で満ちあふれています
水のなかのようなドライブ
ゆるゆるの指輪のつめたい隙間
ヘビーローテーションしよう
試験勉強なんか しなくていいから
窓の外をしゅるしゅると走る
ひかりのラインを追いかけて
夜 ....
ふと
気がつけば
むずかしいことばかり
答え合わせを
したがってる
まちがっていないか
不安で
不安で
だけどどれも
ただしいとは
おもえなくて
さまよってばかりです ....
思い出をコーヒーにとかしながら
ゆっくり飲もう
暖かな毎日を思い出しながら
角砂糖みたいにじわりと溶け出すのを
軽く掻き交ぜながら変わっていく味を
楽しみながらゆっくりと
味わいながらゆっ ....
キリンの頭の上から飛び降りて
勇気をもっておやつの時間にした
ねむってるあの娘をむりに起こさない
時計の針はからまって
かわいいビスケットの形をしている
....
部屋でひとり
ぽつり
窓の外を見ると
空が落し物をしていたので
拾いに外へ出る
最近おもう
ふり返ると
いくらか沢山のものを
落としてきました
過去という
それを拾うこ ....
今日も空は澄んでいる
何が悲しくても
何が嬉しくても
この空は僕だけの空
何処までも
何処までも
青く澄みわたり深い
今日も夜空は澄んでいる
何が苦しくても
何が楽しくても
僕 ....
へい
私のことでしょうか?
害虫・・・ですか。
まいったね こりゃ。
これでも精一杯あなたをお守りしているつもりなんですがね。
昨日だってあなたのその美しい足をはい上がってくる ....
遠い空の胸のうちには
一本の糸杉が、しん と立っている。
青く晴れた(夜ふけの雨後の)
明けすぎた真ひるの素顔。
さやかに風光りほほえみ
零しながら宙のゆびさす。
糸杉は、無風にないで ....
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