まよう
微熱の手があつい
触ったらもっとあつい
空のひかり
せなかを刺す

紙袋の、持ち手の、こより
くたびれあって
よれてよりそっている
細くてがんじょうな
線を
ただ、じっと ....
一人になってしまいたい

鍵を回す音がきこえる


かすかに開いたドアの隙間

こじ開けたら、ドアが閉まってもう開かない


ここは真っ暗

光は外側

窓がない部屋 言葉 ....
 遠い  遠い

 ギリシャのイカロス

 蝋で作った重たい翼

 太陽の熱で溶けて

 あわれ  イカロス

 まっさかさま


 昔  昔

 ギリシャのイカロス ....
 秋の夜長

 月の野原

 さやさやと風に

 揺れるすすき


 鈴虫の声が

 哀愁を誘う

 星の煌きで

 野原いっぱいの

 すすきが踊り出す

 ....
 あいつはかぶれちまったのさ

 「西洋」という名の偽りに


 自分の意志を持たず

 ただアメリカの傘の下に

 雨を凌いで丸くなって


 その姿が滑稽であるなんて
 ....
闇のなかにしゃがみ
手をのばし
髪の毛に触れる
足音が
遠のいてゆく


水を
出しつづけるくちばし
透し 染まり
戻るもの
ふたつの天気雨
すれちがう


くち ....
{引用=既に知っていることをまた
振り返って
つまらないことと思い直す
夢は夢
胸に灯された光は
なんだったのか}

キンモクセイの季節と人は云う
小道の角を曲がる時感じた匂いを
記 ....

消費者金融の無人審査機の前で
背筋をこころもち曲げている女
どういう顔をしていたらいいか
分からないのだろう
真っ二つに分けた前髪の間からは
かきまぜたコーヒーに入れたミルク
みたい ....
金木犀の夜に放り出された

草むらは微熱のメリーゴーランド

まだ知らない湿らせたペニス

困り顔でのたうちまわる

ご褒美をくれてやる

女の髪が口に入る

噛んでいるガムに ....
ああ!
犬が可哀そう

近くに立ち寄ると
わんこが犬小屋から
出てきて
ドブを隔てて
此岸と彼岸の幅
六尺ありけり

吠えようとして
こちらに向かって
走り ....
場合によっては正しいかも知れませんが、
時としてそうじゃないコトもあります。

いつもそうあって欲しいと願ってみるんですが、
時としてバランスが崩れるコトもあります。

とりあえずは今じゃ ....
 上下の唇がほどけあい、いちど封された口腔から湿った空気が洩れるとき、
 はじめに洩れる声が。
 瞳を覗き込み、外耳を重ねあう。
 頬を触れ合わせ、鼻は、擦り合わせて笑いあう。

 僕に ....
何をしたって嫌われるのに
気付かないふりをして(事実から目を背け)
人に好かれようと笑って見せた

その姿が何よりも気に入らないらしく
もっともっと嫌われて 嫌われて

存在を消したくな ....
Est-ce qu'un arc-en-ciel paraît?
 À la nuit de ces mots?
 La forme de la corolle des prochains de  ....
ひと呼吸ごとに口をついて出る君の名前
まるで足の裏で触れる猫の毛のように
心地よく僕を刺激する

ひと場面ごとに脳裏をかすめ
1秒ごとに鮮やかに再形成する君の残像
まるで裸でもぐりこんだ毛 ....
二人離れた月日が鮮やかに浮かび上がる
すれ違った理由も今ならはっきりと分かる
戻れないと諦めた夜もある
幸せを手放した自分を悔やんだ

今もまだきみをこの腕に抱いたわけじゃない

だけど ....
生きてるから生きてる

なんだかどうしようもないことにぶつかっても

なんだかどうにかして過ごしてる

生きているのと死んでいないのは同じじゃないって

たぶん僕は思っていないから
 ....
 
獣たちがさわいでる
奪われたものを奪うため
あの山なみの
とても深いところで

秋の次には冬がきて
春はかならずやってきて
めぐりめぐって谷底を
ながれる夏の
水はもうなかった ....
波打ち際のよに
ゆれるわたしの境界線
あなたへと打ち寄せては
砕けて引いてゆく

この世界に終わりがあるのなら
あなたとそこで歌っていたい
切なる願いが夜空に溶けて
満天の ....
点と点を結んでも
直線にならない
揺らいだ線を描き続ける人がいた
好きだった、らしい
景色は額縁に飾られ
憶測は掠めるように
いつまでも引き摺って仕方がない
会議は思い出についての議論に ....
田舎の首長がそっくりかえっている秋
秋桜が欠伸している
 歌声

【神々】は自然のために歌う
【神々】は人間が嫌いだ
が 自然は好きである
【神々】は自然のために歌う


 雨

赤茶けた
ぬくもりの大地に
無言の歓声を喚げる
 ....
知らない事は悪くない
知ったかぶりは悪いこと

でも、あなたが私のことを知ろうとする姿は素敵ね
目頭にこびりついた
ノスタル自慰を
擦り落としたら
液晶で描かれた
瑞々しい少年は
皮肉っぽい脂身になっていた

買い置きしすぎた
ファンタ自慰を
解凍し損ねたら
活け作りのつ ....
なるべく嘘は吐きたくないんだ
綺麗な部分だけを見せていたい
完璧な人間じゃないから
恥ずかしい部分だって一つや二つある

だけど一期一会の連鎖の中で
信頼してくれる人にめぐり会うと
無性 ....
改札を抜ける。
地下通路を歩く音が響く。駅員のアナウンスが流れる。
耳を傾けるものはわずかだった。
人ごみは無関心だった。そうあろうと努めて。
息を深く吐いた。立ち止まる。
カバンを持った手 ....
昔遊んだ近所の公園からは
いつの間にか遊具が撤去されていた
鉄のスイングや回転式のジャングルジム
あの頃は怪我しながら沢山のことを学んだ

最近の子どもは公園に集まって
別々のゲームして遊 ....
雌雄同体のイルカが真冬の海にひるがえる。真冬の街はシャンシャンとしていて、朝の日差しは銀色。枝にぶら下がるさなぎは、そのあまりの銀色に目を眩ませる。ひゅうんと零気が透き通りキャンドルナイトを固体化させ .... なぜかラッキョが無性に食べたくなって
ラッキョ探しの旅にでた

町を捨てよ、うちに隠ろう
そんな兆しに敢えて逆らってみようと
チャリで走る四谷四丁目交差点
ふと見上げれば鷲ならぬ天使の舞い ....
水中を潜る義眼の雷魚

日の光が体内に伝わり

何億もの細胞が 

反応を拒絶し

汚れた尾鰭を照らす

昼下がりの交信の音波を

察知し

その音で会話を始める


 ....
自由詩
タイトル 投稿者 Point 日付
まよう唐草フウ6*08/10/9 11:50
oto猫のひたい撫...008/10/9 11:47
イカロスの翼星月冬灯108/10/9 11:30
すすき208/10/9 11:29
アメリカナイズ108/10/9 11:29
降り来る言葉 XXXVIII[group]木立 悟108/10/9 10:38
さようなら東京タワー(即興よしおかさく...9*08/10/9 10:31
すかんぴん(大変貧しく、無一文で身に何もないさま)吉田ぐんじょ...30+08/10/9 9:34
金木犀の夜吉岡ペペロ108/10/9 9:28
ドブ沿い犬小屋じゅらいち008/10/9 8:30
そうして時は過ぎてくBOOKEN...108/10/9 8:25
ヘイチュー如仁108/10/9 7:56
嫌われ者が届かない夢を見た完食208/10/9 3:42
"Astaire=Rogers"2TO108/10/9 3:24
感触は刺激を伴い僕は膨らむ智哉008/10/9 2:01
詩が書けるよ008/10/9 1:48
蛇足詩短角牛008/10/9 1:15
世界山脈小川 葉408/10/8 23:52
xxxxxx...1*08/10/8 23:34
花束霜天608/10/8 23:24
瘡蓋カサブタ傘豚草野大悟108/10/8 23:01
連作『人のいる風景』角田寿星2*08/10/8 22:36
知るくしゃみ0*08/10/8 22:24
自慰nonya6*08/10/8 22:18
秘密1486 1...4*08/10/8 22:16
レッド:西口地下広場ブライアン108/10/8 21:53
こんにゃくゼリー1486 1...6*08/10/8 21:47
イルカのダンスポップ詩集ただよう108/10/8 21:12
Billion Dollar Babies 1st Step恋月 ぴの8*08/10/8 21:04
雷魚の世界 ①crowd408/10/8 20:39

Home 戻る 最新へ 次へ
4002 4003 4004 4005 4006 4007 4008 4009 4010 4011 4012 4013 4014 4015 4016 4017 4018 4019 4020 4021 4022 4023 4024 4025 4026 4027 4028 4029 4030 4031 4032 4033 4034 4035 4036 4037 4038 4039 4040 4041 4042 

【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
6.81sec.