ぼくはたぶんもう、きみにはもどれない。
さよならなんていわないよ、あいしているなんて
こころのなかでおもっているだけで、じゅうぶんなのさ。
ありがとう。それさっき、いったばかりのことばだけれ ....
真実をさらせば壊れてしまう極限の中心であろう囲いの中心付近で
僕は線となり点を回避していた
やがて来る終末と出発を猶予し考えるほどの長さはあれども
食道から胃にかけての腑に落ちた感覚 ....
「普通」が麻痺した
時間は減っていくものじゃない と知った
私は 素直に横になった
疲れていたと 知った
「普通」が麻痺した
「普通」が暴れなくなった
....
海の底のような
薄墨色の空を従えて
ヒンヤリと佇む
片側3車線のバイパスを
時速80キロで流す
クシャッと自分の心を
にぎり潰した今の僕には
生理的に合う速度で
ハンドルも ....
ニッポニテスが海を行く
ニッポニテスは頭足類
足の向くまま気の向くままに
頭と足は同じ向き
アンモナイトはあー、うん、もう、皆
絶滅しちゃっていないとは
聞いているけど化石なら
ヒマ ....
泣くことが 一つもありません
でも、全部 泣ける気がします
嘆くことも 一つもありません
でも、全部 嘆ける気がします
笑うことも 一つもありません
でも、今すぐ 笑える気がします
....
暗いトンネルを何度も何度も
駅に着けど
誰も下車せず乗車せず
また暗いトンネルを何度も何度も
帰郷した
暗いトンネルもなくなり空には月があかるい
トンネルに響く轟音の代わりに虫がう ....
ひかりが
少しだけ怖くて
それでも そそいでほしくて
手のひらで
さえぎったことの
後悔が
指先からこぼれて
すこしずつ
私の影が濃くなってゆく
まぶしさが
嫌いで
生 ....
{引用=副題:狙われた街/狙われない街}
こんな日はめったにないけど
たとえば
なにもかもが真っ赤に染まる絵のような夕焼けの日
空は思いのほかよごれてしまって
あるいは記憶のな ....
ねぇ
教えて?
物語に出てくるような
キス
どうやればいいの?
ガキだからね
それだけで
結構
精一杯なんよ
そう
....
景色は状況を語る
言葉はいきさつ
音楽は気分
世界は外見で隔てられ
見えないものがつながったと
感じるのは一瞬で
次の朝は清々しく
生まれ変わる
夢で冗談みたいな
現実を見る ....
からから
からから
糸巻き
運命巻き
繭は糸に 糸は呪縛へと
きつく きつく 縛られた運命の輪
オーロラ姫の紡ぐ先に
針の先が差すみちしるべ
あかいあかい道 ....
君の泣き声は ちいさくて きこえませんでした
つめたい雨のなか さがしていたのは ほんのちょっとの合図で
こころが 遠くにいってしまったのを悲しみながら またほかの事をおもっていました
本当 ....
わたしの
両眼は野良猫なので、まれに
きみの影で化けている
部屋の隅で、まれに
息の根を止め損ねたあの子が見えるのだが
わたしの
言語は蛭
だったのだ、たくさんの日本語が
彼の血を ....
夜気に退屈をさらけ出すプラタナスが
細い小枝で編んだ投網で上弦の月を引っかけている
葉陰から木漏れ日のように明かりを点滅させて
モールス信号を送る橙色
きっと月の頬には痕が残るほど
....
峡谷を挟んで
街がまた一つ
大きな白い砂漠に
のみ込まれて
消えた報せ
夜空の向こうには
目が醒めるほど
白い砂漠の朝を待ちながら
砂粒は銀色に輝いて
すらりとした紺色の地平線へ ....
1:[identity]
僕が「僕」である場合
僕は必ず「何か」でなくちゃならない
誰かにとっての「僕」
どこかに所属する「僕」
何らかの役割を担う「僕」
僕は一つの個 ....
燃え上がる 自転車!
それが 炎の始まり。
叫びとともに 運ばれた 炎が
対岸に 出現す!
そして、
小舟に 乗り移り、
たいまつ 来たる。
徐に 回り出す 炎。
次第に 加速をつけて ....
俺が苦手なのは
一番大切な
「ありがとう」
と
「ごめんな」
本当はいつだって思ってる
憎まれ口ばっか叩いてるけど
本当はいつだって思ってる
つらくあたることしかできないのに ....
待ってるんだ
この部屋の鍵なんて
ずっとずっと昔に無くしちゃったけど
窓ももう錆びれて開かなくなっちゃったけど
壁はぶ厚すぎてノックも
君の声も
届かないんだけど
....
失うのが怖くて
動けなくなる
でも、後ろから
{引用=
トン
}
って
君が押してくれるだけで
こんなにも簡単に
前に進めるもんなんやね
ツラい、真昼の夢から覚めたあとは
夢の中に登場するのは、もう二度と会うことのない人ばかり
父や母、兄弟、それから親友、もとの恋人、妻、娘、みなこぞって私を責め、苦しめる
争い、別れ、 ....
皇帝夫人の指輪は 不思議な宝石みたい
疲れを癒やしてくれる 光を放ち続ける
夏は赤く輝いて 冬は青く輝くんだ
是非とも手に入れたいな オイラのモノにしちゃいたい
あの怪盗ルパンも ....
報告書書いて
給料明細間違えてる
会社に電話する。
忙しい
お袋の買い物に付き合って
皿を洗う
予定表書いて
コピーして
マーカーペンで印し付け
床屋に行く
雨に降られる
....
「ある公園の風景」
ゆらゆらと 斜めからのぞく朝日
下着まで剥れた 木立の挨拶
群がる鳩 チカチカ光る噴水
大晦日を焚火で過ごした日雇い人たち
くすぶる焚火 水浴びを楽しむ鳩 ....
秋の笛はススキ野をつらぬいていく
そらがたかい 木は枯れた
あしもとを照らす街路灯
遠くを照らす燈台
世界を包むあなたの一息
遠くの砂漠で聞いている
あなたは雨を呼んでいる
一 ....
マリオネットたちの仮想的革命が
左心房をよぎる
窓の外では夜の街が
書き割りのように翻る
カレイドスコープの中で廻転するのは
天使たちの落とした翼が
あまりにも降りしきっていた日々だ
知 ....
He still remembered the sensation of warmth he felt when he touched her hand....
浜辺のしっぽが落ちて。
し ....
ニガテなんだけどドラマは
あったほうがいいと思うな
あたりまえの日々にちょっとだけね
ちいさな死骸を排水溝へ流す。
おまえは、透きとおる水晶のようにきず
をかかえてそこを流れてゆくのか
哀しみに囚われたひとつの流れを
純粋無垢なひとみがこおりついている
このこのちいさなむ ....
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