整形をして 性格も変わったアイツがそこにいて
新幹線並みの速さで明るさを増していく
放っておけば アイツは海に殺されるけれど
その前に 天は優しい雨を地に降らし
アイツは文句と
再会 ....
故郷での暮らしは
けっして貧しいものではなかった
手に入るものは手に入り
手に入らないものは手に入らない
ただそれだけだった
小さな都会で暮らして
もう二十年になるけれど
....
あなたを忘れたかった
あなたはヨルノテガム
苦しい昨日の夕暮れの名は、
悪者のいない 味方の集まらない
必殺技をあみ出せないわたしのヒーロー。
初めて鼻血を出したのは ....
その一部に
足をいれた
あなたは
僕に幸せになってほしい
と
いった
僕はそれがなんなのかわからなかった
いまもよくわからないけれど
....
深夜。
電気の消えた観覧車。
思うに、ひとつひとつがタイムカプセルで、
宇宙と地球の中間で、どこへも行けない
すき、とか
こいしい、とか
さみしい、とか
あいたい、 ....
取りこぼした一日のことを思いながら濡れた路面を漂っている午後の温い焦燥、底が破れ始めた靴のせいで靴下はすぐに嫌な湿気を持つ―吐き出したガムの形状が悲惨な最期を遂げた誰かみたいで、名前を ....
ひとつのつづき
ひとつの雨
祈る者なく
響きは在る
青や灰の音
縦に巡る空
滴ひとつ
離れるうた
熱の歪みがさらに歪み
様々な濃さの黒のきれはし
羽 ....
雨上がりの鎖がゆらいでる
虹は公園に突き刺さり
今は残された赤が僕を染めている
踏切が何回鳴っても
影が3倍に伸びても
それでも鎖は揺れて、震えを続け
絡まる水滴は錆色に指を染める
囓る ....
足の爪 長いよ
切ろうよ
切ろうよ
おかし
草の原 はざま
追いかける
追いかける
おかし
波しぶき 砕け
ひらいても
ひらいても
おかし
....
元気になる権利があるので
いちいち弱くなる話は
しないでおくれ
朝からまた人の悪口言っている
どこから集めてくるの
そんなに悪いだけの人なのだろうか
どうせ にこにこと私と話していても ....
道を歩いていると
悲しみが落ちていた
僕はそれを拾うのが嫌だったから
見て見ぬ振りをした
それでも悲しみは
そんな僕に着いてきた
振り払おうと必死で走ったけれど
どうや ....
それは片隅にある
永遠にたどり着けないブラックホールの淵のような
時間の中にいるはずなのに
時間は私の外で動いている
私はそれをただ見ている傍観者で
爆発しては吸い込まれて
ま ....
それはある不幸のお話
不幸が生まれたとき
周りの人間は皆不幸せだった
毎日誰かが自殺をしたり
誰かが誰かを殺していた
みんなは早く不幸から抜け出したかったので
生まれたばか ....
新しい涙が 私を避けていく
貴方から優しい言葉が
貴方から醜い言葉が
何度でもこぼれて
私は焦って拾うだけ
失くすのは怖いから
奇跡など信じて 壊されるだけなのに
貴方から私が薄れて ....
ボロが出ない
失礼にならない
傾聴
自分の事を最後に考える
忍耐
オレオレ度を低くして
謙虚に
時に鋭い言葉
他人を立て
他人を引き出し
他人を受け止める。
気持ちを共有 ....
さるものはおわず。
さるものは負わず。
さるものたちまいもどっては
しんぼうのないことをくりかえすだけ。
のこるものを負うのはのこるものたちばかり。
さるものはおわず。
くるものはこば ....
これが泣いている、
という行為
大粒の雨が
ぼたり、ぼたり、と
音を立てる
わかってあげられない
ティッシュを差し出すこと
背中をさすること
それしかできない
それで ....
目の前にある林檎
赤く赤く鮮やかに
もしも
私に見える林檎の赤が
他の人には
私が見ている葡萄の色として見えていたとしたら
私は他の人が見えている葡萄の色を赤だと思っていて ....
あなたがあなたであるために
あなたがあなたであることを
あなたの限り、
生きぬいてください
私はまだ闇の中
光のまったく無い
暗黒の穴の中
いくら手を伸ばそうとも
天の陽(ひ)は見えず
希望も夢も
生きる糧さえも見い出せない
....
生命(いのち)をつなぐ
赤い水
ぽたりと
真新しいノートに
染み作る
泣きたいのに
涙は出ない
代わりに赤い水が
川となる ....
深く 深く
この想いはどこまでも暗い
光(ひかり)も無い
希望の兆しさえ無い
淀んだ空気の中に
いつまでも溶け込めずに
蠢いてい ....
思い返すと僕は
思春期の日々を過ごした街の中にいるのだ
公園のグラウンドの中央に立ち、辺りの景色を見渡す
まるで水の中のように
空が柔らかく揺らめいて
太陽の細い光の線が散乱する
....
リューヌ 思い出して私との約束
おまえはどこに行ってしまったの
ある日突然いなくなった私の猫
リューヌ 何度もおまえの名を呼ぶけれど
私に答える声はもうないの
ただおまえに似た夜がそこに ....
ふたりは、
まだまだ遠い
互いの肌をすべるとき
温度がちがう、と
わかるから
のぼりつめて、
のぼりつめて、
この
からだをつつむ
きみにもたれる
....
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種の起源を遡る
鯨にあるという地上の記憶のよう
身体の記憶に繋がる原初の記憶
納屋の藁束の上に横たわり
こころを拡げて探り当てる
目を瞑り腰 ....
街で見かけた似た人は、
君だったように思う
黙ってすれ違うただの他人
心地良い夢だった
「覚めないで」と願っていた
夢であると気付いていたから
忘れたくて、
忘れたくて、
....
こんな夜は決まって雨だ。
それとも記憶がそんなイメージを植え付けているだけなんだろうか。
でもきっかけ一つでそんな雨の日も、少しはマシになる。
どしゃ降りを歓迎しよう。
そんな日があって ....
家の明かり
夜空の光り
夢か愛かの
朝の冷たさ
ため息と
確信の
タペストリ
家の明かり
夜空の光り
夢か愛かの
朝の冷たさ
僕と妻にとてもよく似ていて
そのどちらにも
似てはいない
それが彼なのだ
君はいったい
誰なの
と息子の目を見てそう問うと
不思議な顔をしてる
ふと思い出す
僕と妻は
....
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