変態は楽しい
変態は素晴らしい
無変態なんてつまらない
不完全変態もけっこういける
トンボやセミなんかはあれで不完全変態らしい
人間はやはり毛のないイモムシであろう
本気で変態するなら ....
三年半思い詰めた彼女は
涙も出ない顔で幻覚をさまよう
暗がりの中映し出されたライトは
彼女が走るレールを照らす
レールは幾多にも枝分かれし
影が
「デュス デュ ....
無性に悲しくなった夜は、あの日の海を思い出すようにしている。じゃぶじゃぶと潮水を掻く五本の指は江戸川に浮かぶ最後の島の油脂工場のにおいがした。空っぽの内臓を埋めるのはささやかに享受するディ ....
今月なのは間違い無いのだけど
確か二十日頃だったよね
金木犀の甘い香りは
あのひとの痩せた背中を映し出してくれるようで
ひとたび心離れてしまうと
あれほどに固く結ばれていた思いまで
....
とおい、楽園、探すはアホか。
あーあー、
たすけてくれよは少年の
少年だけの特権です。
どんなに嫌悪を覚えても、
少年だけの特権です。
うんざりするような永 ....
景色よ、さようなら
君はいつも僕の心だった
景色は、送電線に絡みつく風
海の上にある匂い
君は特別に美しいわけじゃあないし
劇的な魅力があるわけでもない
ただ気安さと、気長な優しさとが
....
ずっと自分は月だと思ってた
あの太陽がなければ輝けないんだと
ずっとずっと諦めてた
自分の内側には光なんてないんだと
ある日突然太陽を失った
絶望が包む 明るさは取り戻せないと
....
のぞみ
はるなつあきふゆ
はれたにちようも
あめがふるよるも
こころのなかから
望
きみがきえないで
....
バラバラなのに僕たちは
社会に価値を与えられ
戸惑う。
戸惑いは拒絶反応になって言ってしまう。
「気持悪い」
教師になったから言うわけじゃないけれど
フリーターだっ ....
階段をのぼる事を諦めたぼくは
目を瞑り壁にもたれ掛かることにした
壁はぼくを堅く柔らかく受け入れてくれた
まるで、泥の中に沈んでいくような密着と深い解放感がそこにはあった
体が壁にのめり込む
....
「つきの夜の歌」を歌ってと君はいった
そうじゃなくて 第二楽章のほうよと君はいう
ららるあ つきの
夜にすむものたち
うたをうたいなさい
ららるあ
つきの ひかりの
うたを ....
誰かを認めたり
好きになったり
することに
すっかり適当になった
わけなんか無いけど
たぶん無いわけでもない
昔はこうじゃなくて
いつも自分で心臓に
カッターナイフを入れるような感じで ....
哀しみを連れ
鳥が空を行く
鳥の涙は
地を燃やす
罪無き葦の 時間も奪う
遺された悲しみの上
生まれ来る葦が笑えるように
鳥籠の主よ 美しくあれ
酒だー酒だー酒もってこい!
今日は大宴会だ。
代行57台用意しておけ!
お姉ちゃん今日はNGを許してね。
芸妓さんが来ると
何故か皆喜ぶ
琴に三味線。
肉に魚。
盛り上がらない ....
夜、
ベッドの床のドアを開け
誰もいない真夜中のモールへ向かう
不ぞろいな石畳のゆるい坂道
狭い道の両側に並ぶ石造りの建物
ショーウインドウに灯りが燈る
探せ、
歩け、
....
ここ数週間の関係は最悪だった
もう連絡してこないでとか言いながら
断りもなく合コンに参加したとか
とにかく何でも喧嘩の理由になった
電話越しだったから余計まずかったんだ
お互い顔が見えな ....
川の終わる街、海の始まる街
埋め立て地の煙突は
今はもう消えた海水浴客の嬌声を響かせながら
夏の日にゆらめいている
コーンスターチのむせ返るような匂いは
街の健康的な精神の象徴として
寛容 ....
支えるもの戦時国際法のEestiの失い異なり
中世がフランス革命が国際的武力紛争の国内政治戦を草のしずまる
Русский軍事施設・艦艇とナショナリズムを人工的なものが破壊し
天辺の誤認にシンポ ....
自分のしたい事、分かってる?
あるならちゃんと、今を見つめようよ。
都合のいい毎日なんて
所詮あるわけ無いんだから。
夢を見るだけ見ておいて
いい加減に、気づきな ....
海岸にたたずむと
なぜだかいつも
雪がふる
手のひらに
結晶の一つがのると
出会いだ
と勘違いしては
スーッと溶けてゆくと
別れだ
などと悲しがる
雪がつもり
薄っすらと ....
いま、わたしは
とてもかなしいのかな
うれしいのかな
シチューの丸く白いごぽごぽ
なにも変わらない、にちじょう。
そういえば今日は、しゅくじつだ
しゅくじつだった
おとといは ....
渋谷駅前広場に置かれた
緑のレトロ電車に入り腰を下ろせば
クッションみたいな長椅子は
日頃の腰の疲れを
吸い取るように暖かい
走ることの無いこの車両に
集まる老若男女は
....
恋が恋とはわからずに
そう初恋と云う言葉
さえも知らなかった
少年の頃の焦がれる記憶は
小さな翼が
羽ばたいていく
軌跡のような
鳥たちの
とても切ない
ぬくもりみたいに
少女の小 ....
私はずっと此処に立っていました。
8世紀のあいだ中、ずっと。
私の周りの360度しか解りませんが。
変わってるんですよ、地球は。
綺麗に流れていく夕焼けに、
人間 ....
古い詩友のvivienneが
MCをする「ユメイマ」
(夢を語るより今を語れ)に参加して
天井に青い星々の瞬く暗がりのBarで
「あの頃僕等は始発待ちまで語らった」と
懐かしい詩を朗読 ....
彼はサンドイッチを食べる
彼はサンドイッチを食べない
彼はサンドイッチだ
彼はもちろんサンドイッチではない
彼はサンドイッチ屋さんになる
彼はサンドイッチ屋さんにならない
サンドイ ....
赤子持って来い
蹴るための
持って来い
赤子泣かして 博打に向かう
赤子泣かして 博打に走る
博打や博打や 博打持って来い
赤子泣かして 博打に謝る
勝たんなあかん 勝たんな ....
ひとり、と ひとりの風景は
同じところを見るのは少ない
キミもひとりだったのか
ボクもひとりだった
太陽のある絵を描こうか 夕日でも朝日でも。
ピーカンの空はまぶしくて見てらんな ....
高天に {ルビ先立=さきだ}ち渡る笛の{ルビ音=ね}に
つられて響く 馬鹿囃子
浮かれ拍子に 浮気酒
{ルビ燥=はしゃ}ぐ半被の裏側に
しとと張り付く やるせなさ
....
うそつきばかりの天気予報
きみは笑っている
うれしいわけじゃないんだろうけど
ほんとうは
かなしいのかもしれないけど
ぼくには
笑っているという
現実だけが
うつっていればいい
....
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【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
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