ねえなぜ
朝になりそうな夜
電気がついていたの
星が冴える
月が煌めく
ぼくの全てが回転する
なぜ
どうして
朝になりそうな夜
透明になるの
....
あらのをあるいた。
土、岩、石ころ、草、葉、笹のような水にぬれた草、そしてまた土、石。
ページに目を落とす。ひとりぼっちで荒野をよぎる。
荒野のはてに。荒野のはてに。わたしはひとり。
....
くだらない思い込みが
メロディーに変わる
歌になる
そして
想いに熱がこもる
どんなに素晴らしい理屈も
熱のないものは
パズルみたいなものだ
ドアを開けて出た道端 ....
死に場所を求めて歩く
少しでも生きる可能性を探す
少しでも簡単に死ねる
落下地点を探す
楽になる
何て無責任で
自分勝手で…
辛いなんて他人には見せないで
でも決して頑張ら ....
許されることのない光を
追いかけていた
誰かを踏み台にして息をすることが
器用に生きることだとは
信じたくなかった
胸が気持ち悪くなった
いつまでも流れる雲を
....
わたしは夜、蛇になって男の躯にもぐり込みたいと願うことがある。わたしは細くしなやかな蛇になり、わたしよりもごつごつとした男の肛門を掻き分けにゅるにゅるとからだをくねら ....
もしそのドアが閉じていても
ノックくらいしてみるさ
もしもーし、
誰かいるなら言っとくぞ
ハロー
もしトビラが閉じてても
ノックくらいするだろう
あのさあ、
話したいこ ....
そうだ
高いところに行こう
プラットフォームへと続く階段の上から
地面を見下ろしながら
唐突に思った
何故かは分からない ただ
今、どこにも行く宛がない
未来への進路は絶たれたし
....
冷め切った紅茶を飲み下す
視線の先には透き通った闇夜があるばかりで
僕は少し目を伏せ 俯いた
自分の足音ばかりが響くような午前三時
気まぐれに触れたアスファルトが温かかった
街灯の下 何 ....
やせぎすの背中が
たぶん好きで
ぼくは隣にいることが
もったいないような
そんな気分を抱えたまま
あなたとセックスは
できなかった、という
....
夢の中、
を漂っているような非現実的な現実に身を委ねてみると、発狂しそうになる。
それが、人間というものだ。
だがこれは多分、夢に決まっていると信じているだけで、実際に俺は(ふふふふふわふわ ....
生きているだけで
幸せだという事
生きられない魂もある
だから今僕たちが生きているのは
幸せな事だ
今を生きる僕達は
幸せな世界で生きていく
言葉にならないことを
言葉にしなければならない
気がしてるだけで
声にならずに消えていった
言葉たち
僕はそれらを愛し
軽蔑した
毎日見送ることしかできない
君の横顔を見つめ ....
まるで夜空のような人だと思った。
それも、秘めやかな曇り空のような。
隠された月や星を私が見ることは叶わないから
まだ酔っていられる
そんな浅はかな思いで。
こんなみじめな ....
点滅、点滅。
呼吸が止まっても
慌てなくて良い
大丈夫だから
背中を丸めて
次に膝を抱っこ
そうすれば
温めておきたいもの
冷たくせずに
すむんだよ
膝とおでこをくっ ....
寂 に おりとう ござんす と
ざわめく うちを
なだめ なだめし
よるの くる
とはいえ
とどまる ことしれず
きょうかいせ ....
あなたが生きている
この世界が
虚構であるとしたら・・・
その時 あなたの生命は終え
魂が召されるその一瞬に
あなたはあなた自身の世界を見る
プッツンと映像が途切れ ....
よくあることで
よくあることすぎて
ぼくのまいにちはおわってく
取るに足らないことだった
よくあることで
よくあることすぎて
だれも気に留めないし
ぼくだけが泣いている
よ ....
送迎車で
地域のお婆さんの家を訪ねたら
陽だまりの窓辺で
お婆さんは
まだ寝ていました
部屋の奥の遺影から
若き日に世を去った夫が
年老いた妻を今も見守っていました ....
どてかぼちゃ
どてかぼちゃ
ぼくは ぼくは
どてかぼちゃ
ハ〜ロハ〜ロ
ハロ〜ウィン〜
やってきた〜
僕の出番が
やっときた〜
一年一度の
主役の日〜 ....
街の語呂つきどもは
一人で語呂まいてれば良いものを
中島みゆきになんと歌われようとも
寂しさを人に言わずにはいられない
かきーんこきーんと言羽根ついて
仲良くいっつも角突き合わせ
書き ....
「ここにしなさい」
「そこにします」
「あそこにいなさい」
いつしか指定され 落ち着いて 過去になる
偉大な恐竜も
壮大な樹林も
決まった層からしか出てこない
そう そこが過 ....
君の眼が
風に合わせて揺れる
入道雲と一緒に膨らむ
夕立ちまで溜めておくの
たぶん、相当つらい
その濡れた眼を
見ていられないから
僕の視線は君を通り越す
背後に広がった空 ....
あなたのこえはすきとおりすぎて
ほんとうにあなたのこえが
ぼくにはきこえていたろうか
あなたのすがたはまぶしすぎて
ほんとうにあなたのすがたが
ぼくにはみえていたろうか
ぼくにお ....
昼の月が
うすく広げた空に突き刺さって
鳥がはるか弧を描く
海には舟が帆を上げる季節
だけど二人して手を振るよ
ナイフを研いで
ランチョンマットの上で旅をする
私たちの恋ははじまったばか ....
ぶら下がっているわたし
の、創立八十年
の、生後十一年
の、柔軟を奮って弾丸になり
この袋を突き破るのは
口のゆるめ方がせこせこしているので
権力は
狡猾なのではなく
短絡的なので ....
青いベッドに咲いている牡丹が
枯れてゆくのを君とふたりで見ている
君は枯らすまいと水を撒き肥料を与え
世界の終わりを待つように震えている
その隣りで煙草をくゆらせながら笑う
例え ....
天辺に刺さった
月の行方をさがした夜は
居なく
リサイクルされたような
朝が
鳥と一緒におきだして
明日が今日になる日が
まるで
紙芝居の中のように
....
詩を読んでいるとたまに
良いことがある
不意打ちでイった時みたい
前戯は必要だけど
前触れはできれば欲しくない
あの頃聴いていた曲は
なんだったろう
思い出しかけただけで
胸が ....
君がくれた涙
君がくれた温もり
愛した分だけ 愛されたいと願った 僕の負けだった
君の隣にいた時間だけが永遠に静止画のままで
繰り返す言葉の意味を
声にならずに想っている
....
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