あなたが私の名前を呼んでくれる
あなたが私の瞳を見てくれる
あなたが私の心に触れてくれる
あなたが私を好きでいてくれる
ただそれだけなのに
一生叶わない気がするのは
あなたのその哀 ....
会いたかった
すごく会いたかった
会って見つめ合いたかった
ただそれだけ
声に出さなくていい
ただ僕を見ていてくれさえすれば
昨日でも明日でもなく
今
この幸せをスケッチしておかな ....
「すきだよ」とか
「そばにいてよ」とか
「会えないときもお前のこと考えてるよ」とか
嘘つき
本当はあたしのことなんか
ちっともすきじゃないくせに
すきだけど
すきだけど
....
{引用=悲しみを知らない人などきっといません、
同じような顔で同じような服を着て、
量産型が街を歩いているよ、
ねぇ、
おかしいね、
おかしいね、
同じでなければ怖いんだ、
臆病 ....
佐伯くんという幼なじみの友人がいた
運動神経が学年で一番良くきかん気な子だった
彼と僕の家は近くて、昔から一緒に帰ることが多かった
彼の家は柳川通りの十字路に面した貧しいアパートの二階
横 ....
きみからの着信を
さっきふたつ見つけた
あの頃より
ぼくはきみをゆっくり愛している
書くことが多すぎて彼女は手帳を黒く塗り潰してしまっている。目の前で起きていることを記さなければならないという気持ちに突き動かされて、あるがままをあるがままに写し取ろうとし過ぎている。対象に目を奪 ....
ねこぜのまるみに
情熱のあせた夕陽がそそぎ
鼻粘膜にむけて
消長のシルエットがとびかかる
うすむらさきは西の空
そ ....
思考でパッチワークをしても
なにも暗躍しない
鉛色の空は重く、冷たく
影法師を縫い付けては、体温を奪う
視力が落ちた日の朝
妹は聴力を失い
お母さんは足を失った
お父さんは肝 ....
冬枯れの道を
男は歩いていた
街路樹はすっかり葉をおとし
青々と葉を茂らせていた頃の
面影もない
かつて若かった頃
男の夢と希望に
生きがいを見つけ
子供の成長を喜んだ
そんな自 ....
どうしてだろうね
こんなに温かみを感じるのに
全然側にいてくれる気がしない
ためいきの数は増える
多分あの人が悪いんだ
あの人さえいなければ
星に願いをかけよう
そん ....
必要としていたものを
今日捨ててしまったことを
ここに笑おう、額のしわが増えてる
どうしたってこんな寒空のなか
向かわなきゃならないことを
ならなくなったことを笑おう
仕方ない ....
青くて透き通っているけどどこか昏い
鳥たちの顔
仄かな灰の匂いを降らす翼
その背に戴いた空
かぜと名づけられたものがまた去っていった
羽毛の温もりを滑って
私の傍らを
見上げることが ....
血がかれる前に
罪を犯してまで
万年生きる亀を
切り刻む冷徹
歯でひきちぎる
肉の塊の一つも
残さない残忍さ
悪夢のような毒
貪欲に狂っていた
姿はすべて醜かった
固執を捨 ....
瀧や森林からマイナスイオンが出るように
彼の体から落ち着かせ物質が出てるとすれば
私はそれに影響を受けたと納得できる
彼の体からイラつかせ物質が出てるとすれば
私はそれも納得できてしまう
た ....
小鳥のハイネ
乳白色のあたまと
珊瑚色の瞳を持つ
ふっくら可愛い小鳥さん
とある乾いた冬の朝
お空に響いた破裂音が
両方の翼を持ち去った
ハイネは野原に降りてきて
ふっくら可愛い
う ....
嘘に慣れた舌が
また赤くなってゆく
おちてゆく前に爪先で転がして
耳など本当は一つも無いというのに
誰の声を掠めてゆくための器官になるのだろうね
ねえあなた
おちてゆく ....
二人なら
うまくいく
失敗はしないはず
死ぬまで離れない
あなたの愛が
私を影に追いやる
日陰で私は
どうすればよかったの
くすぶって
今にも爆発しそう
火花を散らし ....
わたしはタクシードライバーだから
金曜日の夜は大忙しだ
居酒屋からラブホテルまで体を送り
今度はラブホテルから自宅まで
同じ体を運びこまされなければならない
彼らが出ていっている間
わ ....
高崎線のドアは必ずしも自動じゃない
特急/快速の待避で5分停車ともなると
駅に着いてもドアが開かなくて
都心の電車に乗り慣れている人が戸惑って
ドアの前で立ち尽くしてしまう
開閉スイ ....
止まろうとは思っているんですけど
転がってしょうがないんです
全てを蹴散らす感覚と
響き渡る快音
生きている
と思える瞬間です
そして自分が闇に飲まれ
再生されるべく送られる時間 ....
泣きすぎだよ
悲しいときも
うれしいときも
でもそんな僕が好きなのは
まっすぐな君の感情と
その泣きぼくろ
胸まである雑草を分けて歩いた。
蒸し暑い夜だった。
夜だったが妙に明るい。
藪を抜けて
野球場に出た。
グランドに白い照明があたっている。
白いシャツの男達が集まっている。
新しい野球チ ....
蜂蜜ミルク
いつもどおり
布団に入ってから
胸の痛みを自覚した
翌朝のレントゲン
小さな亀裂は
ドクタには診えない
僕の肋骨の
悲鳴
必要以上に
生きるのが好き
擦り切れそう ....
明り取りの窓から清廉な光が射し込む
暗い土間に
祈りの声が聞こえるようだ
原初のときのように光は土壁に語りかける
始まりの約束を
飾られた一輪の百合が
ここに永遠が生きずくのをつた ....
とてもしなやかに
折れ曲がる森があったので
そうではない多くの部分は昼と呼ぶことにしていた
迷い込めない、かくれられない、だからみんな怯えて
おびえるべきであって
きみが ....
おれの靴には
穴が開いていて
幸せが漏れ出している
セレモニーで祝福なんかされたって
嬉しかったかもしれない花束が
ずっとずっと枯れなくって
蜂がクラスにやってくる
沸き立つ窓際
なんだかんだとイェイイェーしている
爆弾つくりそうな ....
あかるくなった
校庭の
真ん中で
ともは
膝をむきだしにして
そのあかくなったところに
悲しみをまぶして
いました
夢ではない
山に登り
芯の太さが、花が
格調高く
ひ ....
迎えたくない明日を拒む方法を知る由もなく、抗うように眠らない日々を愛することなど出来んのだ。昂ぶり尖った神経が針みたいになったら、悴んだ掌の毛細血管を紡いで瞼を縫い付ける。冬はいつだって僕 ....
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