大丈夫だよ
どんなに嘆いても君は独りきりだ
涙で悲しみが濡らされている
心も汚れて疲れきっている
苦しみは死ぬまで消えないだろう
いつまでも、いつまでも続くのだろう
もう、どうしようもない ....
終末論に踊らされながら夕飯の献立を考える。
急がされてここまで来たけど特にすることもなくて。
世紀末の頃に流行っていた噂。昔の誰かの予言がどうとか。
今じゃもう流行り廃れて名前も思い出せない。
....
君は幻想
君は幻想
僕を呼ぶのは誰
崖の上から
今は
帰りのエクスプレス
成田で別れた
今も焼き付く蛍光灯の真白
新宿駅のホームを踏んだ数なら負けない自信が、ある
薔薇のポートレイト
「デューン・プール・オム」が残る部屋
無邪 ....
気づくと隣りに寝息
昨日一緒にいた子
寒くなるといけないと思い
クローゼットから毛布を持ち出す
かけるなり伝わるぬくもり
女の子の匂い
白いやわ肌がもたれ ....
アレ的にほしい
それだけじゃないんだよ
それだけじゃ終われないんだよ
わたしはそのときなかでほしいとおもった
あなたが、かわいいから
でも
幸せが詰まってるとは限ら ....
何もしなくてもハラは減るんだなあ。
フテくされてても、うなだれてても。
つくづくニンゲンてのは良く出来た生きモンだと思いますね。
ウラを返せば一番タチの悪い動物なのかね。
記憶や記録。 ....
かよらな(*三つ要詞に順ぜぬさま)えり(*ここでは、票来の膳当)も
冷めようひち(*ひどく甘い味、こち返し)に
合歓を借りかまうべく ああ べからずかな
わてろう(*感嘆 逃げ惑う様の意) ....
甘ったるい香りがする石鹸を買ってしまった
ピンク色の泡とともに湧き立つその香りは
苺みたいに美味しそうで
乙女を恋する気持ちにさせる
甘酸っぱい記憶に連れて行かれる
涙で洗い流してしまう ....
廃村の外れで
垂れ下がった電線が風に吹かれている。
壁や窓を叩いている。
置き去られたカラーボックスに
アニメのシールがでたらめに貼りつけてある。
清掃車のオルゴールが近づいてく ....
シャッターが切り取るわけではない
それは露光時間を決めているだけで
まぶたのように拒否するのだ
ファインダーが見つめるのではない
いくつかの屈折率を経て
まなざしの限界を教えてくれるのだ ....
幸せなときに限って
幸せを知らない
河原のベンチに座りながら
そんな時が誰にでもあるように
思うことがあった
ベンチに座ると
夏の虫が僕のまわりで
いっせいに鳴きはじめるものだ ....
とっくり形の標的が 隙を狙い歩いてくる
全てを飲み込もうとしている
十ポンド以下のボールでは 最早足を止められない
急造の柵でレーンを封じ
握力の回復を待ち
十一ポンドのボー ....
熱が平らになって
どこまでも続いてる
けれども生きていれば
山も谷もあるものだから
人のからだも
地球に似てるのかもしれない
熱が途中で終わってる
そこが
海なのだとした ....
近しい者たちが古木のように渇いて、俺の周辺に立ち尽くす
これは何の冗談だ、灰になってこぼれるみたいな息をしやがって
俺の至らなさはお前たちのものじゃない、俺が死ぬまで懸命に抱えてゆ ....
私は雨に浮かれ
溺れた蚯蚓
今はもう動かない
微かな夢を抱いたまま
甘い波に飲まれて沈む
此の時初めて
手足の無きことを
憾んだかもしれない
抗うためではなく
ただ泳ぎたかった
....
夕陽のせいでぼくはわらうしかなかった
きみはすぐ泣きたがるからぼくはいつも、
すこし離れて歩いていた
そうすればきみがいつ泣き出すかわかる
首からぶら下げた他人行儀な一眼レフで
あまいピント ....
ときどき
叫びたくなる
このジレンマに
描かれた雲
その上を走り回る子供
はて
あの日々はどこに行ってしまったのだろう
雲がよじれてしまう
傘をさす人、ささぬ人
入り乱れるまばら雨
時にしとしと、時に霧
手の先濡らし、鞄を濡らし
夜中に止んだまばら雨
明日の晴れを連れて来る
雨の残り火まばら雨
“鬼さん、こちら”
“手の鳴る方へ”
駆け寄っては消える音
遠くで掌が誘うも
先には闇でもなく光でもない
果てない草原のような
落ち着かない風景が広がっている
触れた一瞬の感 ....
なくした指その傷口は塞がり
瘤のように堅くなった
掴めない手で押す嗜好品の一種
めくらなら不思議が増えるのにと思った
蓄積のない軟らか過ぎる脳みそはずり落ち
最近では丹田のあたりで下のことば ....
チョイスだね
チョイス以外にもう
ボクらの宝は残ってないんだね
むやみやたら
ケツを動かして
ドクドク出すだけ
それともなんだ
よりそって
じんわりね
どちらもチ ....
人が舞い 風が舞う
剣が斬り 扇が切る
ササラ 舞い 黒尾 舞う
風を 纏いて 舞い踊る
風を 切り裂き 舞い躍る
ヘンバイ 踏みて 風も踏み
ササラ 倒して 風 倒す
鹿が舞い 鬼が ....
少しずつ目蓋を上げよう。唇の形に広がっていく眼界には自室の玄関から去ろうとする女、幾人ものイメージが重なり識別することができない。色濃いものから抽出してみるか。生島先輩は再び目を閉じた。まず一人目を ....
重い踵の前に爪先がある
その先端から前方に
どす黒い影が伸びている
なあ、お前
私を殺してくれないか
闇のように長いその手で
この首を絞めてはくれないか
車道の脇に突っ立った
....
朝は、
最寄りの駅まで走るための時間ではなく
ラジオから流れる落語の人情噺を聴きながら
渋い野菜茶をゆっくりと喉に通過させる。
そんな涙を流すための「ひととき」でありたい。
ぜいたくぜいたく ....
見てますか?
あなたにはほど遠いけど
作る仕事に ほんの少し近づいた
ありがとう
手一杯であっぷあっぷだけど
生きていますよ
いつかあなたの目にふれるような
そんなものを作れるよ ....
空も晴れ渡り
高校の同級生が笑う
そよ風
ルーララルー
水玉模様のワンピース
2年後に知った事実
悲しみは
トンネルの向こう側
僕らは希望に
向って走っていった
耐えて耐え ....
青い光のなかを
(俺は孤独だ)
防砂林のむこうで轟音がしている
林を抜けると
(焦がされていた)
いつものおまえだ、海だ
朝の雨の海に泳いだ
ぼんやりとし ....
離職された皆様へ ハローワークは あなたの 就職サポーターです。
失業給付を受けようとする方は 必要書類を持参の上、
求職の申し込みをする必要があります。
ハローワークは ハローワークです。 ....
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