私は自分と関係ない人の幸せを祝えるくらいおおらかではないけど、
何かを乗り切って美しくなった人の顔は見逃さない。
きみはこっそり人を愛す。
私はそれを知っている。
満月が
おおきくくちを開けて
新月になる
夜空をひとつ
噛み終えるまで
いくつもの時を食べつくし
それでもなお
夜はおとずれる
無数の星は彼らの目だ
今日もどこかで
....
(暗い、くらいと
ペットボトルを噛みつぶす響き)
クリック感の強い部分を
組み合わせて伝えようとする
瞬く、赤い
待機電灯の暗がりで
水槽のような
窓に浮かび上がるのは
存在 ....
(笑えよ)
世の中は感情で満ちている
街を歩くと人だらけだ
(笑えよ)
きみが 泣くの?
僕が なくの
生きていると怖いことばかりだ
(そうだ)
沢山のことが怖いよ
僕は 泣 ....
un/燈明高楼の下朦々と翳む嵐/道路松露と如雨露で水撒く裸足/瑕を、視ずに判断して花壇の/隅に蒼い紙を置いたと告げ/deux/酩酊メーテルと晩酌酌み交わす夜/銀河鉄道は新橋直行で煤煙出し走る走る/大腿 ....
ためらいがちな足音に
黒猫がライ麦畑を
横切るかと思えば
午睡となりました
その下を駆け抜ける
セピアというべき
むぎわらぼうし
遠い夏の風景と
すでにその風景の中 ....
捨てられた魂は堕ちてゆく
やさしく冷えた
雪の中に輝きながら
魂は堕ちてゆく
雪の中に輝きながら
手のひらに
髪の毛に
コートの上に
鞄の上に
舞い落ちる ....
負けた僕は通りを行く
のろのろと だけど進んではいた
歩いているんだ…
消えかけたヤツの瞳がまた見え隠れしている
どんな疲れた体でも
子供の笑顔 思い出しては
晴れ
手足となって歩い ....
街を見ていると
心は人混みに溶かされてしまう
鳥や木々を描きたい
この上げた手から
田畑のひろがる景色を思っていた
だけど
少しぐらいの汚れはあるのだろうか
生きていこうとするネクタ ....
081103
冗長度の高い黒髪を梳かすときに
クロネコの背中が見えた
クロネコは背中を丸め
3メートル前を走ってゆく
大馬力のハーレーだから
....
せめて僕が花だったら
誰かに笑顔を与えられたのかな
せめて僕が花だったら
誰かの悲しみを癒せたのかな
せめて僕が花だったら
誰かに健気さの意味を教えてあげられたのかな
せめて僕 ....
言葉がまといつく
言葉がからみつく
私の皮膚に型がつくほど
言葉にしぼられて
肉がはみ出て
ちぎれ飛ぶ
飛んで飛んで全部宇宙へ
あとに残された
私の骨と言葉が
もつれ合い
....
たとえ 私が死んでしまっても
あなたは知らないでしょう
長い間ログインしないうちに
彼氏でもできたのかな
と思うでしょう
さらに月日が過ぎたら
私を思い出すこともなくなるでしょう
....
夜と朝の間を行ったり来たり
熱を帯びたベットの上で
夢の浅瀬にまどろんでみる
永遠に似た瞬間は
今宵も続いていく
何かを始めなければならない時とか
何故こうも憂鬱になるのか
僕の淵源にはqualiaが程々に溢れていて
僕は僕に「ああ、そうなの」とか
「しかたない」とか
circleの中には僕にとって価値 ....
あなたの眼差しの奥には
思わず気圧されそうになるほどの
誠実さと優しさとが
ありありと描かれている
惚れ惚れしい風景のよう
柳は淑やかに陽光に凭れかかり
穏やかな心持ちでそよ風を浴びる
....
夜空から吊るされた星たちが
一番白く光り輝く 冬の始まりに
わたしは 一本の細いワイヤーの上を
小熊を抱きかかえて渡っていた
白いネグリジェはバランスをとりながら
ふわりふわりと揺れ ....
仄暗いアーケードは、まだ15:20。
明けない夜ですが何か? に負けじと、
平静を装った鼓動で、ペースで、歩き続ける。
どうもこんにちは。
スマイルすら買えないところから来 ....
腐った果実の名前を呼んで
食べてあげることはもうできなくて
名前を呼ぶことくらいしかできないけれども
だから せめて
大きな声で
腐った果実の名前を呼んで
もぎたての頃を思い出す
真 ....
町をのぞけば 花のよな
空をあおげば 星のよな
きれいなものが溢れてる
だけど私はつまないし
だけど私は拾わない
そんなにたくさん持ってても
ちゃんとお手入れ出来ないし
歌も聴か ....
綱わたりをしていると
月がきれいだったので
僕はまっさかさまに落ちていった
形の良い吉川くんがそれを見ていて
僕らはレンガ遊びを続けた
吉川くんはレンガをちゃんと地面に積んで ....
一度盛り返してきたいのちは
ぼくが再び眠らせるまでもなく
静かに去っていく
そしていつのまにか電送し合ってる
黄色信号のからだで
赤い川が流れる側を
忍び足で歩く
尿道
墜落事故
大 ....
最近空を見たんだけども、いくつもの、ちらちら光るモノを久しぶりに見たよ
それらは俺の見ていない時間でも、ずっと光っているらしい
そんなこと、そんな素敵なことを、信じられるわけねーだろ
....
真鍮のネックレスじゃらじゃら下げて
結わえた髪からのぞく 頸の細さ
焦点の合わぬ瞳で 群青の空言呟く
浮ついた魂には浮ついた言葉と時間を
....
「在る」
私にとっては未知の世界観。
「一般」
そこから私が弾かれている前提で言われることが多かったので
触れる度に劣等感を呼び起こさせる単語。
「膿み」
生まれ落ちた頃から、そ ....
みんなに 自分のことを
わかってもらおうなんて
思わなくていいんだよ
たったひとり
わかってくれる人が
君のそばにいてくれたら
それだけで充分なんだ ....
爪を短く切るようになりました
あなたのせいです
そのまあるい目があたしの右腕をちくちく刺すから
掻き毟る癖がついたのです
あなたのせいです
切っても切っても
まだ足りないように思えます
....
もっと
川であれば良かった
素直に
下っていれば良かった
もっと
月であれば良かった
律儀に
満ち欠けしていれば良かった
もっと
波であれば良かった
健気に
寄せては ....
人は全てのものを独占することはできない
我々は
何かを得ることによって
何かを失っている
何故なら 我々は
この2本の腕でしか 持つことが出来ないし
この1つの身体で ....
そのレースで彼は亡くなった
何かいつもと変わった規則をひとり、
実行しているかのように
静かなポツネンとした顔見せの並びであった
前のレースまではきれいな三分戦が続いていた ....
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