三つの空のある窓に
光の穴があいている
動きつづける点の奥から
はざまの唱が聞こえくる


朝の翳り
夜の白銀
窓しか照らさぬ窓から来るもの
倒れ砕けた木のむこう
 ....
ねぇ、航海しない?



突然のことで驚いた?
こんなこと言うなんて意外だった?
ううん、特に理由は無いんだけど
今日はすごく天気が良いからさ

ねぇ、航海しない?



突 ....
働くぼくらはお揃いの工人服に工人帽で、
高い窓から覗く四角い青空をみあげた。

仕事はリズミカルに進んだ、

しん、とした倉庫はひんやりして、
フォークリフトだけがぬくもりを持っていた、
 ....
組織に属しているという実感が、
私の心臓に鋼鉄の壁を作り上げる。
その壁よりさらに強固な壁を持つ
巨大な鉄の箱のなか、
ひとたらしのとまどいもないまま、
私は突き進む。
強大なベルトコンベ ....
お風呂さん、ありがとう
今日もあなたに浸かることができて幸せです
あなたの清らかさとあたたかさが
今、とても尊いものに思えます
わたしは寒いのに裸になりたい
裸になりたいのにあたたまりたい
 ....
凄惨な夢と
自分を見ているしかなかったことを
もしまた、誰かが慰めるかもしれない
だからどうしても
掛け替えがない なんてものは
あなたには駄目だ、
今は笑ったのだから
幸せで、
幸せ ....
 大きな大きなタワーの下に
 こっそり置かれたビー玉は誰かが誰かをおもって置いたもの 

 何の感情も抱かずに
 たいていの人間が「ああ」とうなづき一つ置いて過ぎてゆく 

 寄り添う ....
そばにいつも近く
あるものは何だろうかと
声に向かう
手の内に知りたい

たどるほどに温もりを帯び
そしてやがて熱と冷たさ
熱さと熱 温もりに
全体が早まっていく
十字の開いた二本と ....
害虫の為の暗号
害虫達
側溝の対角線上に頭を潰す害虫
話とは害虫の耳の王冠だ
害虫と少しも異ならない砂糖
陶器と害虫達
を描いた貼り絵と害虫


言辞よりも
花の眼球は
国民総生 ....
甘い匂いに誘われて
私の思考は止められた
この感覚が幸せという世界

散歩道で立ちすくむ
ショーウインドウが華やかに
踏み出した方向の違う私を手招いている

私は天性の柔らかさで
脚 ....
このごろ冷えますね
もう冬なのでしょうか
此処は
相変わらず昼夜問わず暗いです
枷も冷えて痛いくらいなのです

けれど、
打たれた刺激で腫れ上がって
言うほど寒くもないのです
傷口が ....
あなたの瞳に映る
私の姿を
いつまでも眺めているよ
あなたが私を見ていてくれてるから
そして私もあなたを見つめるから
きょうさあ
ほいくえんつまんなかったねえ

おもいついてためしに
ぼくがいえば

すこしだまったあと

おもしかった
ほぃこえん

ふすまかどこかをじっとみつめて
ひらいた
 ....
ああ、 さびしいなあって ふとしたときにおもう。

こればかりはかくせない。 さびしい。 さびしい。

さびしいから、かいているのかな、って おもう。

こいびとがいても、 しんゆうが ....
水から生まれた生命が
何億年の時を経て
今 自らの意思で立ち上がる

立ち上がれ 私
立ち上がれ みんな

誰もが それぞれの場所で
それぞれの 方向へ
先頭に立ち 旗を振り 風に向 ....
住む人の居なくなった実家
風を通すために帰省して
東京に帰る日の昼食は
味噌ラーメンが美味しいと
親父が通っていた店で食べる

 若いころ札幌で食べた
 味噌ラーメンの味に魅せられた親父 ....
蟻のように働き

見返りは少なく

褒められもせず

当然だと言われ

義務だとも言われ

秋空に想いを馳せる暇も無く

夢を抱くゆとりも無い

掃き溜めのような飲み屋で愚 ....
雲がのびてゆく
編み目を広げて

ただの雲と思うなよ
まだまだ空は広いから

犬の甘え鳴きが
のびきってほどける日を
知らせようとしている
外にいるのか、内にいるのか、気に病んだところで。息はすきまから、ひっきりなしに吹きつけて、痛い。

博物館に、咳ばらいがひびく。みささぎに眠っていたひつぎは腐って、色あせて、当時の面影を遺してはい ....
どうか、どうか、と祈りつつ、
顔も見せぬ奴に嫌気がさし。
もう祈るもんかとまた項垂れる。
これが俺、どうですか。(知りません。)



嘘つきレイニィ、晴れてんじゃん!
y ....
勝手に灯りを消したのは誰?
まだ僕は眠たくないのに
電気を点けたようにもスイッチに手が届かない
時計の音だけが響いていた





辺りはすっかり静まり返っていて
月の光も雲に隠 ....
何気ない気遣いが嬉しくて
立ち去るあなたの背中を見つめてしまう

父とは違う
兄とも違う

これが初恋ってことなのかな

山吹色に姿を変えた銀杏並木が
来る春のときめきに思い巡らすよ ....
目に見える価値にとらわれて
目に見えない不安にとりつかれる

物で虚しさにあがなおうとしても
心は満たされない

乾いた心から生まれる
空空しい言葉たち

嘘を嘘でべったりと上塗りさ ....
深い森の中に
最初の一滴が降り
雫は静かに瞬きをする
鳥の瞳になるのだ

枝葉を羽根に変えて
もぞもぞ動き始める
紅葉でもするように
深緑から脱色していく

すべての色は
深緑を ....
確実な事は
あるか。 ないか。
それすらも知らない。
何を知っていて
何を知らないのかも。
そして何を
これから知るのかも。

ただ想像が
あるばかりで。

何が確実で
何は確 ....
物語の不在すら
切なくて

言葉は失速する

結び目をほどかれて
心と体はばらばら

言葉をなくした君は
数字を失ったアルキメデス

百億光年の孤独の真ん中で
真実のすぐそばを ....
歩き出すことを知りました
ひた、
ひたり。
らしさをどこかに求めて
あまやどりをしました
ぽたり
いつしか涙も流しました
そうしてぎこちなく
笑ってしまうの、
わたし
ことばに詰ま ....
示準化石は
何かが棲んでいた証拠でもいいので
20世紀の示準化石としては将来
コンクリートやアスファルトが役立てられることでしょう

ひとかけらずつの翡翠や
黒曜石の鏃が時折ひどく美しいよ ....
 
つめたく湿った朝
目がさめると
屋根から鳥の足音が聞こえる

降り立って
昨夜の戦況を
せわしなく伝えていた
兵士の声は力尽き
衛生兵の途方に暮れた
足音が聞こえる

数匹 ....
やつれた馬が夕陽の逆光の中、死に場所を探す幻覚、テトラポッドの上に鎮座した唇の歪んだ神は俺の安物の上着に唾を吐いた、あての無い上昇の様な冬の始まりの晴天、粒子である彼らが照らす世界はあまりにも ....
自由詩
タイトル 投稿者 Point 日付
ひとつ みどり木立 悟208/11/9 8:25
航海1486 1...4*08/11/9 7:59
When I was young[group]佐々宝砂2*08/11/9 5:35
長い夜[group]3*08/11/9 4:45
お風呂さん新守山ダダマ2508/11/9 4:18
浮腫梶谷あや子308/11/9 2:09
真柴108/11/9 1:56
メロディーK.SATO3*08/11/9 1:35
機能について井岡護0*08/11/9 1:08
entrance〜は〜sweets〜で酸素の枷108/11/9 0:52
出来損ないAKiHiC...1+08/11/9 0:13
ゆきこ008/11/9 0:01
ふとんのうえを白井明大6*08/11/9 0:00
いきていると いうことはるこ208/11/8 23:58
【水から】つむじまがり5*08/11/8 23:49
味噌ラーメンkauzak26*08/11/8 23:40
命題真紅308/11/8 23:35
とどくまで木葉 揺7*08/11/8 22:57
無題クマクマ108/11/8 22:22
榊 慧308/11/8 22:17
消灯時間1486 1...4*08/11/8 22:02
はげみ恋月 ぴの19*08/11/8 21:42
冬の蜃気楼ようちゃん008/11/8 21:32
鳥たちの雨[group]木屋 亞万2*08/11/8 21:27
確実の後ろ美琴208/11/8 21:23
物語の不在すら切なくてようちゃん008/11/8 21:23
伝えますかんな11*08/11/8 21:04
示準化石としてのアスファルトについて海里108/11/8 20:59
鳥たちの雨小川 葉308/11/8 20:08
11月、やつれた馬とはぐれた鳥、初めからそこに居る魚と外側か ...ホロウ・シカ...0*08/11/8 19:04

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