季節が変わっても
変わらないのは私だけで
いつまでも囚われている
もう目の前にいない人を
私を見ない人を
私を見ていたあなたを
ずっと傍に置いている
暖か ....
春の
あわい光に心が揺れた
あふれる涙が
桜の花びらと一緒に
散った。
あたたかな日差しは
私をつつみこんでくれるのに
心は冬の空のまま
遠く続く憂鬱な空に
そのまま溶け ....
どこにアクセスしたらいいかわっかんねえよなあ。
考えてみればそんなにチャンネルなんて持ってねーんだけどさ。
別にいいんだ。ただ狭い空から満月が見えたってだけでさ。
オレは愛してるぞ。 ....
星が降る
そんな時代がありました
文字が光って
うれしいメールが届きました
たぶん遠い星からです
あなたの住む
青くてきれいな星をいつも眺めています
いちどお会いしたいものです
....
凝視する ぎょうしする
形崩れする かたちくずれしていく 雲への うごめく 灼熱のかげ
あのあついくもへの 毎日の角度からの きわめてみじかい
あの大き過ぎる雲との おおきすぎるくもへの 距離感 ....
冴えわたるのが空なら
曇り濁るのは僕の心
色めく街路樹をくぐり囁き合いながら
温まるのが恋人同士なら
寂れた時代遅れの廃屋に
うち捨てられた萎れた花は僕の心
幸せを競 ....
無機質なウタが好き
感情に蓋をした感情が
地球規模で叫んでいる
飛べないトリが好き
持て余した羽を
寂しそうにばたつかせている
無慈悲なヒトが好き
愛情に怯えている君を
愛 ....
息のする間もないように
時計の針は刻み続け
毎一秒を刻む
時の流れに抗うのは
気の遠くなるような
長さを持った後ろ髪
頭頂より背後に垂れ
足首より後方の闇へと
一直線に伸びる後ろ髪
....
うみのうえに
かがやいていた太陽が
拘縮と消しゴムを押しつけられて
ころがり
歯ぎしりしている
ベッドのよこで
ひきはがされた影は
ひっそりとなきながら
コルトの照準を
あわせている ....
雨が何日も降りつづいて
家の前にも池ができたよう
カエルたちがはねている
雨はまだまだ降りつづけるみたいで
カエルたちが鳴いている
毎日窓の外を見る
雨粒はそれぞれが世界で
長く見ている ....
紐も燃えるほどの火事だつた水を撒き夜明ける頃には
焦げたものもそうでないものも湿っていた→学校へお行き
なさい、と母は言った痴呆の進んだ母は私を子供扱いする→
ベンチの上を強者に奪われた弱者がベ ....
知識が知恵を身に纏い
一万年の時を経て
「戦争」はインテリ同士の合コンとなった
進化が生んだ波紋は進化によって収束した
そんな時代の中で
古い理想の凧を掲げることは
独善的過ぎるだろう ....
艀はもやい綱をとかれて
沖へと流れてゆく
鴎が舳先をとらえ瞑目して深く思考する
おそらくこのとき
海は世界の涯までも穏やかな波だ
落日が暗い岸辺を輝かせて
静かに情熱が波打つ
....
白い書物の中で
あなたとはじめて会った
数千年の時を経て
変わらない声と声が
光に影を差して立ってる
向き合いながら
照れくさそうな文字になって
たとえば
あなたが好きですは ....
日常は、空っぽの湯舟です。
寒々しくうなだれて、
退屈そうに眺めるか。
せっせと熱いお湯を入れ、
後でほかほかあったまるのか。
まったくといっていいほど、
僕自身にまか ....
風邪が流行ってきたので
今日もデイサービスにやってくる
お婆ちゃん達が
がららららっ てうがいできるよう
蛇口から水を流して
大きい容器に水を入れる
からっぽの空洞を ....
君がアルバイトで
会えなかった日
自分勝手な寂しさに
俯きそうになった僕は
こころに
一つの山を
思い描いた
雲に覆われ雨降る夜も
雲が流れて日の射す朝も ....
さぁ 飯を食え 拳を握れ
黙っていても地球は回る
雨露のメロディー悲しげに
しっとり堕ちて
耳の奥 鼓膜に触れてこだまする
深く息を吸い込んだら そのまま
静かに呼吸を止めて
僕は瞼を閉じる
ひと息の自由を手に入れて
都合のいい夢を ....
ゆく道がまわり道だったとして
いったい何を失うっていうの
ふえていくことがあっても
失うものなんてないじゃないか
ゆく道で傷ついたとして
いったい何を失う ....
木枯らしが吹いて 柳が鳴く
ぐるぐるネジを巻くと 明日が育つ
ダーツ遊びで 二の腕だるい
狙い通りには 上手くできないな
時計が壊れても
太陽は昇るよ
無邪気に地球儀をま ....
秋が腐り
実、実が
落ちる
雲間から
秋の
ほぐれた
隙から
実、実が
落ち……
土、石、
世界は、
....
たとえば、全部うそでもいいんじゃない?
とか、そういう中途半端な感じのあなたの話を聞くとうんざりする
うんざりするし、僕はあなたが嘘だと困るから、やだ
禁忌は破られてしまった
奥へ奥へと踏み込んでくる土足
逃げ惑って
浮かび上がる
ゾクゾクしているうちに
落っこちる星屑
屑だったけれど
星でもあった
惜しげも無くばらまいて
土足に踏 ....
漆黒の草原に立ち
南の塔を見上げる
森はどこだ
セイハロー
こんにちは
旅人たちは三々五々
俺は森を目指す
一直線に
俺は森が見たいんだよ
トラップは平然とそこらにあ ....
神よご慈悲を
呟いてただ目を伏せた
オルゴオルから舞い上がるような、
リズミカルな祈りの小枝
あなたが残していったもの
ほんの少しの後悔と
罪の紅玉
あなたが残してくれた ....
孤独は ビタミン
孤独は 存在
孤独は 原子核
私の小さなマイナスを あなたの周りへと投げる
電子のひと粒で
私たちはつながっている
ように見える
私たちは触れあっている
....
身のまわりの色彩が不思議と淡くなる夜
胸のうちに浮かぶ
いくつかの
花の名
鍵盤をやわらかに歌わせる指たちの幻
夢のうちを
あるいは予感のうちを
あえかにかすめていった 星のよう ....
せせらぎは
言葉を濁すことを知らない
そこはかとない波のゆらめきに
疲れた手を浸し 剥がれてしまいそうな
うろこか言葉かわからないようなものを
さらさら、と流し
そして しぐさを落と ....
ちるりるはらら ちるりるはらら
小動物みたいに笑う
雲のように風のように溶けて流れる
そんなみんなの胸の内
涙落つる止め能はず
両の手のうえ細降る硝子の雪
肌に刺さら ....
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