まずは携帯電話のメール
次に電車の切符
次はバスの時刻表
次は今更ながら電話の番号
次は手のひら
次はくちびる
きみへとつながるなにもかもが愛おしくおもえたら
きっときっととって ....
白く
抱かれている女の子を見て
きれいだな と思う
やさしくふれられて やさしいことばを感じて
ため息を漏らすの
メロディーのように
たぶん アイラインを落としても
つむった瞼にまつげは ....
しわがれつくせぬものたちと、
ナザレのを引っ張り出した
せせらわらいの背虫男たちの間では
ずっとけんかばかり。
「弱いくせにあいつら徒党組みやがって畜生!」
とはしわがれつくせ ....
君はミルクを温めていた
空白の時間を縫うように
冷えたキッチンをほんの少し
人の心に近づけようとするみたいに
昨日(一昨日かもしれない)、タクシーを盗ん ....
僕が苦しんでいる横で幸せだった人が
不景気で奈落の底に転落していくこと
僕が楽しんでいる横で苦しんでいた人が
不景気にもっと声もなくすぐにおちていくこと
僕はジプシーだ
日がなくだら ....
朝起きて僕はまず
鳥かごのひよちゃんとちよちゃんにあいさつをする
(おはよう
(ひょひょ
(ちょちょ
今日は曇り空だ
傘を持って家を出る
(いってきます
(ひょひょ
(ちょちょ
....
壁に貼られた
青い紙の端が
少しめくれて
その陰に潜む
小さな人
こちらへ
近寄ってらっしゃい
微笑んで
じわりと
にじり寄ってらっしゃい
その長い
指に
私の背中を
吸 ....
草臥れた声を変わらない歌に込め
枯れ葉に乗せて飛ばしたら
果てへと届いてくれるだろうか
鑑みて
猫背を庇って歩きつつ
とうに潰えた不相応さは
もう窓ガラスにさえ映らない
それ ....
なにかを選択してなにか可能性を捨てて今日も一日生き延びました
ああああ、確実に
自分を殺している実感を抱いて生きている苦痛が胸の真ん中にぽうかりと浮かびます
いつからでしょうかこの感覚は
....
首を絞める
誰だかわからない
知らないような
懐かしいような
力を込める
力のない私も
首を絞めるだけの力はある
よくもこんなことをしてくれた
何故産まれてきた
おかげさ ....
ポタージュが冷めるのを待てず
やけどする舌
冷たい朝に
湯気の向こうで
陽の光が磨りガラスにはじく
無邪気なほどきらきらと
関東地方の今朝は今年一番の冷え込み
半袖のニットを着た ....
++朝が無い++
こころ風向きひとつ
仕合わせも
不仕合せも
慈しみも
憎しみも
人は作り出して
残酷すぎる現実さえ
作り出して
どんな人 ....
大切なものは手に入れない
失くしてしまったら悲しくて
その悲しさのあまり
手に入れてしまったこと自体
後悔してしまうから
大切なものは失くす前に
自ら手放すことにした
自分から望んで ....
{引用=
あかもん行きーー
この電車は赤門行きです。ご乗車の方はお急ぎくださいーー}
がっちゃん と音を立てて路面電車が動き始めた。
「あぁ、間に合った。車掌さんごめんなさいね。」
「 ....
塩
基 に
の う 短
よ く
な 猫の
っ 胃
た 液
空 に
映
....
何処か遠くへ旅してみたい、どこかのテレビ番組みたいな気分だ
放浪、マッチョなお姫様抱っこ、ノマド、漂白、ジョン・ウェインとカーボーイ、
ヒロインとモヒート、ミッキー・トンプソンとバート・ ....
冴えわたるのが空なら
曇り濁るのは僕の心
色めく街路樹をくぐり囁き合いながら
温まるのが恋人同士なら
寂れた時代遅れの廃屋に
うち捨てられた萎れた花は僕の心
幸せを競 ....
一番近くで、貴方を待っているからね―
過ちに会える街
【次は 終点 {ルビ蝶過=チョウカ}】
聞いた事の無い駅名だった。
3年間、生真面目で優秀な社員を演じ続けた僕は、 ....
みずうみに手首を浸し
失くした鍵を探す
深い深い底へ
水面の月を掻き乱し
大事なものを失くしたふりをしながら
空洞の言い訳をするのだ
寒い夜の公園。
温かい缶珈琲。
静か過ぎる空。
淡い月明かり。
淋しく想う心。
流れない涙。
冷める缶珈琲。
ひとりぼっち。
帰らない足。
....
考えれば考えるほど
何もかも嫌になってしまう11月某日
空は私の心を反映してるかのように
暗くどんよりとしていて
それがあんまりにも似合いすぎているから
悔しいけどまた泣きたくなってしま ....
カレンダーをめくると
またひとつ昨日がふえる
そうして明日が
ひとつ減る
わたしに数えられる
昨日と明日には
限りがある
なぜならわたしは
消えていくから
こ ....
青空が美し過ぎて
心がそこに映し出される
予想以上に汚れていることを知る
僕はそれを凝視できない
美は写真のように真実を映す
曇り空は何も語らない
美し過ぎて
....
頭上に無数の血管が走っている
赤と紫色と灰色の線が網目状の影をアスファルトに落とす
空は脈打つ彩りに覆われていくつにも分断され
そのどれかひとつすら私のものではない
都会は大きな卵型をして ....
秋雨というのはひどく冷たく
(ほんのりと金木犀の匂いがして)
ちょっと生っぽい
(フレッシュではなく、賞味期限切れの刺身のアレ)
トイレ、みたい
(芳香剤の匂いは金木犀らしいですよ ....
心は 治るのでしょうか
身体は 治るのでしょうか
眠れずに迎えた土曜日の朝
雨は降り
雨は降り
いっそ私の泥も
流してもらいたいのです
心は 治るのでしょうか
身体は 治る ....
よみがえれ
俺ののどちんこ
生きたままの肉声をさらせ
よみがえれ
俺ののどちんこ
輝く生の眩しさに
思わず眼をつむってしまうくらい
野太い声を出せ
花壇のスイートピーに
ふるえるくら ....
ねえ
ちょうちょあそび、しよう、ひそひそと。
おわったら、ぜんぶ、けすの。
おもいでにしか、のこさない の。
おもいでは
すきとおって ....
息ができなくて苦しいけれど
水がきれいだから平気
ときどき 泣きたくもなるけれど
見つめているだけで精一杯
引き上げてくれたって助からない
君に溺れているから
明日の朝
私は何を思うだろう
誰を想うだろう
現在ある現実より
永遠にある未来へ
心地良い旅に出よう
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