生きているだけで
幸せだという事
生きられない魂もある
だから今僕たちが生きているのは
幸せな事だ
今を生きる僕達は
幸せな世界で生きていく
言葉にならないことを
言葉にしなければならない
気がしてるだけで
声にならずに消えていった
言葉たち
僕はそれらを愛し
軽蔑した
毎日見送ることしかできない
君の横顔を見つめ ....
まるで夜空のような人だと思った。
それも、秘めやかな曇り空のような。
隠された月や星を私が見ることは叶わないから
まだ酔っていられる
そんな浅はかな思いで。
こんなみじめな ....
点滅、点滅。
呼吸が止まっても
慌てなくて良い
大丈夫だから
背中を丸めて
次に膝を抱っこ
そうすれば
温めておきたいもの
冷たくせずに
すむんだよ
膝とおでこをくっ ....
寂 に おりとう ござんす と
ざわめく うちを
なだめ なだめし
よるの くる
とはいえ
とどまる ことしれず
きょうかいせ ....
あなたが生きている
この世界が
虚構であるとしたら・・・
その時 あなたの生命は終え
魂が召されるその一瞬に
あなたはあなた自身の世界を見る
プッツンと映像が途切れ ....
よくあることで
よくあることすぎて
ぼくのまいにちはおわってく
取るに足らないことだった
よくあることで
よくあることすぎて
だれも気に留めないし
ぼくだけが泣いている
よ ....
送迎車で
地域のお婆さんの家を訪ねたら
陽だまりの窓辺で
お婆さんは
まだ寝ていました
部屋の奥の遺影から
若き日に世を去った夫が
年老いた妻を今も見守っていました ....
どてかぼちゃ
どてかぼちゃ
ぼくは ぼくは
どてかぼちゃ
ハ〜ロハ〜ロ
ハロ〜ウィン〜
やってきた〜
僕の出番が
やっときた〜
一年一度の
主役の日〜 ....
街の語呂つきどもは
一人で語呂まいてれば良いものを
中島みゆきになんと歌われようとも
寂しさを人に言わずにはいられない
かきーんこきーんと言羽根ついて
仲良くいっつも角突き合わせ
書き ....
「ここにしなさい」
「そこにします」
「あそこにいなさい」
いつしか指定され 落ち着いて 過去になる
偉大な恐竜も
壮大な樹林も
決まった層からしか出てこない
そう そこが過 ....
君の眼が
風に合わせて揺れる
入道雲と一緒に膨らむ
夕立ちまで溜めておくの
たぶん、相当つらい
その濡れた眼を
見ていられないから
僕の視線は君を通り越す
背後に広がった空 ....
あなたのこえはすきとおりすぎて
ほんとうにあなたのこえが
ぼくにはきこえていたろうか
あなたのすがたはまぶしすぎて
ほんとうにあなたのすがたが
ぼくにはみえていたろうか
ぼくにお ....
昼の月が
うすく広げた空に突き刺さって
鳥がはるか弧を描く
海には舟が帆を上げる季節
だけど二人して手を振るよ
ナイフを研いで
ランチョンマットの上で旅をする
私たちの恋ははじまったばか ....
ぶら下がっているわたし
の、創立八十年
の、生後十一年
の、柔軟を奮って弾丸になり
この袋を突き破るのは
口のゆるめ方がせこせこしているので
権力は
狡猾なのではなく
短絡的なので ....
青いベッドに咲いている牡丹が
枯れてゆくのを君とふたりで見ている
君は枯らすまいと水を撒き肥料を与え
世界の終わりを待つように震えている
その隣りで煙草をくゆらせながら笑う
例え ....
天辺に刺さった
月の行方をさがした夜は
居なく
リサイクルされたような
朝が
鳥と一緒におきだして
明日が今日になる日が
まるで
紙芝居の中のように
....
詩を読んでいるとたまに
良いことがある
不意打ちでイった時みたい
前戯は必要だけど
前触れはできれば欲しくない
あの頃聴いていた曲は
なんだったろう
思い出しかけただけで
胸が ....
君がくれた涙
君がくれた温もり
愛した分だけ 愛されたいと願った 僕の負けだった
君の隣にいた時間だけが永遠に静止画のままで
繰り返す言葉の意味を
声にならずに想っている
....
折りたたみのヤツ
自転車ほしい
大抵のトコならどこだって
自転車ほしい
行けるトコまで
自転車ほしいよ
欲しい欲しい
キミのくちびると迷ってしまうくらい
....
六花は冬に生まれた。
濃いグレーの背中に白い斑点が6つ散らばって
りっか と呼ぶ。
六花はすっきり背を伸ばして、両足を揃えて座った。
爪を出すような不様は見せなかった。
新しい水が好 ....
水曜日には地底に潜る。火曜や木曜日ではない、わたしの爪は水曜日によく伸びる、まずアスファルトに爪を立てる、アスファルトは硬いがわたしの爪はそれよりも硬く尖っていて親指の ....
081113
ガジガジの芋を囓るときは
財布の紐を緩めてはなりません
12000円くらいの給付金で
油断してはなりません
年収1800万円あるからって
ガ ....
俺は腕を鍛えてるんだ
お前のアトムになるために
鉄腕と呼ぶにはまだまだだけど
お前をしっかり抱けるぐらいの腕を持ちたい
お前がその強さという化粧を落として
好きなだけ泣けるように
俺は無敵 ....
わたしは言った
「あなたのことがすき」
彼女は夏のような目を開いた
ただ、セミが潮騒みたいに鳴いていた
緑がざわざわ動いて、そのむこうのとぎれとぎれの空もいっしょに動いていた
祠の向こう ....
木々は空の下で動かず
静寂は燐と張り詰める
僅かに震える街灯の光は
夜となって歩道に落とされる
昼の間、風と共に遊んでいた白い雲は
いつの間にか隠れてしまった
暗闇の中で研ぎ澄まされる
....
授業を終わらせるチャイムが僕らに
仕舞い支度を促し、先生は
名残惜しそうに黒板の裾に触れて
開いた小さな穴へと3色の
チョークをぽとりぽとりと落とす
号令にやる気なく起立する僕らは
椅 ....
雨滝に続く道は
聖堂のように光がそそいでいます
昼下がり、ステンドグラスの森が
橋に季節の色を映して
敷き詰められた落葉の絨毯は
通り雨の跡のように
濡れていてるのです
長い階段を下りて ....
死んでしまえば
と頭によぎる
悲しみも苦しみも
喜びも傷みも
感じることなく過ごせるのに と
暑い夜の熱気が
頭の中に入り込んで
心は何も感じることなく
ベールの中に小さく収まって ....
さびしいなら
なでてあげましょう
つらいなら
だきしめましょう
ふきげんなら
そっとしてといて
きげんがよくなるのを
まちましょう
きみの「しっぽ」は、いちにちじゅう
....
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【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
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