ジョギングで夕暮れの道をゆく 
いつもと同じ川沿いの道

途中で道をそれて
無心のままに
坂を上っては下りているうちに・・・
ふと、見知らぬ場所へ出て
立ち止まる  

そこはどうや ....
日々の狭間に{ルビ疼=うず}く声を
告白した君は
夜にうずくまり、自らを守り
静かな力を蓄えている

苦しみ、惑い
やりきれない
悔し涙の落ちる{ルビ音=ね}が響く
この夜

遥か ....
ゆらりとゆるくといて。

土だらけの校内放送は 杜撰な草の上で 海水が透ける、ジャズの存在を
感情の雫と肌に当てる、光合成のただ 
曲線の坂。レース間際の新しい風の中で

 ボクは 

 ....
朝でもなく
夜でもなく
その青に
重さを与えて
僕は生きる

綺麗なものが
壊れたら
それに相応しい
話を書きたい

愚かでも
未熟でも

さよならが付き纏う
日々の中で ....
響きのなかに潜むモノ
闇のなかで光るモノ
遠い郷愁を掻き立て
内なる未知に
意識を招き入れる

波打つ旋律、躍る木霊
意識はその残響に包まれ
これ以上ない歓びに貫かれる

意識は待 ....
静かな朝だ、秋風吹く
走り過ぎる車の影が
澄んだ青空に映り透けていく
私の肉は相変わらず痛み
浮き立つ意識を押し留める

人よ、人よ、何処にゆく
時間は世界は
こんなにくっきり今此処に ....
なり損ねたものがあるなら
駅の売店でアイスでも何でも買って
座る席も無いから
しばらくは開かないドアの手前
流れる景色を見送りながら
さよならとも
うんともすんとも言わないで

ああそ ....
「こんなものがあれば、魔法など必要ないではないか!」忌々しく、アイソニアの騎士が呟く。
その傍らで、エイミノアは言葉を失ったままだ。そして、ヨラン。
「この世界には、剣や魔法のみがあるのではありま ....
ヨランたちが見たもの、それは甲虫ダルザジアの群れだった。
盗賊ヨランですら、このような大規模なダルザジアの群れを見たことはない。
「危険です、騎士様! エイミノア様、あなたにも見えますね?」
「 ....
そのころ、ドワーフたるヨランたち一行は、ハーレスケイドでの旅を続けていた。
右手には、虹が見える。ヨランたちが今登っている岩場からは、
荘厳な滝が見えていた。その高さは、何十マルテあったであろうか ....
二〇二一年九月一日 「加藤思何理さん」


 加藤思何理さんから、詩集『おだやかな洪水』を送っていただいた。おしゃれなつくりの詩集だ。さまざまな方向性をもった詩篇が並んでいる。物語性をもった詩篇 ....
一度は誰でも
通る道

ひき返せなくなる前に
誰もが一旦
つまずく道

僕らが生まれた頃には
すでに道は
できすぎていた

石ころ蹴って
道草くって
立ち止まってから ....
ペンギンカフェみたい
沈みそうな旋律で歩く
たまに目が合う女神のような街に
投げつける豪速球
勿体ない勿体ないって、全部本気だったんだから
罠にかかった小動物、逃がしたりしたら笑われるね
 ....
静寂を恐れているみたいに
世間は騒ぎ続けている
みんな自分のことを考えたくないのさ
小虫のようにまとわりつく真実のかけらのことを


街灯に拘束されたスピーカーからは
イージー・リス ....
翼が
溶けてゆく
悲しみに泣く天使は

今が
どれだけ大切なときなのか
わかっているのだろうか

泣いているときではないと
わかっているのだろうか

ほんとうのことを
 ....
朱天黒の篝火が爆ぜる

目眩の中で炙られる白昼夢の散弾を集めた
贄に均しい極熱、滾るような炎天のまばたき
吐出を嵌めた雪月花を、身に埋めたような心地で

のぼせ上がる四季を撫でてしまえない ....
二人寄り添い
昇った坂道
橙色に染まる
夕暮れに
奥まる時間を
二人して
ぐんぐんぐんぐん
遡行した

果ての果てに
開けた緑の
湧水大地に二人座す
静かに手と手を
握り合い ....
膨らんだ泡が
私の髪の毛を
包んで割れた

申し訳なくて
後ろで結んだ
髪も手も

あなたが
飛んだ後で
伸ばします

触れないように
割れないように
見つめるだけなら
 ....
僕らは僕らの血の話をした
指先を切った僕を見て
君はかさぶたを剥がして笑っていた
”すごい!見て!同じ色”

あの日、君が剥がしたかさぶたは
僕と遊んでいた時にできた
鉄棒に登ってほんの ....
会いたい、が間違いなら
会いたい、じゃなくていい
アインシュタイン、が間違いなら
愛したい、に換えていい

病気だと簡単に言われ
理論だってわかってもらえず
悔しいから面積求めた
苦し ....
人類の記憶の総体から
名札のない死体ばかり幾つも幾つも
バラバラにされて脈略もなく
いたるところからあふれ出して来る
机の抽斗から冷蔵庫から本の隙間から
シャワーを捻ればそこからも
一匹の ....
○「朝立」
勃起している!
勃起している!
今朝はグッと天へ向かって
勇ましく直立している!
若い頃さんざん悩ましたものが
今は喜びとなっている

○「お天気様」
お天気様にはだれも ....
私は調和をもたらしに来たのではない
争いをもたらしに来たのだ

帰ってくれ、と
無理からぬことだった

{ルビ永遠=とわ}とは十和
十和色のハーモニィのことぞ

和すのはいいですねぇ ....
フランキス・ユーランディアは、普段から青白い顔に汗を滲ませた。
「クーラス様。わたしは命に従うでしょう。しかし、このことはあなた様の今後、
 言い換えれば、クールラントの未来にも影響を及ぼすことで ....
「別のこと? 一体それは何でありましょうか?」フランキスは強張りながら言った。
祭祀クーラスは、今では為政者の顔として、面持ちを崩さないでいる。
「お前には、ある種の間者のような役割を果たしてもら ....
「エインスベルやアイソニアの騎士はともかく、エイソスまでもですか?」
フランキスの憂慮は、当を得たものであっただろう。
しかし、祭祀クーラスは動じなかった。
世界と人間との合一、そんなことをクー ....
ぼくらは迷い子のように
ただ、佇んで
ゴダールの映画みたいに
長い長い言葉を
視線だけで話した
熱のない炎で
炙られるような
時だけが過ぎてゆき
やがて
思いは痺れてしまった
 ....
良い緊張感を感じてる
悪いとか良いとか
あるんだろうか
自分のなかでどこか
線が引かれているのかもしれない
それだけのことなのかもしれない
要するにワクワクしてるみたいだ
良い結果につな ....
夜の軌道を涙がはしる
星のひかりを水面にうけて
まるで転がるひとつのビー玉
回転速度は地球とおなじ
うわずる瞳が坂に消え
まっさかさまの流れ星
ふるえる日輪、始発駅
手をふる窓辺に白 ....
惑星ソリラスから
地球に送られて来る信号に
我々の魂は深いところで
拘束されている
しかし、肉体の有効期限を
知らされてしまった今
我々はその束縛から解放され
残された時間を
人類への ....
自由詩
タイトル 投稿者 Point 日付
ランナーズハイ服部 剛122/9/5 20:39
122/9/5 20:36
誤 植あらい022/9/5 20:29
僕の色ミナト 螢122/9/5 20:14
意識という舞台で・マニフェストひだかたけし322/9/5 19:22
人よ、人よ422/9/5 11:40
フィドル妻咲邦香322/9/5 10:51
ハーレスケイド、探索(三)[group]大町綾音1*22/9/5 3:39
ハーレスケイド、探索(二)[group]1*22/9/5 3:38
ハーレスケイド、探索(一)[group]1*22/9/5 3:37
詩の日めくり 二〇二一年九月一日─三十一日田中宏輔13*22/9/5 0:02
道のその先シホ.N222/9/4 23:48
ピクニック妻咲邦香122/9/4 23:24
燃えているか、リトルタウンホロウ・シカ...1*22/9/4 21:55
さみしい青さ秋葉竹222/9/4 19:28
朱天黒あらい122/9/4 19:20
坂道ひだかたけし422/9/4 18:03
シャボンミナト 螢122/9/4 17:51
子供のかけら竜門勇気3*22/9/4 14:59
アインシュタイン妻咲邦香422/9/4 12:38
神隠しただのみきや2*22/9/4 11:32
独り言9.4zenyam...4*22/9/4 8:51
永遠とはりゅうさん222/9/4 5:12
薄明の中で(十八)[group]大町綾音1*22/9/4 2:52
薄明の中で(十七)[group]1*22/9/4 2:52
薄明の中で(十六)[group]1*22/9/4 2:51
幕ぎれホロウ・シカ...2*22/9/4 2:31
緊張してる坂本瞳子022/9/3 22:45
かにのみこそのかみ菊西 夕座1*22/9/3 22:27
宇宙時間との対話花形新次022/9/3 20:22

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