雪霧の向こう、鳥取放牧場で
三連風車のまわる気配がしている
でも、それは僕の呼吸とは関係ない

せかいを信じるためには
僕は小さすぎて、小さすぎる世界に
食われた鳩の羽毛のような
雪 ....
そうかもしれない
正直に言えばそうであって欲しかった
認める
そこは認める
確かに物事や状況は
不思議なほど
揺蕩っていて
感情のようでもあり
感情そのものが事象にリンクしているからだ ....
部屋に入って
電気はつけない

ダンボールの影にくつわむし
クロゼットの闇にこおろぎ
ほうりっぱなしの服にすずむし
冷蔵庫でたまねぎが芽吹く

ベランダに
線を抜かれた機械たち
明 ....
月がどうしても落ちてこない
手を伸ばしても
おういと叫んでも

お前は俺に似て
蒼白い顔をして
ただそこに浮かんでいるんだな

その頑固なまでの一途さも
『さらし者』だけに与えられた ....
夕方から

タイ古式マッサージにゆくことを考えている

残業している社員たちに

オフィスグリコを奮発してあげる

いちにちを祈ろうと

なんどか試みたけれど

タイ古式マッサ ....
うまれたばかりの
太陽のように
すずやかに
とうめいに
かわいいひとが
ほほえむ朝

しろい部屋が
つゆ草の光に
つつまれて

さあ
ふたりの
一日の
はじまりです

 ....
いつしか終わると思ってたし

終わることを願ってたけど

僕は信じることが出来なくて

いつも暗闇の中を這いずる様に

何かに縋り付いていたかった

それが何かは解らなく ....
かの女は脳天気
ときどき夜遅く、酔っ払って帰宅し
ねむけ眼の娘のまえで歌を歌い、そして
だれよりも早くねむる
ときどき大いびきをかきながら

かの女はおこりっぽい
かの女は平気で娘のまえ ....
目を閉じて
グラスに水が注がれて
お祈りをして
食べ物が運ばれて

今日は僕の誕生日。
この前のルビーの指輪の
お返しに
何くれるのかな?

その眼鏡合っている
カッコイイと言う ....
日本人の、日本人による、日本人のための日本人論。自画持参。手弁当だね。ボランティアだ。誰だって口にあうものしか食べられないよね。ああ君、何か食べて美味しかったからと言ってひとの吐き戻しはごめんなんだ。 .... 枕返し


枕は魂を夢の入り江へ運ぶ舟
夢と現の狭間に横たわる
とろんとした浅瀬を行き来する
僕は腕利きの一等航海士
大抵の鼾や歯軋りには動じないけれど
獏の襲来にはかなり手を ....
遠くの空に
一つ ふんわりと雲が浮かんでいる

家の前で
ボールと遊ぶ少年が
一瞬、その雲に目を遣ったが
すぐに
足下に視線を戻した

もう
彼はあの雲に向かって
手を伸ばさない ....
こどものしごとはなあ

勉強と

うちのお手伝いと

友達にやさしくすることやで

自転車のうしろの僕に

よくそう言っていた叔父は

定職につかず

まわりをいつも心配さ ....
年をとれば伴侶や子供がいて

不安を抱えても

誰かひとりでも勇気をくれる

女ひとり

佇む日々は

花としても晩年に差し掛かり

明るく見えた若かりし日々の栄光と

あ ....
私だけが世界からビミョーにずれてゆき
最後には意味不明なところにたどり着き
そうな気がして百万遍詣る百万遍祈る


ケータイだと時々
変換したいのに漢字がでてこない
だからこれは武器には ....
春を待たずに旅にでたいよ

根雪が薄い足をつつむうち

花の気配に気付かぬように

ぬきあしであの国道にでるよ


  君の石が転がってるよ

  黒く濡れた ....
そうだね、もう帰らなくちゃ

うん、分かってる

やっぱ帰らなくちゃだめ?だよね

あわただしいフリをね、ちからイッパイ表現してみました

ホントはまだね、あと30分はだいじょぶだ ....
都市の空 鈍く 射光を発し
緩慢な雲 白く カルマ吹く

夜景は開放を予感させて
私は空の人

今 自由の夜
音も無く
魂は暗闇に走り去る
思うさまに飛び散るから

夜の静寂が益 ....
真夏の夜の果て無い大地を 
月光に照らされた細長い{ルビ蚯蚓=みみず}が 
独りであることも忘れ 
只 無心に這っている 

それを見ていると 
たとえ独りでも 
この夜の向こうへ 
 ....
どこかとても遠くでものすごい音が鳴った。
その音は周りにいた人たちの鼓膜を破ってしまうくらい大きな音だった。
俺の部屋でも聞こえた。
遠く遠く離れた俺の部屋でもその音は聞こえた。
でもあまりに ....
 立原道造記念館に行った日 
 「立原道造と堀辰雄」という図録を 
 細い両腕で包むように 
 君はぎゅっと抱き締めた 

 後日僕は独りで 
 同じ場所に佇み 

 在りし日の詩人の ....
昼過ぎ

しっとり

水気のある

部屋に散らばった紙の感触

窓の外は

濃い緑さえもぼかす

真雨の国



タチアオイは

潤った その花弁を

桃色の羽 ....
「目線を一歩ずらした所に、詩はあると思います」 

何年も前の合評会で 
今は亡き講師のMさんは 
僕に云った 

仕事帰りの夜道を 
車のライトで照らしながら辿り着いた 
深夜の飲食 ....
世界の裏側に辿り着いて
君と絶望の夢を見れると思った
美しくない現実に翻弄されている僕は
見つかる筈のない数字をさがしていた


夜中に僕の腕の中で眠る君が
僕には天使のように見えたけれ ....
目線を逸らし
背を向けようとも
輪っかのような未来が
戦場を囲う

地団駄を踏み
そこに留まっていると
知らず知らずのうちに
輪っかは徐々に小さくなって
酸素を奪っていく


 ....
空が好きという人は少なくない


  「空を自由に行き来できたら」


よく聞く言葉だ
完全なる三次元を体感できる空とは
陸上という束縛からの解放を意味する存在なのかもしれない ....
あなたに贈るこの花は
あなたの為に咲いている

あなたに気持ちを伝える為に
わたしがせっせと育てたの

毎日毎日水をやり
大事に大事に育てたの

一生懸命咲いている
花はわたしの気 ....
片手に収まるていどの
小動物の脈拍に包まれながら
トライアングルを一度打ち鳴らし
凍て付いた冬の空気よりも鋭く
高純度な波形が痛覚を透過して行くと
いつのまにか僕はあなたの
やわらかい声帯 ....
床々黒くリノリウム
歩けばかすかに沈む気配
二人寄り添う足跡が
床を静かに押していく
朝一番のアクアリウム

雪々降るのは冬の常
信号ごとに傘を揺すれば
二つの山で雪崩も起きる
立ち ....
 舌にピアスをしたら、舐めにくい。
スプリットタンだったら、タバコを割れた舌で器用に支えられる自信、
ピースメーカーという銃は世界で一番売れています、
人工衛星はそれを知らない。

世界を血 ....
自由詩
タイトル 投稿者 Point 日付
鳥風、梨風、空風たりぽん(大...6*09/1/15 0:09
weakness秋也009/1/14 23:42
untitledかとり4*09/1/14 23:30
ハルアキ0*09/1/14 23:26
俺達の夢吉岡ペペロ309/1/14 23:06
うまれたばかりの太陽のように草野大悟2*09/1/14 22:33
愛こそ全てkuane009/1/14 22:32
母親の生態寅午209/1/14 20:20
アンベルドー?ペポパンプ3*09/1/14 20:11
異文化細分化神経衰弱海里109/1/14 19:45
百鬼夜行詩 <5>nonya8*09/1/14 19:21
発芽高橋魚109/1/14 15:09
時は進む吉岡ペペロ509/1/14 13:24
女ひとりyoyo3*09/1/14 13:17
百万遍udegeu...1+09/1/14 12:26
レイトフユナ109/1/14 11:52
お別れのときBOOKEN...1*09/1/14 11:20
雲形の魂アハウ1*09/1/14 11:16
この夜の向こうに 服部 剛409/1/14 3:51
_rabbit...109/1/14 2:53
林道の彼方へ 服部 剛309/1/14 2:46
雨の国ローザ309/1/14 2:31
幻ノ花 服部 剛509/1/14 2:24
メランコリックの灰智鶴109/1/14 1:56
そういう事高橋魚109/1/14 1:43
釣りをしながら考えた北村 守通5+09/1/14 1:40
花の気持ち光井 新7*09/1/14 0:58
冬眠かいぶつ209/1/14 0:41
雪々木屋 亞万1*09/1/14 0:41
 Aつぐこ209/1/13 23:56

Home 戻る 最新へ 次へ
3959 3960 3961 3962 3963 3964 3965 3966 3967 3968 3969 3970 3971 3972 3973 3974 3975 3976 3977 3978 3979 3980 3981 3982 3983 3984 3985 3986 3987 3988 3989 3990 3991 3992 3993 3994 3995 3996 3997 3998 3999 

【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
5.57sec.