間違っていたら、ごめんなさい
いつ、どんな時でも
一緒にいられなくて
ごめんなさい
いつ、どんな時でも
優しくなれなくて
ごめんなさい
いつ、どんな時でも
励ましてあげ ....
今日もこんな時間
なぜ生まれてきたのだろう
嫌という意味じゃなく疑問
僕がHEROならば分かりやすくていい
でもHEROじゃない
HEROならば誰のHERO
....
63階の視聴覚室で試験勉強をしていた
保健体育の先生はスパルタで
教室に入るなり生徒を叱ったりしていた
ふと大きな爆音が響くと
館内アナウンスが流れだした
「42階から火の手が上がり ....
実家から電報が届いた
「ミタイテレビアル ロクガワカラン」
お母ちゃん… 帰省を余儀なくされた
音の速度で快適クルーズ 夜行のデラ☆ウコン号を利用
乗務員に肩たたき券を見せてバ ....
二人で均衡をえられるように、ひとりは少し前に座った。
錆びた支点が何度もギーガー、鳴って、夜の星は笑った。
それから、、ジャンプして重力のないところまで行こうとした。
着地した公園に ....
あまり美味しくない過去をまぁるくくるめて
ゴミ箱に向かって放り投げる
無回転で空中を行くそれは
不思議な軌跡を描き
僕の現実を侵犯し
散々侵犯した末
入らない
おそらく
....
点滅する上り坂を食い破れ
点滅する男とは
反転した河馬のような鉄琴
変わり続ける右腕の子供部屋
半減期と牢屋に溶けた虹
悲しいという意味をした鋸鮫
点滅する上り坂の義肢
....
少し遅れて冬が訪れた
待っていたということも
疎んじていたわけでもなく
ただポケットに両手を突っ込み
何か特別に思い煩う気持も浮かべず
ぼんやりと立ち尽くしたまま
ひゅうひゅうと喚 ....
あまたの
あふるる
あだなる
あだじお
あらぶる
あかごの
あぐねし
あらなみ
あしなみ
あそばし
あまねく
あまのめ
あこうの
あたまも
....
冬の女王がローブを翻すと 雪は地に口付ける
棺に眠る秋を抱擁する腕は 冷たく
眠りは永遠のように凍り付いてしまう
その腕は 剣のように鋭利な 痛みを持って
空から降るいつかの春 ....
子供の頃に憧れていた職業があった
世の中の正しいこととそうでないことを、
優しい目線で判断できる大人
正義の味方という職業は、
僕にとっては
僕と言っても、昔の僕ね
正しいこと ....
家に戻ると友人からもらった
お香を焚いて
映画を見ながら
死と酒を交わした
「明日は向こう岸の
バッティングセンターに
行かなきゃならない。
ここん所忙しいんだ」
....
飢えて死にいくものがいる
飢えた母は
飢えた子の体をせめて暖めようと
体を寄せていた
国旗は寒さに震える人を
覆い温めることすら出来ない
どうして いつも目を伏せてまえをみるの
どうして 気がつくとタバコのため息なの
どうして 何もかもあきらめている風なのに またひとりなの
しってるよわかっているつもりだけど
隣にあたしがい ....
(祈望)
ひとみに焼け着いた君の故郷も
見知らぬぼくの
澄み渡る戦場も最早ひと巡りして
帰る場所はみな同じ
なのになぜ、こんなにも唇は乾き喉が
二度と会えないようにつかえるのだろう ....
一人に流れている時間を消しにいった
葉っぱが枝から落ちるまでの葉っぱの時間
葉っぱの前を通り過ぎた車がかすったであろう少しの時間
それを観察するぼくの時間
それらが風とともに上 ....
脆弱にも映るその青年は話を始めるタイミングと言うものを実によく心得ていた。特に聞き分けの無い小さな友人たちにおいては、その尊敬を二時間にして勝ち得るほどの能力を惜しむことなく発揮した。それでいて気取る ....
観音さまは
山に身を埋めて
どんな時でも
じっとしている
人々の隠し持った
哀しみを
瞳を閉じて観るように
じっとしている
弱い私が
揺らぐことの無いように ....
一日の勤めを終え
宿舎に帰る
窓を開け放ち
外気を誘う
青き空 山々を眺め
麦酒を飲む
微酔四肢を巡り
暫し憩わん
前山に流るる白雲
益々風情を深め
山水ここに極ま ....
ドナドナド
名前と番号
首にぶらさげ
ドナドナド
かわいい声でなく
待つためだけの順番
哀しい目をして
ドナドナド
逃げ道さえも忘れたように
どこを見つめてないている
遠く ....
日差しの温もり
午後の一時
本を読んで
買い物に行って
穏やかな日和
ヌクヌクして
居眠りこっくり
風がさわやか
音楽サラリ
気持ちはポッカリ
ハートの葉
桂の木
1.歯車
とある少女が恋をしました
とある少女が恋をしますと
*
世界の歯車は回り始めます
リスのように愛らしい歯車も
高層ビルのように偉そうな歯車も
....
胃が痛い
きっと腸も痛い
順調に歳を重ねてるくせに
ポテトチップスを食べ過ぎたせいなのか
薄っぺらい胸に入りきらない
油物に似た、重い気持ち
そういえば
よく似ているような気もするな
....
消えて
し、舞う
塵芥
ひとつ、
旋律
ひとすじ、
吸いこまれ、
消えて
し、舞う……
無は……
最後では
....
こんな寒い夜に
あなたは遠い所へ行ってしまった
こんな寒い夜に
あなたは誰にもつげず
一人で誰も手の届かない所へ
行ってしまった
あなたが産まれた日
おかあさんは
やさしく微笑んで ....
スイートピー (門出)
予感の種は忘れた頃に発芽して
思いがけない場所に花を咲かせる
淡い花びらのような羽を広げた
君を笑顔で見送れるだろうか
スノー ....
始まることのない夜と
故に来ることのない朝が
裏側の世界で目覚める頃
静かな雨に、私は鳥のように濡れて
争わないということは、何も得ないことだと
誰かが唱えていた
それなら、私は全裸で ....
夕暮れが迫っていた
そして女は急いでいた
夜ノ森が始まってしまう、まもなく
日が沈む、まだ田園地帯から出られない
カラスがダーツのように空を飛び
夕日のど真ん中へ突き刺さる
雲は水面を ....
世界へと落ちていく空
滲む照明
薄明かりのアウトフォーカス
緩む身体
意識はただ温もりに溺れ
遠い耳鳴りと感じているのは
あれは
海鳴りではなかったか
夜の砂浜に座り込んだこと ....
森を探していた
いつも森のある辺りを
手探りで
人の皮膚は
思ったよりも広大で
地図を持たずに歩くことは
意外と困難で
まだ幼かった
少年が
少女に触れてしまった
は ....
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