{引用=「さむいのなんのって、」
「あんた、八月だよ、ゆめでもみてるのかい」
「ばかにするない。おいらあ狸にだってばかされたこたあないや」
「そりゃあむこうはなのんないさ」}

…っじいじい ....
あたしはあの人を信じてる
あの人はあたしを信じてる

それは嘘や偽りのない

美しい、真実。

ただ

あたしが信じてるあの人に
あの人が信じてるあたしに

嘘や偽 ....
パンジー (ものおもい)


青空の端にぼんやり頬杖をついて

ほつれた飛行機雲を指先で丸めながら

色とりどりの想いを散らかしっぱなし

冬風が口笛で呼んでも君はうわの空
 ....
普遍とは普遍であるがゆえに普遍なのだろう。
それだけのことだ。
普遍性を持ち得ないものを普遍的だといっても
非普遍的存在の延長線上に普遍はない。
そこには埋め合わせようがない断絶がある ....
およいでいる、ということに
気がついてしまうと
溺れはじめる


 わたしが
 わたしを忘れることも
 たいせつな息継ぎ

 うまれもった、すべ



音色、という文 ....
白と黒ビニール製の床に寝転んで
窓の外、雲の裂け目にある空は泣いていたから
目を逸らした

ダルくて堪らない 湿度は当に針を振り切っていて
重く張り付く空気を掻き分けてまで前に進む
そんな ....
ぽつんと小石みたいなカスタネット
青と赤の二種類
人類
未達の末の、ふたつ
月の光の終着点

光は反射して
青いビームと赤いジュース

ねじれ そよぎ
分かり合えない、ゆかり
 ....
声をすりつぶしてずっと耐えていた。
夜に吐息を描きながら、このまま私も空になりたいと思った。
砕け散ってしまっても良いから、
私を走らせておくれ、と。
まるで請うように泣き叫んだ

あなた ....
優しさの前に立ったとき
どうしようもなく
人見知りをしてしまう
なかなか差し出せない手を
ぎゅっと握って
その手のひらは
汗だくになってしまう


嬉しさの前に立ったとき
どうしよ ....
女は少し
したたかなくらいが丁度いい

「あのコはほんとにイイ人」
なんて言われてる時は
実は一番危ない

危険ゾーンのど真ん中

「イイ人」の裏に含まれた企みは想像以上にコワイもの ....
ブラジルのミナス・ジェライス州は
さまざまに良質な鉱物の産地として有名ですが
先だって展翅された天使の化石が見つかり
大きな話題を呼びました

地下湖のほとり
エメラルドの晶洞に
一対そ ....
ヒトよ
あなたたちの隣人を覚えていますよ

わたしたちのこと
ときどき
ひらひらしているのを見ていた
かれら

わたしたちも
かれらのこと見ていた

洞窟に
花が摘み取られて
 ....
東京にはきれいな水がないのよね、と、
魚になった友人は天然水を買い漁っていた。
時々だけど蛇口の水をコップに注ぐと、
水草みたいに髪を揺らめかせにやっと笑う彼女がいる。


東京には濁った ....
もう、だめかと思っている
汚いところを見すぎて

もう、だめかと思っている
夢なんて幻みたいなもの

窓から降ってくる雪を
なんの情緒もなく見ている
ただの「白い結晶の塊」を

絶 ....

びんのなかにばかり
もがいたものを
さけんでいる
そんなフラスコは
こだまして
ゆれる、んるんる



かなわない
ゆうぐれに霧をはらんで
シャッターのじゅんびをすれば
 ....
 
ねぇ 君は知ってる
 
 
 
欲に紛れ
 
望み高らかに
 
愛を語り
 
情を盾にして
 
 
無作為な時間の中に
 
生きる意味を
 
 
ねぇ 君は知 ....
ため息、ひとつ
冬の空に消えた

吐き出した言葉達は汚くて
紡いで、紡いで、泥まみれ

ため息、ひとつ
冬の空に消えた

どんなに洗ってもとれない汚れ
今は不自然だけど
いつかは ....
乾いた空を見あげて泣いていると
(おとうさん
(あんまりやさしい気持ちになると
(涙がでたくなるんだよ
という

疲れたときは
ふうせんかずらの種をあげる
それから
ビールを買ってあ ....
人がこわいのに恋することをやめられない
触れられるのがこわいのに求めることをやめられない
自分を欺くことに慣れていて元気なそぶりくらいできる

こわさが音もなく背後から忍び寄ってくる
抱きし ....
今日も晴れ
髪はさらり
ピーナッツくわえて
掃除をスイスイ

洗濯物ぱたぱた
タンポポちらり
昆布茶ホット
蚊とり線香

今晩は何作ろ?
キスしよう
聞いて聞いて!
手をつな ....
紺染のシャツの胸元を大きくあけて
頬杖ついてみる
脱げば女に見えますともさ
胸元をこんなに大きく見せるだけでもね
たいして大きな胸じゃないけどね
世の中が男と女でできてるとしたら
私はきっ ....
夜勤明けてひとりで酒を酌む
やなことはやらないでおこう
きっとあのひとは許してくれるから
太陽がしらけた空にひかる
暗い空に光っていればいいのにねえと
稲垣足穂的につぶやいても
太陽はあく ....
信じられないようなコトが
たまに起きる

それを偶然と呼ぶか
奇跡と呼ぶか

だけどボクが呼んでいるのは
そのどちらでもないんです

偶然なら運命に変わるかも知れないし
企みなら夜 ....
薄暗くほこりっぽい店の窓際
そっと外を眺める姿に
ひとすじの涙を見つける

はじまる前に終わっていた過去があふれ
秒針が
左回りを始めた
きっと今なら
部屋の引き出しに異空間への入口が ....
 
本が十四冊ある
一冊目はこんなに厚いのに
十四冊目はこんなにも薄い

空白のページがたくさんある
行間を読む
なんて言うけれど
読むことさえ困難な
その空白に
息子が落書きをは ....
あの時の私は生まれたてのハムスターのようで
たくさんの人に囲まれていたから母は
私をパクッと飲みこみたいと思っただろうか
飲み込んでください
そしたらね
母の心臓と脳みそを食べて
私は母の ....
右側の肺を押しつぶして
ゆっくりと苦しくなった
古典的なモーラスが夕暮れを真似たので
気をつけようと思っていたのに
気づいたらもう信じてしまった
わたしの上にもついに夜が来た ....
音もなく空を練り歩く人々
鞄を持ちながら青に
スーツがよく似合っている
彼処からの眺めはまさに絶景だろうか
こちらからは27.5cmの靴の底が鮮明

かんかんかんかん
終わらないから歩い ....
じゃくり、じゃくり、
掘る深夜
青いシイツに堆積する
湿った土はやさしさだ

肉刺、弾けて、抉られる
親和、臭って、掘り返されて
漂っていて
湿っていて
巣喰っているのは
人工的な ....
 
襖を開ける時
反対の襖を閉めて
部屋から出てゆく人を
僕はまだ
見たことがないけれど

ふと焼き魚に
醤油が欲しいと
思ったとき

どこからか
醤油を持ってきてくれる
そ ....
自由詩
タイトル 投稿者 Point 日付
めおとのきせつaidani...208/12/11 23:14
知らない方が良いことだってあるんだからまぁそぉ気ぃ落とすなっ ...みなた108/12/11 22:58
花言葉四行詩 <6>nonya8*08/12/11 22:38
普遍について七尾きよし008/12/11 21:51
水の器[group]千波 一也12+*08/12/11 21:50
不快指数120%いのせんと008/12/11 21:43
重ね手m-rod3*08/12/11 21:16
憂い気な朝が散らばっている。水島芳野108/12/11 21:00
地球の丸さの前に立ったとき小原あき26*08/12/11 20:42
女のホンネさとう 星子3*08/12/11 20:06
展翅された天使の化石標本海里608/12/11 19:19
蝶ちょ姫スモールスノウホワイト208/12/11 19:19
『東京』東雲 李葉3*08/12/11 18:24
ヒカリさとう 星子108/12/11 18:12
12月の莢唐草フウ6*08/12/11 18:07
光と闇、そして虹れるむ308/12/11 17:56
き、え、た。三奈7*08/12/11 17:03
おとうさんの空佐野権太17*08/12/11 15:14
怖さとわたし暗闇れもん108/12/11 13:13
内緒だよペポパンプ5*08/12/11 12:09
Don't look at me with your spe ...佐々宝砂308/12/11 11:09
反射光[group]408/12/11 10:35
ルーレットBOOKEN...308/12/11 10:10
インスタントFUBAR3*08/12/11 7:25
十四冊目小川 葉308/12/11 1:46
泣くことを覚えた日そらの とこ4*08/12/11 1:07
わたし、苦しい______...1*08/12/11 1:05
シュールレアリスムの部屋Roid2*08/12/11 1:03
発掘/ある方策伊月りさ1*08/12/11 0:52
襖と醤油のある家小川 葉008/12/11 0:46

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