あったかい
コーヒーをいれると
たちのぼる湯気が
これから訪れる真冬を
描きはじめたようで
こくりと
一滴、口に運んでみるけれど
そんなわたしの隣で
遠い春を待ちながら
しれっと
....
{引用=
蕾の温度の
貴女の愛
花びらを
散らすように
こぼれる
紅の 白の 黄の 紫の
言葉 透明の雫
あの日
雨の中を
歩 ....
我が友 ねこちゃん
子猫の時から13年
長いつき合いだった
もっとも、飼ってたわけではないが
伯楽寮の主であり伯楽寮そのもの
伯楽寮のアイドルにして最高の専属モデル
初めは、当時唯 ....
なみだの夜
夜のひかり
俯瞰されて
群青は濃く
きみの着信
会わないよ
ぼくはもう
会わないよ
なみだの夜
夜のひかり
俯瞰されて
....
あなたが
折り鶴になった
折り紙セットの中に
たった一枚、封入された
金色を選んで
目を覚ますとあなたはすでに
きれいに折られていて
羽を広げてやると
テーブルの上で
くるく ....
シーアネモネ
イソギンチャクとクマノミ
君たちはいつから一緒にいるの
遺伝子と生き物
私たちはずっと一緒
生まれる前から
これからいつまで
非在から存在へ
存在から存在への ....
君は優秀な脚本家だと聞いているよ
確か今手懸けている作品のタイトルは「人生」だっけ?
僕も全部は見ていないんだけど
君の性格や仲間を見ていると
あらすじは大体伝わってくるよ
な ....
滲み始める汗に嫌気が差す
青い空には黒ずんだ雲が覆いかぶさり
訪れる嵐が少しずつ
夏の気配を削り取っていくというのに
暦の上ではもう秋なんだよって
君は物知り顔で言う
そんなこと 僕だ ....
あの日のことばかり思い出す
会ってはいけない、とわかっていたけど
もうこのままどこかへ行ってしまってもいい気がした
そんな夜
とうの昔に忘れたはずの電話番号
もう使われてないかもしれない
....
僕らが蒼に染まるとき
感覚のない海に浸って
僕らは巡る
どこか知らない
暗いとも明るいとも分らない
手を伸ばして届く範囲の
永遠に届かないトコロに
僕はどこか遠い世界の住人と
1つ ....
AM X:00に終わった放送も
PM Y:00にはまた始まりますね。
しかつめらしく語り終えたアナウンサーは
急に明るい顔でサヨナラします。
このまま、きりつめた時間の中で
どこかで誰か ....
夜空を歩いてたら
サンタクロースに会った
そのことを君におしえたくて
さがしたけれども
みつからない
君ははじめからこの世界に
いなかった気がしてくるのだから
不思議なものだ
....
夏空の下揺れる陽炎の中
紅いキンギョ草がほころんで
微かな風にゆらゆらと踊り
入道雲が天を昇る昼下がり
一陣の熱風が吹き付けて
街路樹がいっせいに葉音を奏でて
蝉の声は断末 ....
こばむように
ゆれていたんだ
ある日
あなたの繊細な肌にふれて
かみさまをはじめて
尊敬した
とくん、とゆれる
脈を
にんげんのものだと、おもえなくて
いちにちも ....
幸運とは
偶然の産物ではない
もし アナタが
幸運に恵まれたとしたら
それは 誰かのおかげです
アナタの知らない
アナタ自身かもしれないし
周りの人かもしれない
....
The smell of cigarette was the best for me.
I've felt by your side
in the tiny candle light.
Th ....
からまつの暗い林を
どこまでも歩いたような気がする
きゅうに空が明るくなって
その先に白い家があった
それは夏の終わりだったと思う
空へ伸ばしたきみの腕が
ブラウスの袖から露わになって
....
アスファルトに放り出される一粒の種。
情報という名の化学肥料。
ひっそりと渇いた雨を降らせる灰色の雲。
力ない実を結ぶ。
それは履き違えられた誇りに絶望した憧れの産物。
労働の喜びを見失い、 ....
虚しいとは なんとムナシイ気持ちだろう
きっと僕の頭には
すべての感情のレシピが入っていて
ホルモンやらなにやらが働くのだ
そのレシピのページ選択の正解を人生で学ぶのだ
....
悲しいときにうたうときがある
嬉しいときにうたうときがある
少しむかしに流行ったような歌
けしてうまくはないけれど
とどめるようになだめるように
うまくはうたえないけれど
悲し ....
ゴトっと落としたエレクトリックギターで
緩んでさえぎられた肩掛けに
白く鳴った譜面に気づかなかった
流れる視線をした瞳
長方形のシングルジャケットたちが脳裏に
並ぶ 年内に必ず
オリコ ....
胸を小分けにして笑う
そのうち一つに
また今度を添えて
空に指をならす
ひそひそ声が聞こえても
隕石を夢見ても
昇らない場所を守る
私の
手の中で回る軌道
見つめて
後ろ髪 ....
思うのは
私は才能に抱かれたいんだということ
嫉妬もあるんだるんだろう きっと恐れもなしてるんだろう
届かない そんな場所に
女の武器を使って 近づきたいんだろう
....
+ うららかな午後 +
体温が地熱と交わる午後に
ミントチョコをくわえるケダモノは
あたためたミルクを一口飲んで
青ざめた頬をバラ色にそめる
+ キラキラの夜 +
遠くのイ ....
おなじ水が
おなじ水のほうへ
ながれてゆくように
僕らは
さかなになりました
僕らはいつしか
濡れたからだで
水辺に立ち尽くしていました
はじめて会った
気がしませんで ....
鍵を盗むだけよ、
単純でしょ。
と君は笑った
僕には無理だ
君のその穴に
ぴったりの鍵を見つけるなんて
僕には到底
見つけられそうにない
君の心を解放するなんて
単純なこ ....
買い物に出かけた初冬の街角で
あのひとの姿を見かけた
両の手のひらをパンツのポケットに入れ
開店前のパチンコ屋に並んでいた
私の姿に気付くこと無く
他愛も無い夢と引換えに大切なものを ....
午前中は這うようにして床に落ちていたゼリー状の物質が両目を見開くと校庭ではあまりに広大なガラス張りの巨大化した便所周囲はウーハーが最近の充実ぶりを気の毒そうに心配し光りに飲み込まれていったピュアの問題 ....
今年の初雪に白く染まった林檎畑
ついこの間 葉にしがみつき隠れていた
とんぼも地面に落ちて
死骸になってしまっただろう
あれはまだ私がずうっと若い頃
バシャバシャという音が
霜の降りた ....
低血圧で憂鬱な朝の目覚め
おまけにうお座の運勢は最下位
「昨日の失敗が尾を引くでしょう」
思い当たる節があって余計にガックリ
ともかく洗面所で顔を洗っていたら
流しの下に百円玉が落ちてい ....
3951 3952 3953 3954 3955 3956 3957 3958 3959 3960 3961 3962 3963 3964 3965 3966 3967 3968 3969 3970 3971 3972 3973 3974 3975 3976 3977 3978 3979 3980 3981 3982 3983 3984 3985 3986 3987 3988 3989 3990 3991
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