人皮装丁の下劣フィクション
犬の毛皮で包装、ネズミの尾でラッピング
綺麗に塗りたくり、愛情を込めて送りましょう
はじめまして
貴女の知らない俺がいます
貴 ....
天井から
夜が下りてくる
お父さんは四十年生きて
長かったなあと思う?
布団の中の息子が
息継ぎに顔を出す
しみじみする口のまるい形
「ささやかなこの人生」とつばを飛ばしてナカジマは歌い ....
あ、国営放送で深夜に変則紙芝居
ぎちっぎちに縛られた若い女が気持ち良いことされそうになって目に涙
俺は何かとても凄いものを見てしまっているような気がして凝視
眠かった俺のTV画面から発する電波と ....
「お金のなる木にある日
からっぽの貯金箱がなっていたので
ぼくは毎朝木になるお金をぜんぶその貯金箱に入れることにしました」
そんな手紙のついた大きな貯金箱が、じいちゃんちの納屋の置くのほ ....
初冬には砂糖のような雪
明けた冬にはザラメ雪
ちっとも甘くない空のオシッコ
ネコヤナギや梅の枝を
瓶に挿して風呂場に置くと
1月に花が咲くから
毎年
編み物なんか飽きて
そんなことする ....
きっと僕らは両腕に冷たいものと温かいものを抱きしめて生きている
想いは広く積もる雪になり
ざわめく夏の陽射しにもなり
都会の空には
強く輝く星しか見えないけれど
....
息の長い百舌のベニヤで 突
起
書き続けている青年 は
あなたと君への 既
答弁を直角に向かって左舷 ....
うがっ
腹の底にはいつも声
音がやがてうめきとなって出る
僕の憂鬱なこの気持ちを
喉のたわみが外へ出そうと
ひらひらひら
天使たちは空を優雅に
飛んでいく 顔中の微笑み
努 ....
ちょっとそこのお嬢さん、
落とされましたよ、お財布を。
ちょっとそこのお嬢さん、
落とされましたよ、お財布を。
スミマセン・ドウイタシマシテ
そこから ....
彼も昔は普通の水辺に住む生き物だった
腹が減ったら飯を食い、身体が求める通りに泳ぐ
底の方から水面を覗いて藻が緑色に透けるのを楽しむような
平凡な日々を過ごしていた
ある日、少年が彼の住む ....
ションベン漏らして、
糞漏らして、
死んでいくのも、お似合いかもなと思った。
俺の所為じゃねえもん。
俺の所為じゃねえもん。
むしろ運命ってもんじゃねぇの。
急に死をむかえてシ ....
恋をした
ひととき
きっと すぐに忘れるだろう
幸せだった
たぶん 幸せだった
その無垢さに
その愛くるしさに
誰にも気付かれぬよう
すぐに忘れる
すぐに忘れよう
「女の子らしくていいじゃないの!」
「男らしくて良いじゃないか…」
それは唐突に打ち立てられて現れて
そのたび 私は あ然とする
その上たちの悪いことに
言った本人は気付かずに
その ....
あなたの両手が
震えている
掌からは
せわしない日常が
ゆっくりと零れていく
{引用=
歳グヮ トッタネ
}
母よりも白い手で
母と同じくらいの愛情で
母とは違う眼 ....
夜の校庭で
君と光に興じる
最後の光が消えたとき
君はふっといなくなる
少しあわてて
君を抱き寄せて
その存在を確かめる
そのまま一回キスをしたら
....
予定調和は好きじゃない
そこからドラマは生まれないし、奇跡は全てウソになる
君の言葉が誰かの裁きに晒されても
幸せの雨がいつ降るのかなんて誰にも分かりゃしないんだ
季節はずれの夕立に戸 ....
浮浪者を嗤う5人の若い学生に人間としての知性を感じられない。
ある意味で現実的、目先のことしか見えていない、即物的な獣。
現実
金
精神を遠隔操作
哀れな実験動物
割り切ってしまう浅は ....
鼓膜から吸収されるドラッグに形は無い
振動による物理作用が精神をROCKするからだ
パッケージングされた{ルビ美術=アート}のみが許される社会
クラシックの{ルビ焼き直し=カバーアル ....
楽しいか? 楽しいだろ?
嘘でもいいから楽しいと言ってみろ
お前が今凄く悩み苦しんでいても楽しいと言ってみろ
俺は人生をクイズ番組のように楽しみたい
問題があるから生きていく
わからないから ....
こんにちわで
{ルビ皆=みい}ンなつなが
る
{ルビ南無=なん}て
すばらしいン
だらう
わたせなかった手紙には
同じような言葉をならべてしまった
愛しています
いまでも
愛しています
愛しあった日々は
いまでも
愛しあっていたと
愛したことにだって
いまでも ....
ジェニ、ジェニ
気楽へ行こうよ
ちっこい僕の車に乗ってさ、
すなはまへ
ゆっくり行こうよ
塩の柱をながめながら
ほら
かわいた気分が
アメリカまで続いている
そこにあるのがどうしてな ....
寝坊して
あわてて教室に入ってみたら
白い豚が膝の上にギターを抱えて
グラタンを食べていた
まだ昼休み前なのに
冷凍のグラタンを
学ランのポケットにいれてきたみたいで
ポケットは濡れ ....
さらわれた
海にさらわれた
ことを的確に言うための
言葉があったはずだ
ぼくらは生きたり
死んだりしながら
いろんな類いの言葉を
理解してきたけど
そのどれもが怪しくなってき ....
狩っているのは
お前か
私か
破片
切なく
御仁に
大麻
壁に
喰い込み
カラカラ回る
瞳が大きく開く
グリーンアイズな
高層の大気
牙を剥いては
ご機嫌に
ただそこにた ....
気持ち悪いガードーレールに
足を突っ込んで / ニーソックスとする
足は峠のカーブに絡み付き、脈打つ
― 山は私のものとなる ―
◎股間が ○型に変形し /
木に抱き付くコアラのよ ....
自分の頭の中の脳がアリの頭のおんなじ大きさになって
私はようやくまともな人間になれる
要するに肥大妄想の中で生きている私は
あれやこれやと
手を出し金を出し涙を私じゃなく両親に出さ ....
どれが真実だとしても
どれが真実かわからなくなったとしても
走れ
歩くな 走れ
エントリーシートはきれいじゃなくてもいい 丁寧に書け
そんなんウソだ きれいに書け
....
人々はあふれをあふれかえられた浴槽に浸かっては流れ
水のあふれた 君は強く僕に手を突き差した
浮浪者たちの上を、
老人たちの上を、
色彩の 音が散らばっている
朝の 微笑みの メロディー ....
押し入れの奥からスパイセット
何十年も忘れていた宝物
指先から煙を出したり
会員バッチがあったり
どこがスパイなんだか
水に消える紙に
鉛筆で名前が書かれていた
小学校2年で引っ越す ....
3946 3947 3948 3949 3950 3951 3952 3953 3954 3955 3956 3957 3958 3959 3960 3961 3962 3963 3964 3965 3966 3967 3968 3969 3970 3971 3972 3973 3974 3975 3976 3977 3978 3979 3980 3981 3982 3983 3984 3985 3986
【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
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