夕暮れの水位は
さざなみ
浅い胸に、さざなみ
空白で埋めたはずの
小さな画布が
素朴に満ちてゆく

海面に浮かぶ
危うい杭に
うずくまる鳥の
膨らませた羽から
零れる文字のやさし ....
もうどれくらい死んで生まれたかなんてことはもはやどうでもよかった
つめの表面がするするしていて私はそれをむさぼるようにさわっていた

たぶん朝、昇りきった陽の光の中で目を覚ませば
つめの間にぎ ....
萌え女と秋葉系男
「俺学生の時はバスケしててさ」
「えーかっこいい。もてたでしょう?」
「そんなことねえよ 彼女いたしさ」
「そうなんだ何人くらいと付き合ったの?」
「えー覚えてねえ」 
 ....
今日はあの人に会う。1週間振りに会う。

どんな顔してたっけ?思い出そうとするけど上手くいかない。

でも、あの人のことを考えると心臓がいつもと違うリズムで動き出す。
あの人のことを考えると ....
インドマグロの顔面
それは でかい
目玉のひとつひとつが
でかい 黒い
かぶと煮を拵えて
町のおばあちゃんに
振る舞いたいけれど
高いから止した
なんで人は肉のままではいられないのだろう。
朝の塵の部屋で思う。

自身の真空を真空のままにしておくこと
奪われたままのすがたで立っていること

うめようとしないこと、真空を、安易な他者へ ....
とりあえず嵐は去った。
通り過ぎてしまえば、すでに遥か彼方の光ファイバー。

それでもあともう少し、アト少しだけ、きっかけが必要かもね。
この不快感はキライじゃない。

自分を削ぎ落と ....
出口が見えないのかい。

なら作ろうか。


 
屑、だった
ここにあったものは
 
笑うしかなかった
 
泣いていても
何もかわらなかった
 
歩くしかなかった
 
座っていても
何もかわらなかった
 
夢、だった? ....
雨は降れ降れ
風も吹け吹け

頼りない傘だって
今はこうしているしかない

闇は濃くなるが
街は今夜も光が溢れている

底抜けのバケツに
割れたグラスに
喜びを注いで
幸せにな ....
転がる空き缶を追う犬
犬は追う生き物だ
しかし犬は追わない
目前の暗闇を

餌の残りを掘った穴に隠す犬
犬は穴を掘る生き物だ
しかし犬は掘らない
飼い主の墓穴を

わたしはそれを不 ....
ときにはまったく意味もない言葉を
ならべたくもなるもんです
なんのメッセージもメタファーもない
ただただきまぐれな言葉を
ならべたくもなるもんです

明日UFOの予定があっても
睡魔 ....
結局
要するに
つまりお前は
人を好きになれない
のではなくて
人を好きなお前を
好きになれない

根本的に
無意識的に
核心的な部分において
お前は自分のことが嫌いだ
人を好 ....
さっと湯掻いただけのベニヤ板を抱えて
彼女は嫁いだ
コップで生きるベタか
狭くて可哀想だけど魅かれるな

晴れてんのに雨
珍し
眠くなってきた
寝よ
明日
水槽と格好いいコップ買いにいこう
気向いたら
魚も買って
魚も飼って
 ....
雑誌のランブルフィッシュを見つめている
いつも頑張らないあいつ
弁当の果物が毎日りんごで
噛む時だけ
シャクシャクと
活きのいい音をたてる
あいつの
価値観がわからなくて
人ってみんな ....
映画を作るために制作費を使っていろいろな材料を買う。
制作費を作るためにいろいろな街に行って仕事をする。
仕事をする時いろいろな人と出会う。
いろいろな人と話すと映画についてわかる。
映画を作 ....
いつも何も言わずに、静かに見つめているあなた、どんなに
暗い夜でも、窓を開けばそこにいるあなた、近づいて見ればあざだらけ
なのに、冴えわたった夜空の下で妖しく耀くあなた、人目避ける旅人の
足もと ....
遅刻しそうになる夢をみた。
きみが、遅れるよ。と手を差し伸べてくれたけど
掴む前に目が覚めてしまった


目をあけても、其処にきみは居ないのに。
 
お見舞いにいくと
ベッドと見まちがえるほど
平らになっていて
痩せていた
祖母と手をにぎりあって
見つめあっていた

帰り際に
手をふった
なるべく笑顔で
いつものように
 ....
なんどもなんども、
きえたくなったけど
それでもぼくはここにいて

しねっていわれても
まだ、
いきているきがする

ばかばかしいね、
こんなまいにち

にちじょうはすで ....
春の足音まだ遠く、
雪に足跡追う猟区;
かえでの青い若枝に
見え隠れ、けぶる焼け谷。

息白く、角凍えても、
背には湯気;阻むかえでも
ものとせず、真一文字か、
谷飛び越える親子鹿。
 ....
カタカタカタカタ


パソコンの音


ポチポチポチポチ


携帯電話の音


あなたが打っているその言葉

あなたが発しようとしているその想い



誰かを

 ....
2畳もないキッチンで洗い物を済ませる
食器が触れ合う音が
夜の静けさに吸い込まれていく

君がくれた習慣で,ハンドクリームを塗る
緩慢に手をこすり合わせる音も
静けさの中に吸い込まれていく ....
 
ばっぱが死んだよ
連絡がはいって
いくつかの列車を乗り継いで
たどりついた実家の居間のテーブルに
イクラの寿司があった

食べていい?
誰もこたえないので勝手に食べた
掌もあわせ ....
シーソーシーソーの音階で
救急車のサイレンが頭蓋の蝸牛で螺旋を描く
シーが何をソーしたのだろうか
目的語のいらない自動詞で言い切っているしかも過去形。

竹箒でレレレのレーで長三和音 ....
シャボン玉のなかの、人気の無いシャッター通りを
くぐりながら、眠れない半分の顔は暗闇の書架を見上げた。
玩具の戦争が終わったら、地平線のうしろに隠してある
重油の山を売り払って、腹が裂け ....
とても
とても高い所から
落とされて ばらまかれたみたいに
路上には大勢の人々が
ざわめいていて
それぞれがひとつずつ
何かしらの凶器を隠し持っている
とても
とてもありふれた所から
 ....
飽きちゃったな 私

この暮らしに

だから 窓からスルリと抜け出して

気ままな旅に出たのです


とにかく風がきもちいい

なにも持ってない

むき出しで 投げ出しで ....
あなたの笑顔を

ずっと
ずっと
守るのは

わたし

その笑顔は

ずっと
ずっと

無敵

わたしの冷たい手と
それを包む
あなたの温かい手
自由詩
タイトル 投稿者 Point 日付
素描佐野権太19+*09/1/29 13:59
するする因子109/1/29 13:54
隣のカップルこうこ309/1/29 13:49
ほわほわつゆ5*09/1/29 11:32
セガール、ご...109/1/29 11:27
ちりのなかで世古 和希1+*09/1/29 9:23
台風一過BOOKEN...4*09/1/29 9:05
……、(悪)109/1/29 8:47
屑*ku・zuれるむ109/1/29 7:30
風に吹かれて、雨にぬれて戒途109/1/29 7:15
音阿弥花三郎109/1/29 5:47
素うどん青の詩人709/1/29 5:37
芋虫のまま死にたい木屋 亞万2*09/1/29 4:29
TOTSUGUサトタロ1*09/1/29 3:32
ベタ飼い妄想秋也009/1/29 3:24
むしゃくしゃ赤面2*09/1/29 3:18
映画館でいろいろな人の話を映画にする。寝る話。0+09/1/29 1:44
月 (ソネット)Giton1*09/1/29 1:38
強がろうとするから寂しいってゆえない。リュウセイ1*09/1/29 1:14
トンボ小川 葉9*09/1/29 1:13
白昼に沈む、ゆうと1*09/1/29 1:01
猟人 (脚韻詩の習作) Giton1*09/1/29 0:47
言ノ葉知恵2*09/1/28 23:48
handsRW209/1/28 23:43
イクラの寿司があった小川 葉4+*09/1/28 23:12
ばらんす[group]しろう1+*09/1/28 23:09
白いみずおと      前田ふむふむ18*09/1/28 22:47
冷たい磔刑岡部淳太郎2*09/1/28 22:24
窓から スルリいねむり猫009/1/28 22:18
確信カエル男爵009/1/28 21:48

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【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
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