私に手を掛ける三分前
あなたの世界は破裂したのだろうか
どろどろとした緑を排出しながら
あなたの世界は破裂したのだろうか
私とくちづけを交わす三分前
あなたの世 ....
一つ減らしてから一つ足す。
残念ながら、そんなに大きな器は持ち合わせちゃいないから。
時には勝手にこぼれ落ちることもあるけれど。
気付かないうちに抱えきれない程の感情をもてあましてたのかも知 ....
詩を書くのは怠け者の仕事
誰かがそう言いそうだ
そんな、良心の傷を持ち
意味のあることを言っては
詩を食べて、そうして
パンももちろん
まとまった金はなく
売れませ ....
手段は目的を結果する
言葉は行動を政治に
生を遂行する
画は行動を芸術に
死を遂行する
音は行動を祭りに
生と死を横断する
自然は行動を風に
生を殺 ....
私の焦る思いで
心が絡まってしまった
思考が重くて
からだも重い
刻々と、刻みつつける時間が
だらだらと過ごす疲労感が
締め付けて 何もかも重く
投げ出したいと
何もか ....
ぼくらはそれぞれの妄想の奔流によってのみ潤される
共感も信頼も憐憫も要らないから
どうぞ強要することはしないで
金は愛はあるところにしか流れない溜まらない
出来損ないの枯れた水系で ....
動物がほとんどいなくて、すきっ歯な林だけがあるような
そんな植物だけが林立する場所にも、空き缶は捨てられていた
その缶を水が徹底的に錆び付かせ、風が土に埋葬した
泥に溺れそうな缶詰の、淵が顔を覗 ....
めを とじる
やみの なかに
さらに ふかい やみの なかに
おりる とびらが みえる
あの やみには
ふれては いけない
こわばった ぼくを
ほぐすのは
たいおん ....
マクドナルドの隅で自慰をして
汚い安食堂のうどんで身体を温める
指の指紋が剥がれるくらい
心が痩せて
今日も化粧のノリが悪過ぎるわ
明日が春で
あさっては春
....
クラッカーが鳴らされた
遠い船旅への出航にも似て
さまざまな色の
無数のリボンが流れては
黒い羅紗の床を汚してゆく
ひとつの別れなのか
祝うべきことなのか
知らない
どこへ ....
ものごころついたときから
あるもよおしものが
そこでおこなわれていて
開催期間:ひとのきかん
とかかれてあるので
ふしぎにおもい
うけつけのおねえさんに
ひとのきかんとは
....
同じ図書館は二つとないね
どの図書館も違う
引っ越したあとも使っていた
利用者カードの期限が来て
今度は更新できない
一度別れてしまった恋人の手や髪や唇には
二度と触れられないよう ....
今日一つ嘘を吐いたら
明日も嘘吐かなきゃなんなくなって
その次もその次もいっぱい嘘を化粧したら
私の顔がみるみる別人に変わり
いつしかオオカミになっていた
彼女は
どうして
あんな風に厳しい言葉しか吐けないのだろう
どうして
幸せな結果だけをストンと胸に落とさずに
すぐに解説者になろうとするのだろう
あなたに解説してもらいたいと
....
荷を負う人々の足
裸足の足裏に小石のむごく食い込む
しかし頓着はない
人々が見上げているのは一羽の鷹
苦役に口を開き
前後の者を探す目は黄色い
荷の重さは一刻一刻と肩を歪め
頭上に日 ....
ぼくの ては
なかへ なかへと
てを のばし
すべてを だいなしに
してしまった
あの はかなさを
いきること、というのだろう
あの こどうは
もとめる、ということなのだろう
....
一週間ぶりに
病院に行くと、
よっ、と
笑顔をつくっていくと、
きみは
雨の中でかがやく
太陽のような笑顔をわらう。
そうして
よっ、と
握り拳に近い
Vサインをする。
ああ夢みたいだ
のみこんだ群青
ぼくを加速させる
きみは幾度も
刹那を待ってる
・
ながめる宇宙は
果てしないが
ぼくがいる世界は
ここにある
きみの瞳には ....
四十路をすぎたわたしに
「きれいね」
と言われることが
たびたびあって
とくに意識していないけれど
そう見えるのであれば
思い当たる節は
かすかな恋心を隠していることか
想うに成ら ....
開いて閉じてパカパカパカ
光った気がしてパカパカパカ
震えた気がしてパカパカパカ
手持ちぶたさでパカパカパカ
一人じゃないよのパカパカパカ
友達たくさ ....
ビタミンが欠乏しているから
女にもてないと主張するFさん34歳
彼の朝は一杯のカフェオレから始まる
お気に入りのBGMを聞きながら
優雅に紫煙をくゆらせて
カフェオレを口にするたびに
苦み ....
壊れたひとつの器の代わりに
金と緑の流れのなかを
ひとつの仮面が鳴りつづけている
はざまの窓をしたたる空
鳥がゆうるりと
首を踏切へ向ける
夕の稲荷
....
耳を焼け
耳を焼け
体内を聴け
正しくはない
美しくない
体内はもういい
正しさも
美しさも
もうどうでもいい
おまえでさえあればいい
また ....
ひかり/ぶれている、腕
扉の向こうでは
誰も彼もが微笑んで
私を見つめている
頬の肉が
引きつって千切れるほどの衝動
愛想笑いも
程々にしなくては、という ....
あたたくて大きな腕、海みたいにたゆたう夜
肋骨ごと壊されそうなくらいにきつく抱きしめられて
まるで小鳥みたいに震えていた、僕の
この赤い心臓を、たとえば掌でぎゅと掴んでみて
潮騒のように押し寄 ....
ねんごうのとなりに
わたしが
そのとき
どこにいたか、を
しょうさいに
きにゅうする
そこには
ぼーるぺんの
きずだけしか
のこらない
しろとくろのせかい
数字の1はいつだって矢印
高みへと誘う
だけど航空技術の基礎としては
銀ヤンマ
水の匂いには弱い
睡蓮とセイレーンに呼ばれ
オーニソプター
鬼さんこちら
里芋の葉の水滴のよ ....
溢れてしまった
だから君はもうここに居ない
溢れてしまった
だから君は飼い猫じゃなくなった
神様アレルギーな僕は
祈ったりなんて出来やしないし
どこにも救いなんてなかった
螺子が ....
まだ名づけられていない、
連続する瞬間で構成された時間を
拾い集めつづけても
綴じるためのすべを、忘れてしまった
わたしたちは、かわるがわるに
世界を四角く切り取ったり
はが ....
市が私の自転車を撤去したので、意味不明な遠さのヘンピな保管場所まで取りに行くか、新しいのを買うかしなくてはならない。
ほんたうにめんだうくさい。
外人が引っ越すからそして本棚をもらう約束をして ....
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