あらためて
そんなものどうでもいいって
おもいながらも
あえて思うのは
恋愛、のぐあい
恋愛ってそんなことば
はずかしくて
なんともはや
いいづらいけど
いまだ夢見ている ....
はじめて会った
日のことを
よくおぼえていない
それくらい
はじめて会ったような
気がしなくて
その日からぼくらは
いつも一緒だった
友だちだった
恋人ではなかった
....
一生懸命 呼吸して
僕は 生きてた。
ある時 誰かが
それを 笑った
途端に
息苦しくて
うまく呼吸ができなくなった
うん。
....
1
真っ赤な口紅をひいた唇が
びちびち びちびちと
突然せわしなくふるえだしたかと思えば
西の空へ泳ぎ逃げてしまった。
あの日からわたしは言葉をなくした。
2
赤が右鼻から垂 ....
仔犬は真っ白に汚れた嘔吐物を舐めている
真っ黒に澄み渡る雪のシルエットの中で
真っ白に汚れた嘔吐物を舐めている
温もりを忘れてしまった舌先は
うずもれて擦れてしまった空言を掘り当てる
仔犬の ....
かどの自動販売機でオレンジ色のソーダを買ったボタン押した落ちてきたら瓶だった自動販売機付属の栓抜きで蓋をもいで歩きながら飲んでいたらオレンジ色の高圧ナトリウム灯のした道端に乾いた蝉の死骸があった。
....
冬は夜になるのがはやい
電気もないから寝るしかなかった
肉を食べると
肉といってもビーフジャーキーだったが
肉を食べるとからだがあったまった
トイレの水って
尋常じ ....
手を伸ばす
とどけ とどけと願いながら
心はすぐ隣にあると 理解していても
体は二度と交わることは無い
2人を別つ 壁を
超える携帯 メール でも
あなたの声は私の頭に残った記憶だけ ....
【ほら、見てごらん】
そういわれ
僕はそっと小さな箱の中を覗いてみた。
箱の中には螢が数匹…
螢の光はとても
綺麗で優しくて、 ....
睦びあう二人は
strangler trees
だけど
脆いものを抱きしめすぎてはけない
星飛沫
ふぃっしゅふらいっしゅ
静かに着陸しよう
集言灯かざして
有管鰾魚類すなどる
....
重ねた日々に背を向けて
体面を省みず
若い体を受け入れた
久しぶりの電話で僕に告げて
君が言う
“違うの,本当にすごくかっこよかったんだって”
2人とも制服を着たままで
場所もかまわ ....
君はまるで、そこにいるのにいないかのよう
今日会ったことも今では忘れて
いつかは、お互い、見知っていたことも忘れ
印象の残存と、微かな記憶にすがりつく
美であったように思われる一抹の記 ....
ぽこっと開いたコンクリートのくぼみに
しとやかに雨粒が埋められてゆく
雨粒はくっついて水たまりになり
ごうごうと吹く風に水面を泳がせている
ほら この大きな木
わたしよりもうんと ....
いわさきちひろは雨の匂いがした
ユトリロは水の底の幻に見えた
ミュシャは海岸の岩の上の魚みたいで
ムンクはいつも廃水の河みたいだし
モネは水面に写った幻想みたいだ
今日は雨だ
アスファ ....
のこぎり色した君の眼と白い服のコントラスト
振り落とされた灰皿 どす黒い赤の色がついた
カタリカタリと秒針が僕の処に近づいてくる
鬱屈とした少年期のヒエラルキーへの苛立ちが
....
白兎は視界から消える
羞恥にまみれ しかも無防備に
何も見ていない兎の目
盲目の充血が痛ましく雪原に消える
去った後に残されたもの
耳を覆いたくなる残酷な幼い声
汚らしい食い残し
お ....
「誰とでも分け隔てなく接し、皆に優しくして、皆で仲良くしましょう」
……それが、小さい頃の正義だった。
嘘であるなどと疑うことすら知らなかった、あの頃の。
先 ....
電車のドアが閉まる
それを見送る
乗るべき電車は
まだ来ない
*
僕の帰る町にも
やみそうでやまない
雨は降っているのかしらん
*
「あまりよく知らない人たち ....
しとしとぴっちゃん。
雨が降っている。
雨はあまり好きじゃない。
気温が下がるから。
気分も暗くなるから。
具合も悪くなるから。
昔の古傷も少し痛むから。
なんて、最後の ....
流れは存在する
清く
深く
蒼く
さわやかに
存在する
その流れを一口飲めば
躰はさわやかに
心は爽快に
回復する
流れは甚深
流れは濃厚
この流れを口にするために
古来 ....
認識といった知的なアプローチへ人体のパーツに固執するフェティシズムにぬくぬくと思い起こさせる特徴的な哲学上の見解、立場をついに
闇深く地球以外に生物の生存の鳥島硫黄山火気注意
この混雑気味な限界や ....
一月二十六日の日食はインドネシア上空で見事な金色の輪を形成しました
炎上に原子半径(計測値):135 (174) pmの腐蝕しきったどんどん入れ替わっている分子の形と祈りのように
名前の ....
昭和の名優がまたひとり
舞台を去った
平成も早20年を経、
昭和の栄光は20年前の話
40才の私にしてみれば20才の青春時代から20年後
あと50年もすれば70年前の話
私の生死もやぶさか ....
明日に絶望しても
未来に絶望はしない
それが俺の生き方だ
.
◆君はあの狼の群れを見たかい?月が僕にささやいた。
君はあの岬の向こうの羊番だろう?私は知っているよ。
月は何か人違いをしていた。僕はあの岬の上の墓守だった。
月は何か嬉しいようにささやいた。僕 ....
出会いを点にして
ブックに落としたら
模様ができるくらい
数になった
すれちがいを
修正したくて
その点どうしを指でつなげた
寂しいとおもい
落とした点は
透けているので
....
しあわせ
ひとりひとりが
みんなでいっしょ
声は要らない
心地よい融合感
向かい合った頬の
熱く桃色に発光する
その点滅を伝える
ひとまわりの回路が
黒々とした睫から始まる
....
発せよ記せよ ことば ことば ことば
口唇のぬめりを 指先のしなりを 以って
意識の解体が世界を懐胎し 生れ落ちた ことば
語れよ残せよ ことば ことば ことば
眼球の視矢を 土踏まず ....
私に手を掛ける三分前
あなたの世界は破裂したのだろうか
どろどろとした緑を排出しながら
あなたの世界は破裂したのだろうか
私とくちづけを交わす三分前
あなたの世 ....
一つ減らしてから一つ足す。
残念ながら、そんなに大きな器は持ち合わせちゃいないから。
時には勝手にこぼれ落ちることもあるけれど。
気付かないうちに抱えきれない程の感情をもてあましてたのかも知 ....
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