1人の桜が恋をする

川の反対側
揺れる柳に

桜が
愚痴たって
優しく
優しく
うなずくばかり

赤みを帯びながら話す桜

毎年
毎年
この時期になると恋する桜

 ....
   波の音が誰かの悪口に聞こえるなら
   わたしはもうダメだろうね
   そのむこうにあるうねりを聞かなければ
   わたしはもうダメだろうね

河口の土手でススキが揺れているのを見ると ....
 
十くらいはなれた
妹に
よく似た娘に
やさしくしてしまう

やさしくした後で
そのうかれた顔は何だと
誰かに言われたわけではないけれど
きっと僕は
そんな顔をしてる

もっ ....
書き起こすべき信頼できる白い紙が要った ペン先も
尖らせる紙でなく 存在感の無い筆が進まねば
と 作者は目を閉じた
身軽に 身軽な 子供の歩みを
憶えている所から深く探り出して
 ....
空から舞い落ちるひとひらの雪が
待ちかまえる僕の手のひらに
舞い降りて消えてゆく
見上げる空には低い雲が
どっしりと青空を遮って
見渡す限り灰色で覆い尽くしている

突風が北から僕を揺ら ....
いかなるものも吸収し
押しつぶされても這い上がった
ありすぎたものは与えた
与えられたら喜んだ

どんなまずいものも食べた
限りない誘惑も押しのけてきた

そして、常に「善きこと」を求 ....
吐息が
しろく曇るのを見ると
少し、安心できる

わたしの日々は
ほぼ偽りかも知れないけれど
熱だけは、進もうとする熱だけは
たしかに思えて
安心できる



いつだっ ....
生まれた時から彼を知っている
普段はなかなか思い出さないけど
いつも僕のすぐ近くにいる

喫茶店の窓際の席
最終電車の車窓
町中のショーウインドウ
いろいろな場所で彼に出くわす

こ ....
そこはいつも豆電球の点滅する狭い部屋
手(黒い影に目隠しをされると
   底に墜ちてゆく、錯覚///眠らないふくろうに出逢う
知らない私は目を閉じたまま
  揺れる手の、触れるままに、振れ ....
色が変わった

私の知っている水色が
少しずつ重なって
ことばのないまま
深くなる

いつも初対面のような
四角い空気にくるまれて
私の水色が消えかかる

色が変わった

夕 ....
幸せをもたらす 光さえも
今日も僕を
照らしてはくれなくってね
夕日に向かい 飛び込んでいくよ

でも 今から
思えば 幼いような日々です
夢見心地の真ん中で
でも あの日 ....
きみは時間の
なかに
身をしずめている、永遠は
とぎれて
いる
永遠に、あらゆる思いと
ともに、
わたしの目には
きみが
見てきたものが
きざまれて、めざめて
いる
 ....
テイクアウトのカレー下げて
どうともない道を急ぐ

藍色の空
昔話のような雲から
偽者のような二つ星

道を変えても
じっと見てくる
カレーがこぼれる

冬なんだな

不意に ....
冬、このくらいの青い夜

腹痛も心地よく

冷たいハンドルを握る

俺も弱いんだよ

すこし自由に吐き出した

あれは宵の明星か

やさしい気持ちは

はがゆい脱力感と変わ ....
 
どうしておしりあるの
だっておしりなかったら
うんちでないでしょ

どうしておっぱいあるの
だっておっぱいなかったら
のめれないでしょ

どうしてはなあるの
だってはななかった ....
彼女とは

彼のいないときから付き合いだした

彼女とは

なんどかの不実の不実を越えた

彼女から

彼に浴衣を買ってもらったと聞いた

彼がかわいそうで

あなたのこと ....
  陽のなかに
  溶け合う
  息遣い
  空の
  奥



  拾い集めた
  情や景を
  手折る
  瞳の
  底



  電線に
  ぶらさ ....
だれかを傷つけたり

SOSを聞けなかったり

たいせつなひととはいつも

まずい別れかたばかりしている


ひとは事実ではなく、言葉に反応する、

二年まえいったセミナーで覚え ....
*

天井から
赤い針が
たくさん落ちてくる

売られる人魚がいるようだ
人魚を買うのもいるようだ

ちりちり
さりさり
落ちてくる

踏むといけないから
小皿に受けて ....
光にまぎれ
冬にまぎれる
ひとつひとつ
空に満ちる


花のかたちの水
ひらこうとする指さき
指さきは 指さき


雪になり陽になり
見えなくなり散らばる
 ....
眠れないんだろうな
なんて
思う夜はやっぱり眠れなくて
二時間もすれば
なんだか
現実味もない夢で目が覚める

ヒーターの残り火が
まだ部屋をぬくめているようで
ぬるい
そんな朝は ....
皆一人ぼっち
誰も話を聞いてくれない
誰も相手にしてくれない

毎日仕事をして
メシ食って
フロ入って
ネル!

する事がない
暇だ
身動きが取れない
息苦しい
イヤだ
助 ....
つぼみを壊した


誰にも言えぬままだった


庭のすみで彼らは責める


降る雪のなか咲きほこる













 ....
布団に入ると
からだが伸び
足が出てしまう


いつも凍え
いつも
地を飛んでいる


忘れたくないものを
燃やし 撒き散らしながら


忘れたいものを
 ....
大きな空を見上げていたら
小さなクジラが降ってきた。
捕鯨船はもうとっくに捕まったていうのに
このクジラはミンクを食べてた。

ミンクのお味はどうと聞くとクジラは悪くないといった。

ク ....
とてもとても大きな鷲が
翼を広げてゆっくりと墜ちてゆきます
ジャンボジェット機ほどの「鳥」は
よく見るとハリボテでできていて
薄紙のような外側が破れて木の骨が見えたところから
メラメラと軽々 ....
君が生まれた意味を教えてあげようか

空に雲に星に風に
ただたゆたいながら流れていく
儚い人の命の意味を

君は欲しいと嘆くから


どうしてあなたはそんなに強いの、と
いつだった ....
生前の君と最後に語り合った 
このCafeに来るといつも 
テーブルに一つ  
硝子の灰皿を置いてもらう 

向かいの空席に 
ぼんやりと君の面影を浮かべ 
日頃誰にも言えない 
秘密 ....
黒々としたものが夜じゅうぼくを焼く

それは祈りであるのか いや

白いもの 白くて細かく膨大なものを台座に見立てる
それを崩す

台座に見立てたものの上に数冊の本を置く
それを崩す
 ....
またリストラしている会社の話題
先日した自分の会社の先もわからないけど
稼げる時は稼いでおこう
考えるより実行するしかない

真面目にやっているから
切られないものではない
けれど なら ....
自由詩
タイトル 投稿者 Point 日付
秋恋からゆきさん008/12/8 0:45
遠く、さがしにいくとたりぽん(大...8*08/12/8 0:44
小川 葉21*08/12/8 0:44
彼は少年だったヨルノテガム5*08/12/8 0:31
「冬の到来」広川 孝治008/12/7 23:41
勝ち組と負け組さとう 星子008/12/7 23:20
雪が混じる千波 一也20*08/12/7 23:15
He1486 1...0*08/12/7 23:13
眠りについて湿児えのき108/12/7 23:05
ブラウンmayaco108/12/7 22:57
in my life瀬田行生108/12/7 22:50
きみは時間のなかにこもん508/12/7 22:48
見つかった木葉 揺2*08/12/7 22:14
冬青夜曲吉岡ペペロ408/12/7 22:03
どうしておしりあるの小川 葉3*08/12/7 22:01
オーロラ吉岡ペペロ108/12/7 20:53
透明草野春心108/12/7 20:22
まずい別れ吉岡ペペロ608/12/7 20:11
無痛治療ミゼット1*08/12/7 19:59
花と羽木立 悟308/12/7 19:29
眠れない朝にかんな4*08/12/7 18:11
自由でない自由ペポパンプ4*08/12/7 17:48
ノート(つぼみ)[group]木立 悟208/12/7 16:55
ノート(45Y.12・7)[group]208/12/7 16:54
大きな雲すぬかんなが...008/12/7 16:42
墜ちる鷲はなびーる208/12/7 16:04
世界一平凡なこの愛の詩水島芳野008/12/7 16:03
硝子の灰皿 〜亡き友との対話〜 服部 剛208/12/7 13:36
黒々としたものがオイタル1*08/12/7 13:33
朝に砂木4*08/12/7 11:57

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【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
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