もうすぐ
閉館の時間です
あなたは
閉鎖してく放課後
お気に入りの本の隙間で
いつまでも
時間旅行に
行ったきり、
ライトノベルみたいな
軽やかなリズム
があったなら
言えた ....
天を見上げると
白い花
なぜ泣いているのか
菊の花
地を見ると
黒い土
なぜ泣いているのか
花吹雪
雪は降りぬ
自然に溶け込み
体を白く染めぬく
楽しく回って踊る。
....
いつだって人は小さい頃
誰でもその赤い服を着た
もじゃもじゃの白い髭のはやした老人に
夢を乗せてとばしてたけど
今は一人雪降る道でたばこに火をつけ
ぽろりぽろり落ちては重 ....
真っ直ぐな軌道であなたが空から降ってきたのなら、僕は、あなたを受け止めるだろう。けれど、そんなにユラユラと揺らめいてられると、正直な話、少し自信がない。
僕は、あなたのことが全部好きで、すべてを ....
溜め息が黒くなるほど
吸い過ぎた夜の霧
額から抜け出る空虚は
僕の全てな気がして泣けた
空を等しく分けようとして
失った自分の足元
音も立てずにそろりそろり
世界が通り過ぎていく
....
こんな所にはもういられない
そう言って父と母は銀河系から出ていった
僕らの親の世代までは
宇宙へ飛び出せる羽根があった
僕らは二メートルも飛べない足で
壊れてゆく地球を踏みしめている ....
世界よぶっちゃけろ
全ての主語を休ませろ
俺は全人類とぶっちゃけトークしたいんだ
大好きなあの娘とも大嫌いなあの野郎とも
互いの立場を忘れてぶっちゃけトークしたいんだ
「最近どうよ?」「自分 ....
時々思うんだ‥
実は 人間って
卵で産まれてるんじゃ
ないかな‥って
肉体は
単なる殻(容器)で
魂(精神)こそが
本来の人間の姿
いつか 魂が
肉体 ....
自分には何もないと思っていた
中身がないんだ
惹かれるまま あっちこっちへ 手を伸ばす
特別なものを 自分は知っている
そう装いたいだけ だったよね
自分には 特別なものなんて 一つ ....
いつだってきみは声
透きとおって、透明になって消えていくよ
愛情より鎖で
甘い、ハリボテのニードル
声になったきみを追いかける
おじさんの耳に飛び込もうとするのを
阻 ....
明日が来る
いや、来てしまう
僕は
まだ陽の光を浴びたくない
この目には
映したいものが何もない
この寒さで今夜降るであろう白い雪も
僕を愛する彼女の瞳も
ブラウン管の中で一千万を ....
シロ、
あのひとはいつも
わたしをシロってよぶ
ほんとうのなまえじゃない
なんでかはしらない
いつのひだったか
わすれてしまったけど
なんでシロってよぶの、
そうき ....
キコ、あの頃みたいに
カッターナイフ遊びがしたいよ
廃校の裏に捨てられた注射器に
ためた雨水を夕陽に透かせば
遠い異国へ運んでくれる
琥珀色のモルヒネになったね
キコ、無人 ....
職場の前にある信号は待ち時間が長くて
目の前で赤に変わってしまうと本当にゲ
ッソリする。それは僕がせっかちだから
というわけではなくて走行車両がなけれ
ば赤信号を冒す奴も現れるくらいに。(
....
山に行きたし
機会なく
雪が山に積むごとく
想いの程は
積みゆきて
腹が立つなり腹が立ち
せめて淡雪
消えるなと
祈るばかりか年の瀬に
気のせい
今夜通る車はみんな
君の車の音にきこえて
今度いつ遇えるのかなんて
手帳を見たりする
そんなことしてる自分が
嫌になる
世の中には
もっと私をしあわせにすることが
いっぱい ....
空ではなくて
そこにある月
その月をとって
暗くなくて
明るくない月
鳴かれるのではなくて
鳴く月
木から木の実を集めるように
川から魚をすなどるように
空からとって ....
ガラスを吸って
墜落した
ひな雪
ブランと降りた
眼が
かかと見上げてる
時を割る氷
血脈に浮かべて
月の光に
波とかざす
あそこで膝を抱えてポンプのように口から単語を吐き出す
マーライオン気取りに絆創膏を貼ってやりなさい
ほら詩はくわ詩わくちゃ
冷静ではいられないインクジェットみたいな気分で
それでも努める無表情 ....
これはテストではない
完璧を要求されない。
手を放した空気風船
くさいアドバルーン
控えめがいい
周りが評価してくれる。
自分の仕事をして
黙っている。
愛が欲しければ
くれ ....
世界最後の夜
街は人であふれてた
同じように涙を流す人たちがいたり
あくまで平静を装う人たちがいる
いつものように約束をして別れたり、
今夜は一緒にいようとたたずむ
家族だったり、恋人たち ....
「子供の頃に書いた作文
未来の夢を書いた作文
そんな心を何時になっても
忘れないで」
うーっわうーっわうーっわうーっわ
生まれて初めてやったモノマネは
スト2のキ ....
赤い唇 乱れた吐息
離れないで まだ淋しいから
色づいた頬 潤ませた瞳
動けなくなる 今が狂おしい
愛しい傷跡に舌を沿わせて
艶めいた声に身を投げ出そう
このまま傍で熱を感じて
揺らぐ水 ....
風が凪いでいる。
コーラを飲んでいる。
おたまじゃくしを殺している。
ミッキーマウスが笑っている。
ペプシを飲んでいる。
卵が割れている。
模造刀を握っている。
ベースギタ ....
飯島愛が死んだんだ。
何人かはAVを持っていて、
何人かはAVを見直して、
何人かはAVを仕舞って、
何人かはAVを棄てて、
飯島愛は見直されたり、
世話をしたり仕舞われたり棄 ....
中空の細い運河を
小さな郵便船が遡ってゆきます
あれには僕の手紙も乗っている筈です
誰に書いたのか 何を書いたのか
とうに忘れてしまいましたけれど
ひんやりとした透明な砂漠を
彷徨って ....
頭の中は海のようで
たくさんの言葉が泳いでいる
言葉は魚
釣竿を垂らすと
たまたま言葉が一匹釣れたりする
その言葉を餌にまた別の言葉を釣る
その繰り返し ....
冷たさは
ただただ
待つことのみを
与えられた苦痛に
新しい形を迎えた
そうきっと、
誰の目にも
留まらないほどの
小さな小さな
ハモニカを手にした
躍動感!
頬を強く叩くために
雨は雪になったのです
賀露港にたたずむ
漁船のランプを揺らして
海を越えて雪が来ます
耳をふさぎ目を閉じると
遮蔽しきれないものが
肌の上でぴりぴりと ....
笑いは
何万キロ遠く
走っても走っても
近づけないと
おもったら
ミリ単位の
かんちがい。
少し後ろに
あったのに
たくさん走ったから
もうひとかけらも ....
3937 3938 3939 3940 3941 3942 3943 3944 3945 3946 3947 3948 3949 3950 3951 3952 3953 3954 3955 3956 3957 3958 3959 3960 3961 3962 3963 3964 3965 3966 3967 3968 3969 3970 3971 3972 3973 3974 3975 3976 3977
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