東京にはきれいな水がないのよね、と、
魚になった友人は天然水を買い漁っていた。
時々だけど蛇口の水をコップに注ぐと、
水草みたいに髪を揺らめかせにやっと笑う彼女がいる。


東京には濁った ....
もう、だめかと思っている
汚いところを見すぎて

もう、だめかと思っている
夢なんて幻みたいなもの

窓から降ってくる雪を
なんの情緒もなく見ている
ただの「白い結晶の塊」を

絶 ....

びんのなかにばかり
もがいたものを
さけんでいる
そんなフラスコは
こだまして
ゆれる、んるんる



かなわない
ゆうぐれに霧をはらんで
シャッターのじゅんびをすれば
 ....
 
ねぇ 君は知ってる
 
 
 
欲に紛れ
 
望み高らかに
 
愛を語り
 
情を盾にして
 
 
無作為な時間の中に
 
生きる意味を
 
 
ねぇ 君は知 ....
ため息、ひとつ
冬の空に消えた

吐き出した言葉達は汚くて
紡いで、紡いで、泥まみれ

ため息、ひとつ
冬の空に消えた

どんなに洗ってもとれない汚れ
今は不自然だけど
いつかは ....
乾いた空を見あげて泣いていると
(おとうさん
(あんまりやさしい気持ちになると
(涙がでたくなるんだよ
という

疲れたときは
ふうせんかずらの種をあげる
それから
ビールを買ってあ ....
人がこわいのに恋することをやめられない
触れられるのがこわいのに求めることをやめられない
自分を欺くことに慣れていて元気なそぶりくらいできる

こわさが音もなく背後から忍び寄ってくる
抱きし ....
今日も晴れ
髪はさらり
ピーナッツくわえて
掃除をスイスイ

洗濯物ぱたぱた
タンポポちらり
昆布茶ホット
蚊とり線香

今晩は何作ろ?
キスしよう
聞いて聞いて!
手をつな ....
紺染のシャツの胸元を大きくあけて
頬杖ついてみる
脱げば女に見えますともさ
胸元をこんなに大きく見せるだけでもね
たいして大きな胸じゃないけどね
世の中が男と女でできてるとしたら
私はきっ ....
夜勤明けてひとりで酒を酌む
やなことはやらないでおこう
きっとあのひとは許してくれるから
太陽がしらけた空にひかる
暗い空に光っていればいいのにねえと
稲垣足穂的につぶやいても
太陽はあく ....
信じられないようなコトが
たまに起きる

それを偶然と呼ぶか
奇跡と呼ぶか

だけどボクが呼んでいるのは
そのどちらでもないんです

偶然なら運命に変わるかも知れないし
企みなら夜 ....
薄暗くほこりっぽい店の窓際
そっと外を眺める姿に
ひとすじの涙を見つける

はじまる前に終わっていた過去があふれ
秒針が
左回りを始めた
きっと今なら
部屋の引き出しに異空間への入口が ....
 
本が十四冊ある
一冊目はこんなに厚いのに
十四冊目はこんなにも薄い

空白のページがたくさんある
行間を読む
なんて言うけれど
読むことさえ困難な
その空白に
息子が落書きをは ....
あの時の私は生まれたてのハムスターのようで
たくさんの人に囲まれていたから母は
私をパクッと飲みこみたいと思っただろうか
飲み込んでください
そしたらね
母の心臓と脳みそを食べて
私は母の ....
右側の肺を押しつぶして
ゆっくりと苦しくなった
古典的なモーラスが夕暮れを真似たので
気をつけようと思っていたのに
気づいたらもう信じてしまった
わたしの上にもついに夜が来た ....
音もなく空を練り歩く人々
鞄を持ちながら青に
スーツがよく似合っている
彼処からの眺めはまさに絶景だろうか
こちらからは27.5cmの靴の底が鮮明

かんかんかんかん
終わらないから歩い ....
じゃくり、じゃくり、
掘る深夜
青いシイツに堆積する
湿った土はやさしさだ

肉刺、弾けて、抉られる
親和、臭って、掘り返されて
漂っていて
湿っていて
巣喰っているのは
人工的な ....
 
襖を開ける時
反対の襖を閉めて
部屋から出てゆく人を
僕はまだ
見たことがないけれど

ふと焼き魚に
醤油が欲しいと
思ったとき

どこからか
醤油を持ってきてくれる
そ ....
「どうしてこんなにあなたが好きなんだろう」
そんなタイトルの歌があった

久しぶりに聞いた(見た)言葉に
二重に施錠していた引き出しから
津波のように押し寄せる思い出

 
僕とあの娘 ....
その身を守る戒めを
守り続けた青年に似た
ひとつの砦がある年月に

新宿/小学校の窓ガラス

壊されたがっているようで
わたしの拙いピッケルが
亀裂を走らせたがっている

葉脈め ....
窓から首を出すと
「おはよう」も「おやすみ」も感傷しだい
自己犠牲な犬が明日へと走り抜ける二十九時に
眠らない太陽を眠れ
出口だらけの迷路で
みんな迷子です
終電が出発したら
それでも全部、扉を閉ざして

新宿駅の外観を知りません
面影すら忘れてしまったひとの
忘れもしない言葉
普通でいるために、目を閉じ ....
濡れたアスファルトの上
過去も未来も流れていく

反射して見えたのは
あの日の
小さな嘘だけ

温もりを忘れた右手が
所在無く揺れた

繋がれなくなった指先
ゆびきりは
も ....
気になって仕方がない 皆輪になって気がしかたがない
魔法より耳より

いいんだよ明日こそ平っ子どうぞ
体重より体重が多い僕あん

耳の気持ちで その体重は何処へ吸い込まれていくの
内側か ....
言葉にすればもうすでに過去のこと
いいイメージも
どんなにステキな考えも

一体何をやっているのだろう
保存できないからこそ美しいのだとすれば
けれど僕らはその保存方法を知らない
それこ ....
闇の随にGet It On  髪をかきあげ さぁ行こう
先頭に立つ超百鬼夜行 妖気溢れて しゃなりしゃなり

 異類異形の大魔神 束ね 艶やかに列島縦断Delight Night
 脳内の映像 ....
荒地に花

荒心に愛

荒らしているのは

もちろんあなた
紅茶がぬるくて砂糖が溶けない
ぬるいままで わたしたち

ふわり ふわり


あなたのポケットで密航したら
見ちゃいけないもの
見えちゃったのよ

ふわり ふわり




 ....
地下鉄を乗り継いで煌めく世界へ
一年中冬が来ない賑やかな舞台へ

ここでは誰もが死んだ目をしている

銀色の太陽が魅せる幻覚に
心を奪われ踊り続けている



カウンターに群がる夜 ....
別れのない日などなかった
夢の覚めない日もなかった
真夜中の貨物列車の車輪の響きが
テノールのビブラートの余韻となった

日々に慰安が欲しいと言ったら
スプラウトは笑い、シルフが慰 ....
自由詩
タイトル 投稿者 Point 日付
『東京』東雲 李葉3*08/12/11 18:24
ヒカリさとう 星子108/12/11 18:12
12月の莢唐草フウ6*08/12/11 18:07
光と闇、そして虹れるむ308/12/11 17:56
き、え、た。三奈7*08/12/11 17:03
おとうさんの空佐野権太17*08/12/11 15:14
怖さとわたし暗闇れもん108/12/11 13:13
内緒だよペポパンプ5*08/12/11 12:09
Don't look at me with your spe ...佐々宝砂308/12/11 11:09
反射光[group]408/12/11 10:35
ルーレットBOOKEN...308/12/11 10:10
インスタントFUBAR3*08/12/11 7:25
十四冊目小川 葉308/12/11 1:46
泣くことを覚えた日そらの とこ4*08/12/11 1:07
わたし、苦しい______...1*08/12/11 1:05
シュールレアリスムの部屋Roid2*08/12/11 1:03
発掘/ある方策伊月りさ1*08/12/11 0:52
襖と醤油のある家小川 葉008/12/11 0:46
秘密の言葉からゆきさん008/12/11 0:45
Critical Choice伊月りさ1*08/12/11 0:34
夜明けRoid008/12/11 0:01
駅・新宿[group]たりぽん(大...6+*08/12/11 0:01
雪待ちいのせんと208/12/10 23:42
某のそなた十二支蝶008/12/10 23:18
_[group]ふるる208/12/10 23:05
超百鬼夜行北大路京介18*08/12/10 22:53
荒心に愛fuji108/12/10 22:26
ふわり7*08/12/10 22:18
ミラーボール1486 1...008/12/10 22:00
償いの前に[group]しろう208/12/10 21:50

Home 戻る 最新へ 次へ
3933 3934 3935 3936 3937 3938 3939 3940 3941 3942 3943 3944 3945 3946 3947 3948 3949 3950 3951 3952 3953 3954 3955 3956 3957 3958 3959 3960 3961 3962 3963 3964 3965 3966 3967 3968 3969 3970 3971 3972 3973 

【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
5.39sec.