雨の降る日、電車が遅れて
まだアナウンスを聞いていないあなたは
いつものように向かいのホームにいる
今日はそのホームじゃないと
隣であなたの友人が叫ぶ

あなたはこちらを見た
雨の向こう ....
またいつもと同じように足を止めない午前三時
足りない言葉並べて飽きたらうちに帰ろう
舌が求めるがままに呑んでゆらめいて
ひとり歩く道の先に僕のうちが無いのはどうして

街が朝を迎えるのにいっ ....
会社からの帰路
痴漢の出ることで知られている暗い夜道を
一人歩いていると
目にひじきが入った
痛みに呻いたその刹那に
記憶が背後から次々と現れて脳裏を掠めていった
私の体はいつのまにか
 ....
あなたに与えられたからだが為すべきことはただ一つだけだと
いつか誰かが叫ぶので、信じがたい事実が辺りを照らす

ぬるり
と、子は真ん中を割り
部屋に満ちる期待を 笑う
ふるえる裸体はみすぼ ....
一日目
自己紹介
古い名刺はいりません
受け取る時は両手を添えて
新しい名刺は
デザインもきっと豊富でしょう

響き渡る筆音
空調をも圧倒する
乱れ飛ぶ修正液
ピンポイント
年度 ....
雷鳴に犬が怯える空で
やさしい言葉のように冷たく凍ったものが
老人ばかりの街を無数の宝石で覆い
 (あるいは灼石灰のような骨の粉)
まぶしく結晶に閉じこめる

今だけはうつくしいだろう ....
今日が終わった。
果して収拾がつくか
はなはだ疑問だった
10ダースの艱難辛苦のうち
7ダース半を片付け
2ダース半を明日に残し
おつかれさま
のあいさつのもと
くそったれと表現すべき ....
水晶が騒ぐような
本当の冬の光
クィーンメリーが跳ね返す朝
トーストの上のシロップ

音楽が消えた劇場のような、ただ空間する日常
ドニ・ラヴァンが手のひらを撃ち抜くシーンを
目の ....
ぼくはなかない
かわりにぎゅっとだきついた
ねえママ ぼくのおときこえる?
ねえママ ママのどきどきつたわるよ

ママもなきたいんだね
いっぱい いっぱい
がまんしたんだね

こんど ....
しとしと雨が降る日には
なんだか耳が遠のいて
クツノウラの世界へ行けそうだ。

狭くなった世界の
はずれにあったベンチに腰掛け
雨が降らないこの場所で
夢のカケラをひとりつまみ食い。
 ....
 美しい言葉をゴミ箱に捨ててやりました。
綺麗事は重いので、粗大ゴミだと判断して、粗大ゴミの日に出しました、
粗大ゴミを出すには、千五百円必要なので、お小遣いから出しました、
綺麗事の行く末は、 ....
夢のなかで草原を走りまわってきた
飛び乗った駐輪場の屋根が思ったより熱かった

スーパーの裏口で搬入のおっさんとの
ちょっとしたバトルに勝利を収めてきた
玄関のペットボトルのむこうに
 ....
白い紙に何を書けばいいんだ
何も形にならなかったというのに

お婆ちゃん
俺を誇りに思うのは止めてください
あなたが語る少年は
そいつは俺じゃない

お母さん
俺を信じるのは止めてく ....
おかあさんの ブラウスを 握る
おかあさんの めがねを  握る
握る
おとうさんの 鼻を 握る
おとうさんの 指を 握る
握る

がらがらを 握りそこねた君は
まだ きかない手を 小刻 ....
夏野菜のカレーはおいしい
ナス野菜ではないよ
夏野菜
ナスも入れるけどね
ピーマンとオクラ
場合によってはカボチャやトマト
夏のカレーは夏野菜
冬のカレーは根菜で作る

スズムシはい ....
狂ったカーナビ


ラジオのノイズ


シャツの袖口を彩る
油絵の具のシミ


灰色の街


2人であけた黒ビール


渇いた空気


狂声


じっとり汗 ....
 

 青い日はいずれ熟していくのだとしたら、次の季節の僕は誰の腕から逃れているのだ。さようならも言えずに去る君の曲がり角は何度だって曲がろうぞ、それで君が帰ってくるのであれば。春を待つ正しい月の ....
ちょうど私の誕生日の頃、雪が降った。



大きなワゴンでやってきたきみは

車を降りて



不意に お母さんのことを話し始めた。




何年もそばにいたのに。

 ....
わたしがどれほど 傷ついていても
私の片方の目がつぶれ
全身に 治療のしようのない潰瘍が広がりつづけていても
この汚れた空に向けて
窓から この美しい蝶を放つ

この世界が どれほど汚れ
 ....
飼い猫が餌を食べませんでした。
おばあさまが朝食を2度食べました。
酒屋さんがコンビ二エンスストアになりました。

地下鉄の駅で年寄りが若者に殴られました。
子供が行方不明になりました。 ....
頭が痛くなって
喉の奥で吐き気がして
身体中に鳥肌がたったから
風邪をひいたのかもしれないと気付いた

早退をして、電車に乗った
これでも我慢したほうだ
満員電車で窓際に寄せられる

窓から見えた、冬 ....
 
 
 
 
 
 
ある日、玄関を開くと
そこは何の変哲もない2Kの部屋で
湿気た空気が満ち
黴の匂いが鼻につく
そんな場所になっていた
 
 
小さな靴箱には
靴や、 ....
気づいてる?

貴方は気づいてる?

{引用=こんなに月が綺麗だと
空の下 ワルツを踊りたくなるね}

悪戯っぽい笑顔を浮かべてる
貴方は気づいてるの?

夜の中歩く今も
つなが ....
どこから友達?

信じてこそ友達。

いつまで友達?

信じられる限り友達。

いつから友達?

信じ始めた日から友達。
いつまで友達?

大好きだから、
ずっと友達。
そして君の目で世界を見てみたいという

女子中学生と中年外国人の瞳の映り込みは

延々磨き続けた薬缶のように輝きを放ち

いつ終わるとも知れず、ある一点でカイコウし続ける
ねぇ

君はもう寝てしまったのかい
今日は一度もメールくれなかったね

ねぇ

君はなにかむくれているのかい
昨日まで毎日メールよこしていたのに



百合よりも薔薇が好き
 ....
 

眼球に飛来する無数の光
無邪気さの中に像を結ぶ

こちらには穏やかな水面
あちらには慟哭する水面

あちらで光が瞬いている
少年はそれを喜ぶだろう
しかしそれは死なのだ
 ....
      ペガサスが凹レンズのそらに
        喊声を反響させるように
   東のそらからななめに射しこむのは
        もぎたてのレモンの冬陽

    キューピットが凸レン ....
今からずっと昔
何十代も前の祖先の頃
存在しないという存在を
ゼロという存在に仕立てあげた

見えないものを見ようとして
崖っぷちから恐る恐る覗き込んだ
そこから見えたものは
自分に住 ....
アロー、アロー、
元気かい?
無機質な言葉
愛情がない

付き合いで仕方なく
返事をする
世の中が
崩壊する

この飽食の時代
苦しんでいる人がいる
ありがたく
命を頂戴して ....
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