約束の場所へと一歩、二歩
忘れた時間に隠してた
ためらいがちな瞳を見たよ
あの道をたどりながら一歩、二歩
迷い疲れたならば
今度は逆に誰かの手を引いて導いてみようかな
キミの真ン中 ....
081226
1939年製の並四ラジオをレストアし
ケータイ化も出来たので
朗読イベントの小道具に試用した
お客様は好意的で
耳を澄まして聴いて ....
詩人とは・・・
夜風に哀しく{ルビ項垂=うなだ}れる
名も無き
独りの草である
詩人とは・・・
哀しみの野へと分け入る少年の
蒼い背中に慰めの音色を贈る
竪琴奏者である ....
行き場を失った恋心は
深夜の丁寧な掃除夫の持つ
{ルビ箒=ほうき}と{ルビ塵取=ちりとり}によって
ゴミ袋へ、葬られる。
その美しさでこの目を{ルビ晦=くら}ませては
いつだっ ....
だいじょうぶ
最近よくおいしいものを食べるんです
白っぽい天気が続きますが
舌のうえは賑やかで、
くすくすと
口の中で笑っています
私の隣にあなたは居ませんが
生きる行為が好 ....
狭庭の片隅に
妻のみつけた
秋海棠
病院の片隅に
ひそと咲いてた
秋海棠
あのころは幸せの
風が吹いてた
秋海棠に
今年は俺にとって最悪の年だった
忘年会とは俺のような人間のためにこそあるべきだ
本当に心から切実に年を忘れたい人のためにあるべきだ
でも俺は一度も忘年会に呼ばれない
自分で開こうとしても誰も集 ....
じれったい指先は
弾くように
摘むように
ただ
じれったいままに‥
すぼめたくちびるで
痺れるような
熱い吐息
私の瞼に
そっと そっと
押し当てて欲しいの‥
....
1日遅れのクリスマス
もうツリーも片されちゃうんだ。
真夜中の真っ暗な公園を歩く
イルミネーションの消えた街で
メリークリスマス…なんて呟いてみる。
どこかの宗教の誰かのハッピーバー ....
夕刻
ケンタッキーに並ぶ何人ひとかたまりの群れ
その横を通り過ぎる地味なカップルが濡れ
平日のシェイキーズで濁った目をしてピザを食う人達や
同じような目をしてスーパーの惣菜 ....
風が強くて
きみがくれたシュシュと共にあたしの長い髪を揺らした。
新宿のイルミネーションは
前を歩くふたりを包んでいた。
つい今まで
別れ話をしていた ....
眠れない夜がしんどくて
噂の狂犬をしばく事にしました
みんなで力を合わせて
平和に飼い慣らされた 僕達は
戦う前から負け犬でした
死にぞこないの狂犬は言いました
「逃げろ!」
....
頭が九つある竜の川の河口を抜けて
地図で見れば尾びれのような東尋坊に
ガス欠間近のバイクを止める
どこかの船越に追い詰められた犯人が
たどりつきそうな見事な崖だ
ドラマではほとんどの犯人が泣 ....
いつからだろう僕のからだには
アルファベットと数字が記されている
いくつめかの恋をした時に
恋人により偶然見つけられて
それからすぐに彼女とは別れた
とても怖がりながら僕のもとから去っ ....
ベットの上で外の様子をうかがった
街は未だにクリスマスムードが漂っている
サンタさん
今年はこんな高価なものは入りませんでした
私が欲しいかったものは
街のイルミネーションより温かく輝く ....
届いていますか
それと
ありがとう
真夏の夕暮れの雨は
どしゃどしゃ降ります
なんで積もらないかと
不思議な気持ちになります
つい先日 僕が通った道には
そういった風景が ありまし ....
冬の匂いがする
そんな日は
ひとり
あの日の曇り空を思い出す
車のクラクションが
現実を連れてきたら
どうしようもなくて
心が泣く
ねえねえ
ねぇ…
街角に立っ ....
どうしてどうしていがみ合うのですか?
同じ同じ人間じゃないですか?
そうやって笑えないのは
誰のせいですか?
そうやっていがみ合ったり傷つけあうのは
歴史のせいですか ....
忘れていって
生まれてまた
呼吸を覚える
雪にのまれて海を探す
枯れた花が埋められたら
そこからはもう逃げ出すしかない
白の中をゆっくりと
その中から生える手に足をとられても
白の ....
少女の夢は蜂蜜のように甘ったるい
乙女の夢は生クリームのようにとろける
女学生の夢はチョコのようにほろ苦い
大人になった私の夢は
鍋にこびり付いたジャムでしかなかった
今日は水族園の定休日
清掃はぼくの仕事だ
すっかり水の抜けた巨大水槽の中
頭上に燃える太陽
遠くジェット機が白い尾をひいて空を行く
濡れたコンクリの地面に空から落ちた星のように
....
なんでだよ
笑うと
涙が浮かんでくる
楽しいのに
涙が出る
鳴きたい
ほろほろほろと
もしなれるなら
夜鳴く鳥になりたい
すきなところに飛んでいきたい
冬枯れの木立のつづく泥濘の道、
小さな水溜りに爽やかな青空を映して
名も知れぬ誰かの、
虚しく残した懸命な足跡を
突然、山の麓から軋む音ともに登ってきた
四角張った黄色い一匹の獣が、
鋼鉄 ....
色んなパーツがはまりだした。
後は、綺麗に組み込めたら。
きっと平和に向かうんだろう。
今日もまた、一人の欠片を手にしました。
素敵な未来を目指しながら。
ゆっくり、 ....
大きな水槽の中に入ってしまったのは、
久しぶりだった。
そこは、ゆらゆらうごめいていて、
別々の世界が水素と酸素を融合させている。
やさしみの泡は、その中をぷくぷくと
漂って ....
顔面を押しつける へあごむのわのなかの 果てしない おくゆきに
放射線の彼方から きゅうせっきんする 永久の しょうしつてんと 暗部
めのまえにある 黒々とまとまったつやつやの うちゅうかぶれ ....
私がまだサンタクロースを信じていた頃
父方の祖母と同居していて
私たち兄弟の面倒をみてくれていた
今にして思えば幼さ故とは言え
彼女には随分と理不尽ことしでかしたものだと悔いる
それなり ....
みじかい糸を編んでいる
時間をかけて
まるで
なんらかの意味あるものを
かたちづくろうとするように
みじかい糸を編んでいる
みじかい糸を編んでいる
その糸はもろく
....
雨が降る
洗い流して
街を、私を
傘は捨てたよ
子供の頃のように
ずぶ濡れになって
雨を楽しんで帰るから
だから、空よ
It cries more and.
....
海に沈んだ漁師たち
対流のエスカレータに乗って
しばらくぶりに海面に出るとしたら
嬉しくなって波の間に間に手を振る気持ち
ぼくには分かります
海の深さと宇宙の深さは
比べものに ....
3919 3920 3921 3922 3923 3924 3925 3926 3927 3928 3929 3930 3931 3932 3933 3934 3935 3936 3937 3938 3939 3940 3941 3942 3943 3944 3945 3946 3947 3948 3949 3950 3951 3952 3953 3954 3955 3956 3957 3958 3959
【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
4.32sec.