赤い唇 乱れた吐息
離れないで まだ淋しいから
色づいた頬 潤ませた瞳
動けなくなる 今が狂おしい
愛しい傷跡に舌を沿わせて
艶めいた声に身を投げ出そう
このまま傍で熱を感じて
揺らぐ水 ....
風が凪いでいる。
コーラを飲んでいる。
おたまじゃくしを殺している。
ミッキーマウスが笑っている。
ペプシを飲んでいる。
卵が割れている。
模造刀を握っている。
ベースギタ ....
飯島愛が死んだんだ。
何人かはAVを持っていて、
何人かはAVを見直して、
何人かはAVを仕舞って、
何人かはAVを棄てて、
飯島愛は見直されたり、
世話をしたり仕舞われたり棄 ....
中空の細い運河を
小さな郵便船が遡ってゆきます
あれには僕の手紙も乗っている筈です
誰に書いたのか 何を書いたのか
とうに忘れてしまいましたけれど
ひんやりとした透明な砂漠を
彷徨って ....
頭の中は海のようで
たくさんの言葉が泳いでいる
言葉は魚
釣竿を垂らすと
たまたま言葉が一匹釣れたりする
その言葉を餌にまた別の言葉を釣る
その繰り返し ....
冷たさは
ただただ
待つことのみを
与えられた苦痛に
新しい形を迎えた
そうきっと、
誰の目にも
留まらないほどの
小さな小さな
ハモニカを手にした
躍動感!
頬を強く叩くために
雨は雪になったのです
賀露港にたたずむ
漁船のランプを揺らして
海を越えて雪が来ます
耳をふさぎ目を閉じると
遮蔽しきれないものが
肌の上でぴりぴりと ....
笑いは
何万キロ遠く
走っても走っても
近づけないと
おもったら
ミリ単位の
かんちがい。
少し後ろに
あったのに
たくさん走ったから
もうひとかけらも ....
望みがかなった
それなのになぜ
ふたりなのか
思い上がりか
錯覚か
音をたてない波に
すばらしい
楽しみかたがある
おわり。
雨
雨にたたずむひとがいた種を蒔き。
私は今どうしようもなく空虚な心
境だ。空の暗さにただ身を沈めた
い。恐ろしく空虚だ。しかし、こ
の恐ろしさもまた 空虚。
生存して居るうちに云えば時は ....
ひとつところに立って
夢をみている
春の夢をどうして
春を知らぬあなたに伝えようかと
しらじらしく足元はうろついて
煙のように立ち消えていく
春なんてあったの、どこに、なんて
....
貴方の心‥
静謐で柔らかな“白”に
冷たい孤独の“黒”が
いくつも
突き刺さってるみたい‥
貴方の“黒”を掴み取って
ガリガリと
噛み砕いてあげたい‥
切れた口 ....
黒檀の便器などで有名な木工職人は今日も
繊細なディスクグラインダー遣い
ディスクグラインダーの刃はすごく堅いせんべいで出来ています
職人はそれが原因で二度離婚しています
びよんびよんと超弦理論は
輪ゴムみたいなものらしい
指と指とにひっかけて
長さを変えて鳴らしてみよう
{引用=いくつかつなげてあやとりしたり
ゴム跳びなんかもしてみよう}
M&Mがチョコレ ....
無意味と独創
のあいだに立っている
冬の小鳥の
さえずりを演繹したら
おだやかなわたしがいた
ひとりで
ひとりの救いを確立するための
戦いがはじまる
寒くなる
寒くなれば ....
あんたは豊かになるため
何を燻らせ
何を吐きだし続ける
螺旋階段の真ん中で
上と下
二か所に出口がある
檻の中で
いつまで座り続ける
行動が停滞しているから
意識が混濁する
マリフ ....
窓 雪音
指 しずく
たどるままに
ころがる闇
水と光と
骨の轍が丘をめぐる
わずかな冬のはらわたを
苦く苦く抱きとめている
半ば沈んだ
舟の ....
螺旋階段の上から蹴り落とした靴
最後まで到達するはずもなく
外枠にぶち当たる
これは落ちていると言えるのか
あんたは豊かになるため
何を置いてきぼりにした
疲弊していく
精神が追憶を加速 ....
今年娘が
中学を卒業する
生まれたときに
そばにいてやれなかった娘だ
海がめの背に乗って
海中のテーマパークに行くお話を書いてやろうと思う
今年娘が
中学を卒業する
俺に似て
出 ....
夜も凍る時刻に枕木を鳴らす
粗末にされたペットボトルのお茶が
くるくるとうたたねを誘う
大きな月のせいで紫に染まった雲に
まつげがうっすらと被さっていく
あの日の夢が瞼を叩く ....
寂れた湖畔の
倒壊したコテージの物陰でぼくは死んでいる
キッチンから
浴室へ続く
通路があったあたり
サギのように伸びて
ぼくは
死んでいる
....
ひどく疲れているときに舐める塩は甘い。
{引用=つまり愛とはそういうものです}
最近、体が重くなった
癖がひとつ増えたから
街中では
がちゃがちゃと
大人たちが
癖を重たそうに
引きずりながら
歩いている
誕生日にひとつ
プレゼントされる ....
離陸し続けることが唇のためになるんだよと
伝達された日の午後にみんな消えました
あれは号令だったんです、滑空
退廃なら
ぶっ壊してこい
{引用=
--もうじき-嵐が--るの ....
さざんか (ひたむきな愛)
ぎこちない言葉をどんなに重ねても
降り積もっていく紅には追いつけない
つないだ手と手のささやかな温もりだけが
行間に溢れる紅を伝えようと ....
http://www.mumeisyousetu.com/maturiyohe/maturiyohe.html
手の平に咲く模様 まるで雪が爪立てている
合わした唇 遠く透明おくす
眠たい火けど 眠たい涎
眠たい過去 眠たい過去
ヒモは死んだ方がよく聞きがいい
カツカツと鳴るウインカー
中央道
八王子、第一インターを降りたとこで
無作為であるはずのその音が
ラジオCMのリズムと重なる
続く曲は
クロマニヨンズ『スピードとナイフ』
スピードの ....
それはそこらへんに咲いている花のような存在だ
泣きたいか?
泣くがいい!
笑いたいか?
笑えばいい!
どうしてそんなに
個性を無視するのか?
どうして感情を隠すのか?
そして人の心も無視する。
大人ぶって
本当の気持ちを ....
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【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
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