命をわけたシャボンが
あまねく広がる田の空を
おもむろに這いのぼる

シャボン、シャボン
あなたを見上げて
遠く咆哮を響かせます
置いていくなと、低く
低く唸るのです

大地を ....
どんなかけらもここには残らない、あなたの涙が乾いた地面にさらさらと染み込んでも
誰が気にとめる間も無く風に踊り始めてしまう

あなたは自分が無力だと知る、思惑など所詮は身 ....
俺一人なら
太陽を
片手で隠すことができる
誰の眼も
塞がずにだ

暗くしてよ
あんたに
この入れ墨を読まれたくない
値打ちのねえ
光が
一字一句を書き移す
そのたび死にたくな ....
切れぬ日に切れぬ地地に切れぬいに
切れぬ日に切れぬひじょうに見れぬ日に
くらくて せまい 箱の中です

(遠くで雨がさめざめと泣いている近くで雷が


わたしは閉ざされた内側しかしらないから
それは怖いものとも思わなかったけれど

日がな一日膨らませた ....
トレイのなかは狭いその前にくさいそれがそらの感想 よいこともわるいこともあるけれど

よいことを見ていきたい

よいことをひとつでも多くしたい

できることはやりたい

もっとよろこびを もっとたのしみを もっとやすらぎを
 ....
 空洞がいくつあるのかを
  意思の伴わない巻貝の
あなたは数えていた
     色をした草原
    違う時に水分がその
 組み直された
 量を変化させる
           徘徊
 ....
塩コショウは悪魔で少々です
天使がクシャミをしない程度です
最後に小さじ一杯のレモン汁を加えて下さい
残りのレモンはシャウトしましょう

この書簡は開封された十五秒後に焼失します
しかるに ....
乳白色の爪が引っ掻く
さきであずきがぱらぱらこぼれて
湿気た空気に波紋をなげかけ
私の鼓膜をふるわせました


窓の外では不安げな空が
徐々に緊張を解いてはいても
枝々の先は芯が堅くて ....
まったくおまえは屈託ない奴だ
食べたと思ったらもう笑っている
もう少し味わえばいいのに
笑い声、雲に吸い込まれ
雨が降ってきた

銀色の滴
みみずくの神様のお出ました
厳かに神 ....
三日月のポーズで夜を待つ
指先から足先まで
血のめぐる音が聞こえる
無音の闇に呑み込まれぬよう
しなやかに たおやかに


三日月のポーズで夜を集める
U字磁石みたいに
N極とS極が ....
白、白、白
白い雨に縫われ
この女の、この
表面が微かに夢見るぬるい穢れへの夢は
さらさら、さらさら
消毒されてゆきます


あ、
あの夜、あの、
うっ ....
ひき肉を買った
何だか退屈な日常を少し変えたくて
冬のわりには暖かく
スーパーは少し込んでいる時間帯で
特売ってわけでもなかったけれど

料理レシピのサイトでふいに思い立ち
ひき肉 
 ....
              000126



チャシャーキャット
教えておくれ
緑の子猫は
どこにいる

あの油絵の向こう側に
君の描いたクロッキーが
歩いているだろう
あの ....
少年と手をつなぎながら
寒いねと言い合っていた
もうすぐ陽が落ちる帰り道

ふと手がほどかれる
目をやると
さっきまでつないでいた手に
綿毛になったたんぽぽ
この季節には珍しい

 ....
 淡い硝子の底の
 蒼い水溜まりへ
 注がれゆくわたし
 
 なにかをすべてやりつくし
 かたちだけが残った
 透明な輪がいくつも
 浮かぶ水面
 
 もしもそこに
 一輪の花が咲 ....
キリキリ

「止まった音しか見えないね」
呟く俺の声に再びの詩
心の底で見つめる目に嘘は言えずに
少しだけ触れて水を注ごう


此処は忘れてしまったのか
不味い光は塗りつぶす場所
 ....
<付喪神 (つくもがみ) 三体>




どこか


ここではないどこかへ
自分探しの旅に出た君が
改札口をすり抜ける頃には
自分は自宅で留守番している
ここではないどこかで
 ....
<♪

タンタタン タタンタタン。

にゅうどうぐも にゅうどうぐも 

たそがれ たそがれ

しんこきゅうするシンコキュウ

あのれいんぼう 

せぶん/すぱいらる/れ ....
ビルから突き抜けた
夕陽の線の先に
プライマルを描いてゆきます

堕落してゆく人々に
街はよだれを垂らして
今かと憂暮れを待ちわびて
かきみだす、
群青のにわか雨に
アパートの洗濯物 ....
お前と俺とは
繋がった
ビクンと
震える
指先に
伝わる
激しくのたうつ姿
伝わる
肢体の中を流れる
血流の躍動

   波がもうたら
      絞り込まれる

   波 ....
ほっといてくれ
もう
悔やむことはなにもないのだから

汚れたガラス窓に
映るこの街をなぞって
私は
ラヴェンダーの空に泣く

そうすれば、もう
明日を謀ることさえ困難だ

さ ....
ピサの斜塔を見てから

頭の中が傾いてしまって

たえず修正しようとする意識が働いている

倒れない限り

傾けば傾くほどいいらしい



小説もしかり

詩も ....
だれかがわたしに言いました。
今一瞬の私を忘れないで
と。
たった十八文字で出来た寂しい言葉だったけれど
確かに私の肺を揺らした
つー、つーー。
血は手首を流れてゆきます。
それをザラつ ....
{引用=


   生きていることの意味を問いなが
   ら、生きそして死んでゆく。それ
   が解らないまま、ある朝のベッド
   のなかで、遠くで船出する警笛を
   きく夜に。
 ....
           (乱太郎)

この空は
海の青

この海は
空の青

見えない鏡で映し出す
決して重なることのない肉体

 ....
薄灰色の表面に
何年 何十年もの波が
刻まれたとぐろ

私が知る由も無い
遥かな海の記憶を
この生命の抜け殻は
確かに持っている

未知の眠る
この渦の奥には
もう一つの海があろ ....
襞がポストから生えていて冠婚葬祭と呟き続ける赤白帽の男の子が転んだ
痙攣する舌先で
路上には緑色の壁面が泳いでいる
冷たい指先に触れた油彩画
方向指示器の余熱に耳を焦がしては性的な魅力に満ちた ....
明日も明後日も
素晴らしい日になればいい
笑顔が集まり、心が満たされる
そんな日に

幸せの塊がいっぱい集まれば

未来はきっと

もっと素晴らしい日になるだろう
自由詩
タイトル 投稿者 Point 日付
シャボン玉ほしのみくず5*09/2/19 1:00
フェアウェルホロウ・シカ...3*09/2/19 0:54
モニタリング若原光彦1*09/2/19 0:14
_十二支蝶009/2/18 23:54
初潮こだま千鳥509/2/18 23:50
ベィルク十二支蝶009/2/18 23:48
ある日の決意小野カオル3*09/2/18 23:27
あらゆる氷が簡素になった部屋の中で井岡護0*09/2/18 23:01
れしぴ[group]しろう3*09/2/18 22:59
体育座りで春を待つことこ5*09/2/18 21:08
神託あおば6*09/2/18 21:05
三日月のポーズでことこ2*09/2/18 21:04
消毒事件A道化109/2/18 20:44
ひき肉かんな17*09/2/18 20:39
緑の子猫あおば4*09/2/18 20:26
たんぽぽあ。2*09/2/18 20:15
『硝子の箱』あおい満月4*09/2/18 20:07
Call born流希-Яuk...109/2/18 19:35
百鬼詩拾遺 <1>nonya5*09/2/18 19:23
女の子が/は歌う。/ Norwegian baseball ...satyri009/2/18 19:08
ゆきますゆうさく009/2/18 18:52
船酔い2009型北村 守通4*09/2/18 18:43
夕暮れの電車の、スピードで鈴木まみどり109/2/18 17:52
斜塔杉菜 晃4*09/2/18 17:09
刹那きるきすみー009/2/18 16:43
断章るか3*09/2/18 15:51
千年の孤独      月夜見+花猫+乱太郎 三連詩乱太郎8*09/2/18 15:31
巻き貝きりはらいを...109/2/18 15:27
装置としてのシルクハットしめじ109/2/18 15:23
みらいとわ109/2/18 14:55

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【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
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