二〇〇九年一月十一日、二十三時三十二分。
縁まで冴え渡る空の下、画像の荒れたブラウン管では懐かしいアメリカの俳優が、光る川辺でギターを弾きながら自分も知らなかった自分の娘にひどく悪態をつかれ涙な ....
1月1日や
2月14日や
12月24日が言いました
すいません特別っぽい日ですいません
わたしたちなんかがいるせいで
なんかちょっとしょんぼりさせてすいません
いいんです
普通の ....
ニッキー・クヮイェット
ひとこともしゃべらず
命綱
金槌で固定
僕たちの前世を占って
僕たちの明日を葬った
君が見つけた隠れ家に
僕をかくまおう
正義の定義
僕たちは
....
やっと気がついた
わたしの恋愛は
あの時から止まっている
新しい世界に飛び込んでいくことと あなたのことばで
一度はすっきりしたのに
4年も会っていないの ....
それはいったい
どんな
かたちなのだろう
まるみをおびた
それと
さきのとがった
それの
いまそこに
あるかのようにしてる
それも
かたちのあるものと
ないもの ....
この街には白い花がふる
うつくしい街
雨のように空からふるから
家も道も花でおおいつくされる
うつくしい街
外あるくものは体じゅう
花にまみれて
怒ったり笑ったりしている
花はつめたくやわらかい
その ....
今日も空には半分だけの月が登って、脆く儚い世界を嘆いている。
雲に隠れては霞み、夜に浮かんでは灯る。
動かない月と、震えるアタシ。
距離はずっと遠くて、背伸びをしてもまだ届いてはくれない。
....
キミに似合うと手渡された洋服では
上手く歩けなくて前に進めなくて
其れでも足掻くように呼吸を
続ける他にはなかった
キミは此処に居る冪と渡された部屋では
独りきりで私以外に誰も居ない
....
君の瞳に映るもの
すべて僕が壊そう
明日を迎えるための
ゴーサイン
響いてるから
前に進め 恐れずに
『忘れた』
あんたは言うけど
嘘だって
いくら季節が巡ろうと
変わることな ....
嘘をつくことに慣れたのは
そうなるしかなかったから
うつむいたまま歩くのは
それが楽だと知ったから
薄汚れた街の
騒々しい波に
打ち付けて削る
粗悪品の僕らを
生まれ変 ....
沙漠。人たる飛沫の色と喘ぐ口
そして些少の水、忽ち陽も声なき砂に埋もれ
凛として立ちつづけた女の淡い影
匂い燻る、榴弾の転がる塹壕を後に
夜の静寂が痩せた躯(むくろ)を晒して
番いの命、 ....
母ちゃんにオマンマ食わせて頂いて
一人で何でもできそうな気がするが、来年はヒーローみたいな気がするが
次の瞬間自信過剰に気づき
冷めては燃え冷めては燃え、しょんべん臭い鉄みたいに浪費して焼け死ぬ ....
無理して詩なんて書ぎでぐもねのも
無理しででも書がねばいげねどぎってのが
とぎどきあんだよなぁ
んでいま無理して書いでんだげども、すんぐ尻すぼみさなっちまって、どうも上手ぐいがねがら、ってが ....
その台所では、秋田県勝藻郡裏町仏体字二水沢二一番地の畑で、お気に入りの丈のみじかい黄色い長靴をはき、よく見ると、きめ細かく幾何学的な模様が散りばめられた、とても場違いな、でも不思議といい具合に溶け込ん ....
十一月八日
渋谷のハチ公前で
ブラのホックが外れてしまうぐらいの豪雨のなか
べろんべろんになったビニール傘の先端
つまりは乳首を極限までつまんで引っぱった感じの銀色の部分を
思いっきり ....
そっと毛布をかけて
くれる人が
居なかったら、どうする
掛けてもらうと、自分も
こんどは掛けてやる
そっと毛布を掛けて
くれる妻が
居な ....
それは絶望の暗闇で光を放つ球体
哀しみで覆われたその隙間
微かにこぼれるまぶしい線を
希望と名づけた楽天家
平和を願って永遠に
眠る寸前の出来事か
ほくろとえくぼを添えた笑み
懐かし ....
知らなくていい
僕が君のせいで泣いた事なんて
知らなくていい
君に逢いたいと思ったことなんて
知らなくていい
....
Nice to…
ああ、キン肉マンのおでこに書いてあるやつね
違ったっけ?
あなたは苦笑いしながらも頷いてみせる
完璧主義者を気取るあなただって
お母さんのお腹から出てき ....
偉い人
えらいひと
偉い人は心の声が聞こえません
笑い声は世界を飛び出すくらい聞こえているのに
偉い人は自分が一番だから二番目の声など必要ないのです
間違っていることをあなたはしてい ....
ぐらり
びゅるり
のろい
おそい
はやい
あ、そこ、左だから
そうそう。
あ、ちょっ、さっきのとこは右だって
こっちのせいじゃないよ。
そっちがいきなり曲がるから ....
青い光を照射された 水晶の底
眼下の夜景には 星屑が撒き散らされ
脳細胞にまたたく 神経電流のさざめき
か細くも ひとつひとつの瞬きとノイズに
担えきれぬ意味がこめられ
静けさと硬 ....
狐火
東京タワーのライトアップのバイトは
少し怖かったけど時給の油揚は厚かった
明日は午後6時にお台場集合らしいけど
エコとか言って体よく使われてる気がする
人はあやかしなん ....
ひと掴みもない 愛のカケラ
そっと手のひらで包み込む
溶けていった悲しみは
誰かの心に降り積もる
私の所に来た悲しみは
誰かの涙だったもの
....
噴霧 する 物質化 鼻腔 プラグインを身体に組み込んでゐる。
(獲得した身体は、不可逆であり、視線のバックアップ復元は不能な仕様となっております、ご注意ください)
所作 融け出していく 霧吹き ....
朝日が空を占有し始めて来光は天空を支配する
この太陽を絶叫とともに臓腑に納めて
細胞という細胞にこびり付いた
精神の垢を蒸発させる
風呂に入るように
肉体を心がけて浄化する
部屋の掃除 ....
一九九五年
一月十七日五時四六分五二秒
兵庫県南部地震
後の阪神・淡路大震災発生
死者六千四三七名
負傷者四万三千七九二名
行方不明者三名
避難人数三〇万人以上
未曾有 ....
ふと、 指と指
知らず知らず遭遇したら
あ、デコレーション
あなたの根拠を知りたいわたしの炎症
(ラズベリーのつぶらさ、紅さ、の)
を、ホイップクリームでくるみ、わたしは
しん ....
薄氷が張った空の
水色の向こうに何があるのか
私にはわからないけれど
朝、目的地の自転車置き場で
ふと、立ち止まり見上げていた
空には、肉眼で確認できないほど
かすかな穴が開いていた
誰 ....
090117
かきくけこと言えば
鐘が鳴るなり法隆寺
柿を食えない痩せ猿も
金が成る木に水をやり
大きく育てと空を見る
入学願書に思いを込めて
孫の笑顔を ....
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