オニゴッコより
カクレンボを
してたような気がします
体を隠して
気配をうかがう
覚られないよう
息を殺してドキドキしながら
カクレンボの記憶
探している場面は
....
スニーカーのひもを結びなおして顔をあげる
あたたかい冬の日に遠い風が吹き
何度でもほどけていくこと
立ち止まって教えてくれる、ひと
あれから、
の起点が見つからない
迷子の羊が横断歩道を渡 ....
君をどうやって救おうか
君をどうやって笑わせようか
一体どうしたら
君は喜んでくれるんだい?
涙を見せてくれるんだい?
もし君が許してくれるなら
僕に許しをくれるなら
....
母親の帰りがおそい夜、
少女は窓辺により、布団のなかから星をながめる
星を見ていると、自分の気持ちと向き合えた
なぜだか、星が
悲しそうに泣いているように思えるときがある
彼女は星座の名 ....
星降る夜にちいさな灯りがぽつん
ちいさなお家で
窓の外にも聞こえてくる
若夫婦が楽しそうにおしゃべりしているよ
プチプチリルレ
プチリルレ
ここは とってもおいしい と
評判のち ....
磯野家の関係者は歳をとらない
であるならば私はタイ子の元彼という役どころを希望したい
タイ子からは別れたあとも年賀状が届く
しかし届いても届いても時代は変わらず
私は先へ進めない
....
また夢を見たんだ、と。
涙で濡れた瞼を押さえて気づいた。
零れおちる夢に薔薇を投げかけて
もう二度と訪れないように、
君に酷いキスをした。
おしまいがあるから、始まりはいつも眩し ....
時よ
止めないで
振り返らないで
一瞬の今を
焼き付けて
消えないように
朝と言うか昼に起きて
適当に曲を流す
今日はレディオヘッドか。。。
なんて言うか叙情詩的な
寝起きに聞くもんじゃないね
とテーブルのセブンスターをひったくり
キッチンの換気 ....
全身が軋む
あの匂いが切なくて
待つと決めたあの夏が過ぎて
秋を通り越して冬になった
色々な事が起きて
俺の心にまた夏が帰ってきちゃったよ
もう放っておいてほしかったのに
ま ....
あなたに何かを伝えるために
私は
えんぴつを持って暮らしています
この手は
いかなる比喩も言葉にして
あなたのもとに届けるでしょう
この手は
寂しがったり苦しがったり
裏切った ....
もうすぐ
閉館の時間です
あなたは
閉鎖してく放課後
お気に入りの本の隙間で
いつまでも
時間旅行に
行ったきり、
ライトノベルみたいな
軽やかなリズム
があったなら
言えた ....
天を見上げると
白い花
なぜ泣いているのか
菊の花
地を見ると
黒い土
なぜ泣いているのか
花吹雪
雪は降りぬ
自然に溶け込み
体を白く染めぬく
楽しく回って踊る。
....
いつだって人は小さい頃
誰でもその赤い服を着た
もじゃもじゃの白い髭のはやした老人に
夢を乗せてとばしてたけど
今は一人雪降る道でたばこに火をつけ
ぽろりぽろり落ちては重 ....
真っ直ぐな軌道であなたが空から降ってきたのなら、僕は、あなたを受け止めるだろう。けれど、そんなにユラユラと揺らめいてられると、正直な話、少し自信がない。
僕は、あなたのことが全部好きで、すべてを ....
溜め息が黒くなるほど
吸い過ぎた夜の霧
額から抜け出る空虚は
僕の全てな気がして泣けた
空を等しく分けようとして
失った自分の足元
音も立てずにそろりそろり
世界が通り過ぎていく
....
こんな所にはもういられない
そう言って父と母は銀河系から出ていった
僕らの親の世代までは
宇宙へ飛び出せる羽根があった
僕らは二メートルも飛べない足で
壊れてゆく地球を踏みしめている ....
世界よぶっちゃけろ
全ての主語を休ませろ
俺は全人類とぶっちゃけトークしたいんだ
大好きなあの娘とも大嫌いなあの野郎とも
互いの立場を忘れてぶっちゃけトークしたいんだ
「最近どうよ?」「自分 ....
時々思うんだ‥
実は 人間って
卵で産まれてるんじゃ
ないかな‥って
肉体は
単なる殻(容器)で
魂(精神)こそが
本来の人間の姿
いつか 魂が
肉体 ....
自分には何もないと思っていた
中身がないんだ
惹かれるまま あっちこっちへ 手を伸ばす
特別なものを 自分は知っている
そう装いたいだけ だったよね
自分には 特別なものなんて 一つ ....
いつだってきみは声
透きとおって、透明になって消えていくよ
愛情より鎖で
甘い、ハリボテのニードル
声になったきみを追いかける
おじさんの耳に飛び込もうとするのを
阻 ....
明日が来る
いや、来てしまう
僕は
まだ陽の光を浴びたくない
この目には
映したいものが何もない
この寒さで今夜降るであろう白い雪も
僕を愛する彼女の瞳も
ブラウン管の中で一千万を ....
シロ、
あのひとはいつも
わたしをシロってよぶ
ほんとうのなまえじゃない
なんでかはしらない
いつのひだったか
わすれてしまったけど
なんでシロってよぶの、
そうき ....
キコ、あの頃みたいに
カッターナイフ遊びがしたいよ
廃校の裏に捨てられた注射器に
ためた雨水を夕陽に透かせば
遠い異国へ運んでくれる
琥珀色のモルヒネになったね
キコ、無人 ....
職場の前にある信号は待ち時間が長くて
目の前で赤に変わってしまうと本当にゲ
ッソリする。それは僕がせっかちだから
というわけではなくて走行車両がなけれ
ば赤信号を冒す奴も現れるくらいに。(
....
山に行きたし
機会なく
雪が山に積むごとく
想いの程は
積みゆきて
腹が立つなり腹が立ち
せめて淡雪
消えるなと
祈るばかりか年の瀬に
気のせい
今夜通る車はみんな
君の車の音にきこえて
今度いつ遇えるのかなんて
手帳を見たりする
そんなことしてる自分が
嫌になる
世の中には
もっと私をしあわせにすることが
いっぱい ....
空ではなくて
そこにある月
その月をとって
暗くなくて
明るくない月
鳴かれるのではなくて
鳴く月
木から木の実を集めるように
川から魚をすなどるように
空からとって ....
ガラスを吸って
墜落した
ひな雪
ブランと降りた
眼が
かかと見上げてる
時を割る氷
血脈に浮かべて
月の光に
波とかざす
あそこで膝を抱えてポンプのように口から単語を吐き出す
マーライオン気取りに絆創膏を貼ってやりなさい
ほら詩はくわ詩わくちゃ
冷静ではいられないインクジェットみたいな気分で
それでも努める無表情 ....
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