命の次に授かった
他には譲れない「名前」や
同じ部品が並んでいたとて
必ず見分けのつく「顔」も
ありのままでは存在しえず
第二の"神"から与えられて
虚構の人をウリ ....
頬に
鮮やかな熱が降って
風が吹いたんです
じゅう、
と
私の細胞のいくらかが
死んでゆく
(だいじょうぶ、早まっただけ)
(一ヶ月もすれば全て新しい私 ....
あとひとつきもすればさくらがほころぶ
去年はきみと名もない小山をのぼった
ぐねぐねとした白っぽい坂道
わたしたちしかいない公園
つめたくなったマクドナルド
力のない紙袋か ....
駄々をこねて欲しい欲しいといえば
泣いてわめいて地団太踏めば
気付いてくれるのかもしれない
仕方ないねと苦笑の一つでももらしながら
与えてくれるのかもしれない
そうするには
大人に ....
巧みな言葉捌き
言葉たちを想う
消えたいのか消したいのか
人と言葉の微妙な関係
言葉の達人にはなれない
とっくの昔に諦めている内臓の
ほんの少しだけわかる救い
競う言葉たちが駆けてゆ ....
冷却期間をおきましょう
二人が
恋にならないように
ほどよく冷却されたなら
ゆっくりと
解凍してみましょう
まだあぶないと
思ったら
また冷凍庫にもどしま ....
ボトルの曲線
タイトの曲線
かつんかつんのOLさん
かかとすりへりうむでへんな声
ださないで
浮かんでて
フルーツ消しゴム噛んでばらばら
吐き出しても残ってる
どうしてこんなことし ....
ながれる
こぼれる
光り光る
こぼれ落ちてゆく
桃色の雫が
落ちては
ひらひら
重なり合い
優しく
咲く
世界に
ひとつだけの
花が ....
二重投稿
高校2年の兼六園球場
デッドボールで死んで、生き返ってまた打席に立った。
折れたバットと、うじが蠢く鳥かごをかまえた。
フォトショでブラーしたような女の子が水半球の中心から僕に向かっ ....
冬の星たちが完璧に支配する
時間のまえには
昼夜の交代儀礼があるらしい
裏庭で絶えず貧乏ゆすりしている
裸木のこずえ
広場で休みなくこだましている
黄色いこえ
市道で盛んにウインクしてい ....
てか
ナンだったっけ?
コチンって音がして
何か光って
その前
あと
「オレって誰だよ?」って言ったろ
そうさっき言ったろ?
「オレって誰だよ? ....
『居なくなる』って自殺みたいだ
其処に並んだ体の良い言葉たちから
『。』を無理矢理剥ぎ取ったような 途端
奇怪さとむず痒さが僕の胸に横たわる
ふてぶてしく
『ほら僕 こんなに……こ〜んなに』 ....
酒場でひとりグラスを傾ける女を見かけたら
ほっとくのがいちばん
そんなのは性悪女に決まってる
吸ってる煙草がタール7mg以上だったら
まず確実に性悪ね
子ども生んだことがなかったらなおさらね ....
もうなくなってまった
ないのに終わりなのに
あなたの過去の声を聞くんだ聴くんだ
夜夜
どうにもなってしまえの夜
あなたは壊れないのにあたしをもう必要でないのに
消せ ....
海岸の砂のひとつぶひとつぶに個性がある
ように、木らにも体温があり心があった。
葉緑素分解のわずかなずれ、葉ごとの
むらが、木らの性{ルビ=さが}を際立たせた。
融雪の下で、再生の準備に余 ....
幻想が助長される夜に
コメディーを見て、ウイスキーを飲んで
私は自堕落のステップを踏む
上手くはやれない
煙草もあなたもやめられはしない
私の前に古びた列車 停車
ドアが開けば
何も考えずに足を踏み入れる
切符 其れはこの生命
垂直に落下してゆく中で
悲しみを纏い 喜びを棄て
私は今 死へ 無へ 堕ちてゆく
何もかもに ....
出待ちする老若男女ファンは
どんぶりと箸を持っていて
どんぶりには伸びきったそばが入っていた
この伸びきったそばを このそばを
あなたに届け 届けたい
昂っている彼らは即興で唄い踊り
その ....
しろいゆきは、
まるで水墨画のような空を
さまよっている。
きみのしにたいわけと
ぼくのいきるいいわけ
どちらも真っ白にぬりつぶされた、
白亜のよるがよぎっている。
きみを、 ....
ト 格子
敢然とした口を病みながら 介良 介良
対角線に対して警告を発する 介良
介良
....
物語を
ネガとポジという物事の光と闇に
ライトを浴びせ
一コマ一コマ丹念に読経のように
語り紡ぐ
黄金色に輝く映写館があるのだと
祖父はわたしに教えてくれた。
当時僕は6 ....
空の涙は
私の手のひらで
悲しみを預けながら
そっと
冷えた空気に混じりあう
音もなく消える
その悲しさを
何に伝えたらよかったの
溶けたい溶けたい溶けたい溶けたい溶けたい溶けたい溶けたい溶けたい溶けたい溶けたい溶けたい溶けたい溶けたい溶けたい溶けたい溶けたい::::::
わたしは死のうなんて一度も思ったことはありません、
....
ー1ー
今日僕は、
走り出されそうになるけれど 僕は
手のこの中に、ないのかもと あー
いることにー だがー 吹かれ、たー
ー生きる風の
昨日にされた、君へ
人の
色自身である ....
かじかんだ手を
あたためてくれた人はとおく
冷えきった深夜の駅
まばらなひとたち
だれも私をしらない
わたしのことさえ だれもしらない
どんなにののしられても
それを愛に ....
呪いが呪いに接しては咲く
蒼を渇きに支配する
指の火口を巡る文字
岩に硝子の星を描く
咳音 空洞 ふたつの旗
熱水 痛み
しずくがしずくでいられる時間に
空は数度 ....
むかしセックスした男が、
新書を出していて、
私はようやく、
私がいま/こことつながっていると感じる
あらゆるゴミをおみくじのかたちに結ぶ
外国には行けないから、
ディズニーランド ....
流行の前髪のために私は髪を切りました。
ばちん、ばちん、ばちんばちん。
長いツインテールは黒くて細いゴムでくくりました。
ツインテールで空を飛んでみようか、と
思いながらシャーペンを耳にかけま ....
幻想宗教国家、とは、いろいろの、
積み重なり、発展させられた、
水夫も、赤の他人、の、
巻き添え、深夜放送で、
電波で、通信は遮断され、
公社、混乱、健康的、
トンネルから、兵器、
....
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