夫のカノジョは夫の同僚だった
若くてきれいな女なら
わたしこんなに苦しくなかった
夫が恋をしたのは
働くお母さん
だからこんなにわたし苦しい
新聞にあった人生相 ....
うつろだ
世界を壊そうとする者よ
ふうせん
痛いようなふりをした
しあわせって
たとえばきのうの今頃
しあわせって
今みたいな
かなしみのなかった頃
....
ゆるやかな時間が流れてゆく
今朝は、雪が降っていた
今夜も、雪が降っているかもしれない
この部屋は、暖房がききすぎていて
ちっとも寒くないから
ひとりなのが、うそみたいで
....
洋館内を歩く旅人の僕は
黒い机上に置かれた
「ソクラテスの灯」という彫刻に
ふと足を止めた
衣の服を身に纏う男が
頭を垂れて
右手にランプの灯をぶら下げながら
歩いている ....
「TELEPHONE」という黒文字の上に
小さい金の王冠が描かれた
ロンドン旧市街の赤い電話ボックスが
洋館の芝生の庭の木陰にひっそりと立っていた
硝子のドアをぎぃと開けば
木 ....
新年の挨拶に
明けましておめでとうございます 今年もよろしくお願いします
は長いから
しんねんは
でいいじゃないか
エコじゃね?
旋毛から
一直線に
舌の根に
落ちる実
深奥にまで
這い進む虫
苦さを感じ
枝上落とすが
また何処かで
自ずと育ち
根が広がり
葉音を鳴らす
床しい小花と
咲 ....
沢山の「さようなら」を蒔きましょう
いつの日か再び御縁が在ったら
笑顔で御迎え致します
愛しています愛して愛して
自分よりも愛しくて(断言、)
振り向かず前を見て下さい
私の事を思い出 ....
おかあさん、を呼ぶときにいつもおかあさんは一りなのだった、いちめんに町風景が広がっていても、こわいのは夜帰る道、たんぼのなかでにゅるにゅる光っているものがあればそれはヤバいからやめり、といわれるのが遅 ....
あの日僕らの町に芸能人がやってきて
君のこころが奪われしまうんじゃないかと僕はすごく心配だったんだ
僕はそいつをすごくうらんだんだ
それは林間学校のキャンプファイヤーで
炎に照らされたオレンジ ....
僕は闇で君の姿を考えていた
朝焼けへと流れる波止場 けれど
そこに座ったまま 港の夜が明けていく
うっすらと見えたのは でも 遠くのたき火
跳ねる魚の音がする
釣り人がたくさんいる 真 ....
目の前に立ちはだかっていた惑いは消え
頭の中で吹き荒れていた風が止んだ
今は怖いくらい静かになった生活に
呆然と足が竦んでいるだけのこと
その後はいかがですか
風邪など引いていませんか
....
君を傷つけてしまったかもしれない
僕は反省して
謝りたいんだけど
口を出るのはなぜだか言い訳ばかり
優しさは空を飛ぶ鳥のよう
僕の元にはやって来ない
なにも言わないでくれ
僕 ....
まるで神様じゃん
思いどおりで
爆弾きょうれつだし
街ふっとんでるし
人間神様じゃん
も、見てるだけ
ネットで
おとうさん
新年はやっぱり青空だね。
見上げると雪に覆われた町の空は円く晴れ渡り
周縁の雲は黒く山の上に山を重ねて
峰々の隙間から綿アメのような曙光が
白く絡んでいる
首を直角にあお向けた ....
藍色の雲をひいて
女は降下してゆく
ひうひうとした
耳元の音を拾えば
落下であり墜落だが
彼女には
降下と認識される
微笑む猶予すら私にはある
空想のスカートから
プ ....
駅から宿に向かう道の両脇に
悪趣味な電飾に彩られた街路樹が
等間隔に我が身を嘆いていた
不自然に丈の短いスカートを履く
太い足の女達と何度すれ違っても
何を誘っているのか分かりやしない
....
世を儚む一瞬は顕著にその暴発を堪えるのだ
連綿たる道のりの中で妄想と確執を掲げてその道程に刻みつけ
乱雑な雑踏を踏み仕切る乱暴な贖罪のなかにおいて尚
その食材を掲げ頭蓋を砕くかのような仕草を真似 ....
黒髪にいたしまして
お母さま喜びまして
スーツを一着揃えまして
デキル私になりきりまして
シュウカツカツカツ
ハイヒールと
シュウカツカツカツ
ペンの音
順風満帆だった漕ぎ出し ....
黄金色した月の夜は
眠りに就くのが
もったいなくて
こっそり家を抜け出して
ひとり 月夜の散歩道‥
月の灯りは螺旋のように
冷たい夜気を振り払い
僕を優しく包んでくれる‥ ....
昨日の悲しみも喜びも
お持ち帰りは出来ません
沈む夕日と一緒にばいばい
明日はどんな日に
なるのかな
残った!残った!
言葉が残った!
この消費することされることに慣れっこの世界で
言葉が残った!力強く残った!踏ん張った!
これぞ大横綱! 言葉の海〜!!
人の心は序二段だ
絶えず打ちのめさ ....
きらきらしたものが
もっとたくさん降ったらいいな
父さんや母さんに
じぃちゃんやばぁちゃんに
兄さんと姉さんたちに
リツとレナに
友達に
幸せというものを教えてく ....
腕に触れると
ビクッとかしたんだっけ
彼女
車の中、
左手で右の腕
そのあと指先まで
ソウっとなぞってった。
手の甲から
静かに、
確かめるように
(ヨクアンナニ冷静ダ ....
音楽と光が止み
(ひそ、ひそ、)
雪など降らぬ、ましてや星など降らぬ
最初から諦めて、無数の
ただ、咳が
ただ、冬が
最初から諦めて崩れ落ちた白い灰の気配で
見知らぬマフラー ....
老人を愛しましょう
子供を愛しましょう
隣人を愛しましょう
植物を愛しましょう
動物を愛しましょう
いつもいい気持ちで
居たい。
いつも笑顔で
微笑んでいたい
辛い時を耐え忍 ....
一月一日に
七月の一日を思う
さらさらと吹く風に
合歓の花が揺れている
ここの夏はいま
見えているあの太陽の向こう
地球の軌道の
ちょうど反対側
日本の新年に
ブラジルや
....
焦っている
わけもわからず百均のオーナメントを玄関に飾る
童貞のような潔癖さをもって
変態性を受容するのがすばらしいことか
俺は知らないが
今年はそういう風に生きようと思 ....
戦いに勝っていく。
戦いをしていく。
戦いに備えて寝る。
明日は早い。
勝っていく。
勝つことを考える。
いろいろな場所へ行き写真を撮る。
勝って新しいことをする。
いろいろなことをし ....
坊主が屏風に上手に坊主の絵
を描いているところに
東京都特許許可局
の役人が訪ねて来て
裏庭には二羽庭には二羽ニワトリがいる
と教えてくれたので
青巻紙赤巻紙黄巻紙
を携えて駆けつけ ....
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【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
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