私は恋愛詩は書かない。
そういうのは間に合っているから。ているから。まかす。
誰がどう、ジューサー/ミキサーで「混ざり合ったね」「合えないね」と
呟いていても。まかす。
擬音のように表わすなら ....
どうしようもなく淋しい
だから、
今夜も寝てしまおう
電源を消して
寝てしまおう
鳴るわけないと
納得できる状態で
『オヤスミナサイ』
.
言葉がひどく群れて
どどぅ どどぅ と
目下を蹂躙し始める
隣では、哲学やらモラリズムやらが
うなだれて枯れている
行き場の無いまま
どこに向ければいい、幾多の銃口を
....
さようなら、
さようなら、
まぶたにそそぐ陽だまり
いつか見た夢
頬に添うあなたの手
どちらに進めばよいですか
なんて
もう聞きません
ただひたすら
あなたのいない方へ
....
何もなかった。
植物も動物も
なにも。
風も匂いも
なにも。
時間も方角も
なにも。
そこには砂しかなかった。
砂は生命に降り積もり
砂は時間を覆い隠した。
すべてを。 ....
石積みの朝
陸橋はその歪んだ影を
路面に落とし
昨日までの工程を語り終えると
あなたは静かに
最後の生理を迎えるのだった
+
足音が擦り切れていく
あなたにとっ ....
雨に溶け
音無しの行者
朽ちかけた紋様
半開きの心
一点に広がる雨
温度差に内包する視界
硝子板を辿る記 ....
0.97m前方
秒速0,7m
不規則な回転運動
ほぼ(237, 26, 61)
不完全すぎる球体
強化シリコーンの指
捕捉完了
擬似眼球スコープ
サブウィンドウON
アナライ ....
服をしまう家具がほしい。
しまいこんでもう二度と使わないようにするために 服を収納するんではなく、
いつでも着られる服をさっと取り出せて洗濯したらすぐに戻せるような
服の定位置 それを与える ....
色があったのはいつなのだろう
なにもかもがないのだろう
なにもかもが楽しまれ
すべてがここちよさなっていく
さえぎられていることもなく流れていく
すべてがどこかへ裁たれていくように
す ....
時がすぎれば
忘れられると
強気でそう
あなたが言うものだから
私はくる日もくる日も
何ごとも起こさず
日めくりカレンダーを
めくるように、
繰り返す朝夕を
過ごしました。
朝 ....
チョコレートケーキ
甘いと思ったら、
舌の敏感なところで
苦さを感じてしまった。
スポンジの芯あたりから、
ほのかにオレンジの香りが
鼻についてきた。
人の生き方も
こんな三重奏だ ....
ずっと白壁にできたコーヒーのしみを見つめている。
目まぐるしく動く世界を見ていた昨年末と較べたら、なんとひっそりとした師走なんだろう。
あの時、オフィスのエントランスにはクリスマスツリーが ....
飛騨小坂に
帰りました。
小坂川を
見に
行ってきます。
翡翠色の川
ほとばしる
瀬と
真っ黒い
たゆたう
淵
そこに
身を投げます。
私は
川の中で
暮 ....
忘れなくちゃいけないことを
イッショウケンメイに思い出そうってして
あほみたいだって。
そんな繰り返し。
答えのない手紙を出し続けて
宛て先がなくて引 ....
これは遊びではありません
頬をつねってみればわかるでしょう
書き連ねた言葉は誰かを媒体として
生き続けるのです
ドライフラワーのように
その脈が枯れてしまっても
....
あの鳥は
逃げたんじゃ
ないんだよ
あの鳥は
旅立って
行ったんだよ
今は
まだ
小さな
羽だけど
いつか
イロトリドリの世界を
飛び回る事を
....
雨粒が窓をノックしてきたので
掃除の手を休めて
少しだけ話をした
最近、寒くなりましたね、
とこちらが言うと
わたしたちもそろそろ
衣替えをしようと思っているところです、
とぷっ ....
今日は少しだけ風が強いから
雨雲が喜んでる
爪跡も霞む窓に河川敷
水飴のように頼りない陰り
偶に鳴る鉄橋の響きなんて
すうっと遠い
音色の小さな一隅で
ゆっくり短針が捉える様
....
きみが帰ってこないあの日から
砂時計の砂はさかさまにこぼれて、こぼれて、
しだいに、ちいさな子供になってしまう、夜
遠くで、つぶやくきみの言葉が、わたしの名前だといい
そんなふうにして ....
罪を償う
というコトは、
『自分を責める』
というコトじゃねェよ。
それはアンタの
自己満足だよ。
責めても何も
イイことなんか
ねェんだからさぁ。
....
キラキラキラ…
考えていないことから
いること
の、
僕とは−
それはきっと
人の
中にいる君自身からー
奥の方にある情熱を見ること
人はマスコミに
その容器は−
恋 ....
最後に、力なく向き直り、さようなら、と言って
歩いて来る君は悲しそう、マジェンダのパーカーとロザリオ、
さようなら、と言うまでに、どんなに君が苦しんだことか、
それを思うと、どれだけ涙が溢れても ....
今、東京の夜にいます。
赤羽橋に着きました。
ふと、顔を上げてみたならば、
東京タワーが見えました。
何、となく引き寄せられはじめ、
そちらに向かって行きました。
なかなか近付 ....
おかっぱかみさま
混沌がトントンドアたたく
高速飛ばして辿りついた四畳半
おかっぱあたまがうなだれて
ハナウタまじりでうなだれて
夜がよく似合うこと
小 ....
ひらり ひらり
それは春風が君をもてあそぶ音…
真っ白のワンピースが揺れて
まるで白鳥のようだ
ほころんだ笑顔が張りついて
君はとっても嬉しそう
いついつまでもこんな日が続くと ....
背中に生えていた
光の羽が
ふたつに分かれながら
ずれて
鳥のからだだけ
ひとつのまま
あの空へ消えてゆく
羽がひとつになって
あの空を
自由に羽ばたいていた
そんな季節 ....
べつにいいよと許した日から
別に毎日がはじまって
別な毎日はべつに終わりを迎えることもなく
別々にいきてる別なわたしは
べつにごはんも食べてるし
べつにあんまり悲しくもない
べつに雨でもか ....
眠れないたった独りの夜に
ふと両手を伸ばし
君の顔の輪郭を確かめる…
そのまま抱きよせたくなったとしても
君はいないと腕の空間が僕に教えてまた空しくなる…
嗚呼! あんな ....
化粧水をたっぷりふくませたコットンを3枚ご用意下さい
それを
おでこ 右ほほ 左ほほ
に 1枚づつ
丁寧に重ねて
15分ほど
お待ち下さい
ほほを触ってみて
....
3910 3911 3912 3913 3914 3915 3916 3917 3918 3919 3920 3921 3922 3923 3924 3925 3926 3927 3928 3929 3930 3931 3932 3933 3934 3935 3936 3937 3938 3939 3940 3941 3942 3943 3944 3945 3946 3947 3948 3949 3950
【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
6.43sec.