今日がまた過ぎていく
静かに確かにゆっくりと
たゆたう隙間も無いほどに
日常を告げる音が一つ
扉の向こうから誘ってくる
差し出される指はどれも
明日から伸びてくるばかり
もし彼岸 ....
あの上り電車で何本見送ったことになるのだろう
別に数えている訳では無いし
有り余った時間を費やせればとストールの毛玉など毟りながら
外界と隔絶された待合室の硬いベンチに腰掛け
あの夜の顛末でも ....
{引用=桜の咲く春が嫌いとつぶやいたひとの
手鏡に映したそら、霞のようにたなびく
僕は戦うだろうあなたのために
僕は祈るだろうみんなのために}
満開の花は汚れたあおを覆いつくして
春とい ....
やましさに
ついて、
きみに頬ずりした、量を
増していく、雪の
なかに
埋もれていくように、夜に、きみに
ついて、話していた
電話は
途切れた、雪に覆われている、潜みで
....
潰さぬように優しく握り
色づく先から齧り付く
深まる歯形に溢れる雫
唇湿らせ顎濡らし
見えぬとこまで垂れていく
一噛みする度零れる雫
白肌伝わり掌濡らし
....
熱燗を くいっ と
喉に流したら
顔がほってり赤らんだ
杯に徳利を
傾けては
枡に納める
晩酌のひと時
笑いも涙もほろ苦く
歪んだ脳裏にとけあって
火照 ....
ひにすえたけがれ
かれたつさしやみ
めにこくりとふく
ほそびののどさす
はるかまないほね
そらとはうえにあるのに
ゆきえぬと かげがそう
たんぽぽの綿毛が木の枝に引っかかっていたから
指先でつまんで土に植えた
花は咲き木々は茂る
虫がいて動物がいて人間がいる
目の届くだけでも
数え切れない種類の命があり
全体数など計 ....
むかしのおやまには
きっとたくさんのきのみがあったんだろうな
ぼくのうちには
ゆうびんやさんが
いつもテテカルチョってなまえの
じゅうしょのないてがみを
おいていくよ
ぷらぷらし ....
僕が沈潜になっているけれど
コスモスは揺れ続けていて
けれどそんな君自身と出会えなくはなく
ひたすらに続けられながらそして埋められていくー
無になろうとして
空虚ではないことへ
けれど ....
去年の3月から始めた投稿もちょうど1年が
過ぎて投稿数を数えたら108で図った訳で
もないのに煩悩の数に一致して確かにポイン
トに一喜一憂したりいつの間にか自分らしい
と感じるモノに逃げたりし ....
青空を飛行機雲が矢となって貫いている
おれの可愛い人はキッドマンのように笑っている
するどい飛沫が落ちてきた破片から激しく噴き出して
羽ばたき何羽もの鳥になり、数は増え
遥かまで列になり、大群なのです
日差しが目を焼くものだから
私は暗いも明るいもわかりません
このような壊 ....
曖昧に惹かれて
曖昧に触れ
曖昧に笑った
曖昧に撫であって
曖昧に気づかず
曖昧に傷つく
永遠に曖昧
この熱の
トローチを舐めるような
いくばくかの
余韻を
転がしている日々の
おわりを
さがしていた
ぬいあわせても
明日は
すぐにほつれて
口の中で砕いた
トローチの ....
ロックスターのパーマはクール。
ギターのナイフの様な音が好き。
切り裂け、切り裂け。
世界を切っていけよ。
蒼い世界の透明の、
ゆらゆら動く人間が、
踊り続けて踊り続けて、くらげに ....
発火したディスプレイに吸い込まれて
ネットワークの窓にべっとり顔を貼り付けたまま
君は死んでしまったよ
指先に桃色の肉が覗け骨の音がカチカチ鳴るまで
キーボードを叩き続けて
疲れた目玉を ....
冬眠をしていた
たまご焼きが
ゆるゆるとのびをして
大きなあくびをしている
なべのなかで
たけのこと かつおぶしが
ことことと
ないしょ話に花をさかせる
ふと、牛乳の肌 ....
遮蔽する人工物もなにもない!
球形をやわらかにくるむ白雲をも、ひとおもいにつんざいて
無音の只中に僕らは跳びあがる。
軌道上で目配せし合い、いざ革命の合図をしよう
地上から遙か虚無へと
....
いちばん星!と君が指したあの光は
いつ故郷を離れ
どれくらいの時を経て
君の瞳に届いたのだろう
大嫌い!と君が叫んだその言葉は
いつその心に芽生え
どれくらい君を苦しめて
僕の心 ....
ホームクリーニングエマールで
セーターと靴下と下着を一緒に洗う
独り身の中年オトコ
寂しい
そう連想したヒトは
独り
イコール
寂しいと
思い込んでる寂しいヒト
....
えぇ其れは大変結構なシロモノで/なんだかガブガブ愛されるもんで/蟻は蟻でも梨も蟻に成っちゃうし/イレギユラアに蟻が梨にすら成る/そいつが人を安易に結び付けたり/真逆で契約上結目切りを行ったり/それはそ ....
木蓮の花の咲く頃
春は野に満ち
その香り穏やかなり
木蓮の深紫な色は 生命の鼓動
木蓮の白き色は 明日への希望
木蓮の花が咲く頃
雨もやさしく
そぼ降り煙 ....
こんにちは
あなたを迎えにきました
でも、この部屋は暗すぎますね
どこにいるのでしょうか
あなた
電気のスイッチはどこでしょう
窓はどこでしょう
壁に手を伸ばしたら何もなかったり
....
あなたのまなざしは冷徹で遠く
風のいろのように透過している
見ることは出来 無い距離
たとえば、重くくぼみつづける密約
照らすのは、過ぎた日日
暗く発光する
ぼぅっ、と星星のしげみのあ ....
果てぬ記憶の中こそが
我が棲み家と知って
戸惑うさえも許されず
想い溢れて流れ落ちる…
大気の衣を奪われて どうしようもなく丸裸
夜は凍えて 昼はやけどする星
小さくて 傷だらけ
醜くて見にくいので 誰にも相手にされぬ星
削られて 引っ張られて
歪み続けて 剥ぎ取られ続 ....
街の道すがらは知らないことばかりでそこらじゅうを歩き回らされ
ツタヤの場所を川の辺りの風景に探しつつ見つめていたりした
ひとつひとつのきらめきの脇に立っていると
そこに大人の自分がいるように ....
{引用=
(ポエトリーリーディング:http://www.myspace.com/slymelogue)
}
ギザ十で買えるものは 小さな春でした
ぼくとあなたの帰り道
木枯らしぴゅ ....
{引用=
(ポエトリーリーディング:http://www.myspace.com/slymelogue)
}
こどもをつくろうぼくらはなんて
そんなに強くはなれません
愛する痛みをおしえ ....
3903 3904 3905 3906 3907 3908 3909 3910 3911 3912 3913 3914 3915 3916 3917 3918 3919 3920 3921 3922 3923 3924 3925 3926 3927 3928 3929 3930 3931 3932 3933 3934 3935 3936 3937 3938 3939 3940 3941 3942 3943
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