夜ふらふら歩くあなた
いっぱい傷が見えるよ
それでも必死な笑顔
それはいらない
涙を貸すよ
思いっきり泣いてごらん
あなたの涙で種から芽が出るよ
朝よたよた歩くあなた
そんなに涙を ....
冬の野原の湾曲、の真ん中の真冬、あー。
残された記憶はもっと複雑、身体はまっすぐ、あー。
笑う声は、あー、行き止まり。
白樺の、あるいは、切断の、ずっと続く、あああー。
....
どれほどの闇が
闇を憎みつづけているのだろう
どこまでも闇のまま
在りつづけることを信じて
静かな小正月の窓から見える景色に
つい
あの日
どうして降ってくれなかったんだろうね
と
ねえ
降るとどうしてこんなに静かなんだろうね
雪々
静かでも幸せな ....
裏木戸が
閉じたり開いたり
冬の言葉で話してる
積もる
雪の音以外
何も聞こえない
意味の欠片さえ
さくさくと
家に帰る足音が
遠くからやってくる
もっと遠い
何処 ....
地球にしかと立つためには
地面を脚で押さえなきゃならない
だが地面は無言で突き放す
さみしい宇宙に放り出されたくはない
必死でまた押さえ続ける
かくして重力は成立する
冬の朝
....
ぶつぶつと
つぶやく
つぶやき
ぽつりぽつり
ぱらぱらぱら
ざぁざぁざぁざぁ
ぷつぷつと
水底から
ぷくぷく
ふつりふつり
ぽこぽこ
ぼこぼこ
ぐらぐら?
い ....
一体、これで何度目ー?
昼休み、カーテンの隙間から、
窓際に座る生徒がゴミを捨てるのをベランダから見ていた。
僕はそいつに近づいて、
「カーテンが揺れるだけだと思ったら大間違いだぞ!」
....
壊れてゆく銀の月は
わたしたちやけものたちについて
興味がないことなど当然だったが
うす青く鮮やかな道標が指し示す
矢印だらけの波打つ街道で
みなが彷徨うのをほくそ笑むわけじゃない
闇の中 ....
うまれたばかりの太陽が
すっかり欠伸して
ベッドによこになる夜
太陽の子は
テレビ電話で
その様を
写し出して。遠くに。
一月
厳冬の夜を貫き
煌めく
太陽の
完成されな ....
メインレースは悲惨な結末、突風に吹き荒れた
駐車場を後にした。
赤信号に変わろうかという時に友だちが言った、
大外からまくれるぞ。俺たちなら行ける。
僕はアクセルを踏み込んだ。行けるかもしれな ....
そして漆黒が
空に満ち始めると
遠く街が瞬きだす
まるで天空が降りて来たように
8:00時の夜は
昼の活動のざわめきが覚めやらぬ
フラスコで取ると浮遊物で濁った液体
蛍光灯の下で ....
闇と闇が話している
静けさが首すじを去ってゆく
遠い扉から
のびる明かり
岩の呼吸を冷ます波
夜へ遠のく夜を照らす熱
朝には消える
氷の鐘
雨のなかの灯 ....
こぼしたら
うまくふけなくなってしまった
たまご
きみが崩れてしまったから
やさしくすくってあげないと
クツシタノなかの皮ふが冷たいの
くつしたでつつんでるのに
きみを囲んで ....
昨夜
動物たちの会議が緊急生放送された
深夜の2:00だというのに
視聴率はオリンピックのそれを
ゆうに超えていたらしい
黒ぶちの眼鏡をかけたアナウンサーが
唾をとばしな ....
私は毎晩お花畑の夢を見ます。その事をパパとママに話したら、パパがお庭に花壇を作ってくれました、ママがお花の育て方を教えてくれました、私がお花を育てる事になりました。
何日か経って、私の知らない草 ....
(「あなたへ」)
じつを言えばあなたはいません
だけどあなた、ということばで呼んでいる
不思議
あなたは誰で
あなたは何で
たとえば朝いれた―トーストに似合う―コーヒーの
ミルクだったり ....
うさぎをどうやって救おう
名もなく死んでいくうさぎ
おびただしい数のうさぎ
うさぎは物音が怖いから
物音をたててはいけない
人の姿も怖いから
人の姿をしていてはいけない
そっと空気のよう ....
辛いけど
仕事を
勉強を
友達は
遊べと
言うけど
美酒は
後に
取って置く
負けたくない
マージャンしよう
カラオケ行こう
と言うけれど
時間がない
遊び ....
私は 自分が存在する理由が分からない。
花びらにしたって、他の花の方が鮮やか。
葉の色と 花びらの色の区別がつかないなんて、みっともないし。
古びたベランダの天井から生えたから、 ....
あなたが降りた後の地下鉄に
言葉になりきれない音が鳴っている
ガタゴトカタコト
言葉のトレイン
頭に鳴り止まない音が鳴っている
大好きな女の子の背中には
大人になりきれない羽がある
....
偉い人ではなくて、偉そうな人ですから。
そうだよ、アンタみてえなヤツ。
でもよく見りゃオレと似てるなぁオイ。
木枯らし騒ぐ 窓
カーテンに木々の影 映りざわめく
暖かな部屋
電気ストーブが赤い
鎮まる物らに囲まれて
空気が眠る
旭日射す
「山遠く銀嶺の風吹く街に」
立山連峰を ....
トランキライザーが必要な世代ではない
あたしはもっとポップでカジュアルだった
がこの時間になると目が覚めるゲロがでそう
睡眠障害とかパニックをカムアウトすることのだささを
ヤホーよくわかってる ....
あ、
あ、
もうすぐ泣けそうだ
喉の奥がじわりと熱くなって
僕にサインを送る
うるさいなぁ
分かってるよ
あ、
あ、
鼻がだんだんつまってきた
息が ....
世界中の友人、家族とやりとりが簡単にできる
初のパーソナルビデオ会議システムが、より一層充実しました。
というクリエイティブな文字がマッキントッシュのトップから消えない。
それでよろこぶマ ....
他人に期待するぐらいなら
自分でやれ
他人に期待されそうになったら
全力で逃げろ
「あい」なんて知らなかった僕は、こんな痛みを感じる心なんていらないと思った。
いらないと思っても捨てることなんてできない。人間は簡単に生きてはいけない。
ちっぽけな存在でも、苦しまなければいけ ....
バスルームの隅に腰を下ろして、お前は世界が滅びる夢を見てる、古びた壁のタイルの亀裂からはみ出た小さな甲虫が眼を潰された預言者のように出口を探している…開ききらない錆びた窓か ....
南国の木が立っている
わたしのように
雪国に生まれてから
ずっと
南国の木は知らない
自分が
南国の木であることを
雪国の木であると
信じている
雪国で生まれたなら
....
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