泡立つ日々が流れ込んだマンホールの軋みが
白い歯に残ったメンソールの味までその振動を伝える
語りたい人が誰なのか
語りたい事がなんだったのか忘れてしまう頃に
マンホールへ流れ込む泡立つ日々は海 ....
白い歯がボロボロと抜け落ちていくので、笑いながらパカパカと
不安を吐き出していると、隠し事は良くない、と先生、みたいな
真珠貝に言われてしまって、その口にどうにかしてフタをしたい
と思う ....
いつかまた出会えるって信じてた
だって世界はまわっているから
でもフカンで見れば
すぐわかることだった
あのときを最後に
あたしたちの道は終わってた
たどってもたどっても
....
あ、か、い、ち、
あか、いち、
私 今日女の子になりました
でも私は
自分がこれからどんどん汚れていくのだと
怯えていた
ただ一点を見つめて
あか、い、ゆう、
....
音符が遊ぶようにして電線をくぐり
時折、絡まってはファルセットになる
美しく奏でるための
言葉たちは、そうしていつも
行き先を探していて
夜、は手招きをはじめる
屋根、そのオクター ....
好きじゃないとつぶやいて
ビルの上からダイブ
涙が自分よりも先に地面に散って
風が吹き込み
ゆるやかに舞い降りる
過去のことに縛られて
塊になって
地面にぶつかりそうな気がしたの
....
見えそで見えない隠れた世界。
隠れているから知りたくなる。
ソコニナニガアル?
だけど誰もがわかってる。そこは聖域。踏み込むことの出来ぬ場所。
もう少し自分を出すと
もう少し ....
18という年齢を
しろい両手で握りつぶす
生きています、
ひとりひとりに、貰った分より多く返さぬよう
前を向かずとも、
後ろを向かずとも、
起き上がらずとも、
一日中茶碗を見 ....
聞く耳を持っている人が居たら
聞いて欲しい
悲しみがサラサラ
サラサラ流れていく
流れは堰き止めても
堰き止めても
あふれ流れる
どこまで
流れるんだろう
いつまで
流れるんだろう ....
深夜のコンビニで10年前の友情が
丁寧に陳列されているのを発見して
戯れに一つ買ってみる。
にこやかに笑う店員が
「あっためますか?」と聞いてきて
そのまま電子レンジにIN
くるくる30秒 ....
憎みさえすれば
憎しみさえ持てば
人はいくらでも
冷酷になれる
限りなく暗黒の世界へ
闇へと 沈み行く
人として
姿形を保っていても
冷酷さと 残虐性は
増すばかり
人 ....
枯れない花が
咲くたびに
僕の胸は
傷ついて
それでもそれは
あったかいね
風が春を
つれてくるよ
つよいつよい風が
つよいつよい痛みを
引きつれて
やってくるよ ....
夜になると寂しさが増すから
ずっと陽が昇っていればと思う
寂しさは君を思える時間だから
月を見続けていたいと思う
つまさきだちで空をのぞくと
くるりと回転しそうになった
笑うだけなら
泣くだけなら
簡単だ
からっぽになるのは楽じゃない
何だかんだで思考して
自分勝手に感情は波を立てる
....
話を聞いて
理解して、
誉めて
ご褒美をあげる。
そうすれば
自信がついて
自分が好きで
NOと言える。
すくすく育って
育んで、
人生悩んで
楽しんで。
小さくて
弱くて
冷たくて
すぐ消えてしまいそう君
だから、ぼくが
ずっと傍にいる
ずっとずっと
抱きしめてあげる
その ....
さっきまでの時間も迷いも過ちも、
嘘だったかのような朝がくる。
嘘だったなんて思わないから。
だから、感じさせて。
こうやって始まっていくんだ。
こうやって続い ....
ありのままに
よごれていけたら、いいね
きっと、
すべてを
にくめぬように
そまればいい、
ただ
たとえ
だれかが
よごれ、とよんでも
それはかならず
うつくしい ....
ひとりが
ふたりになっていくのがわかる
噛み合っていた歯が抜けていく
背中が剥がれて
一分が長い
あなたはあなたと会話する
わたしはあなたを盗み見る
ひとりがふたりになっていく
....
すかすかで
ふっとんだ、ヨタ
しょっぱい木霊がかえる空気より
真空の宇宙のほうがいい
なにもかにもが
ちりぢりと
ぶちまけられて
なんにもどれも
だれもかれも
ひとつたりとも帰ってこ ....
あふれる涙
こぼれないように
空を見上げたはずなのに
見上げた拍子に
ぽろ ぽろ
両目から一粒ずつ
無色の涙は
夕日の朱色に染まって
こぼれた
目深にかぶった帽子
さ ....
堅い梢から
白い気泡がぷつぷつと生まれて
二月の空に立ちのぼる
それは
君の唇からもれる
小さな温度に似ていて
僕の尾ひれを
とくん、と春へかたむける
ふらりと現れて
はな先 ....
真っ赤な空ならどうだろう
雲の白さに
焦がれ果て
そこに救いがあるように
そこに聖母が御座すように
こおり
あたたかい
しらない
あたたかい
わからない
みんなつめたい
ならんでつめたい
あたたかいって
なに.
やさしい そのて
さわらせて
やさしい 、こと ....
徹底的に
噛み合わない理論の中で
妥協することでしか
お互いを認め合えない
惰性でのみ動く
それはまるで
一緒にいることが
義務ですとでも
言い聞かすように
歯を ....
十時半に出社をしたら
牛乳売場はガタガタで
パートさん達は僕がいなかった穴を埋めようと
忙しなく作業を続けていた
慌てて手直しにかかったけれど
焦って商品の場所が思い出せない
まるごと ....
夜空から君は見下ろしていた、きみのマシンときみの身体が旋回し、
正確な軌跡を描いて飛び散るのを:
きみは悔しかっただろうか、それとも、ほっとしただろうか?
きみは、いつものようにぼくらに笑いかけ ....
小学生の太陽は何故明るいのか
赤ちゃんの記憶は
何処?
僕たちの創作物が悪霊や怨念を
改心させることはあるのか
ちっぽけな思いつきは何処からやってきたの?
海の水 ....
浅瀬の悔恨
波打ち際の羞恥
足もとの砂をさらってゆく喪失という名の波
これ以上
ぼくをなぶって何とする
これ以上
ぼくをあざけり何とする
一枚のページを捲るように
何も描かれていない物語を
歩んではいないだろうか
例えそれがつらいことでも
笑っていけるのはないだろうか
もしかしたら
ほんの僅かな記憶を頼りに
....
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