水色の匂いがした

午前の光に撹拌されて

僕と彼女の鼻に入り込んだ


どこかで蛙の卵が匂う

別れの空虚が

新たな予感が

季節を越えた

二人の匂いがしている
 ....
その時 私はまだ幼い少女だった 

まだ言葉を覚えぬ少女だった

ただのひとことさえ 言葉を知らなかった

ある朝 目が覚めると 空は真っ青で 雲ひとつなく どこまでも晴れていた

た ....
長生きがしたければ お腹一杯食べなければ良い
全ての生き物は 腹7分目でもっとも長生きなので

長生きがしたければ 薄味のものばかり食べればよい
塩分の過剰摂取は胃がんを 高血圧を呼び込 ....
君は生まれ 

死を目前とし
 
僕に願った

この手に触れて

この手に触れて

生きていたいと

死にたくないと


この腕を伸ばし

その腕を掴み

行くな ....
ポツポツと
感情の中に出来た
吹き出物

それは紅く
腫れ上がって
痛痒く

爪を立て
搔き毟ろうか
迷いつつ

軟膏を塗る
人差し指の胎で
くるくると

 ....
死ぬ準備ならちゃんと出来ているよ
あなたを殺さない方法もわかっているよ
全てが本当なわけじゃないって気付いてるよ
あなたがわたしを愛せるはずないって知っているよ


それでもわたしが手放さ ....
とうとう雲雀がやって来て
春の幕を落としていった。

雪の下からのぞいた蕗は
眩しそうに太陽を見上げた。

早起きの蛙は
仄かに色づいた風に見とれた。

ずっと待ってた木々も
それ ....
腹をすかせている子に
乳とパンを与える
喜んで飛びつく
重圧を感じる。

長女に久しぶりね!
と言われる。
痩せたね。と気が付く
人の話に耳を傾ける。

あーいい加減楽になりたい
 ....
春を告げるなら
サヨナラの前にしよう

白い息を吐いて
抱き合ったぬくもり

競争して
部屋への帰り道
笑いあって
息を荒くして

そんな
冬の思い出
寒いのに
暖かな思い ....
 
 声は届かず、
 
空白による想像
繰り返し重ねてみる
 
透過はやがて
いちいちきゅう、
の信号を打ち上げ
覚束無い足取りで
慣性の法則に辿り着く
 
_ 
水面下で白 ....
               090310




くたばりぞこないが
へっついにもたれて
大あくびをしている
家の前を通りすぎる
死に神のような男に
会釈をしてから
次の男を品 ....
すべらかな声は
よるのはじまりの、そのすきまを
ゆるゆると 這って 消えた

(あしたまでには帰ってきて、)


たゆたう姿は
終わりだったか
始まりだったか、

でも

 ....
霧雨が舞っている。交差点には、今日も遅れずに午後四時がやってくる。

位相差。彼女の視野は位相差によって構成される。
赤信号と街灯、昨日の夢。混在するいくつもの現実と、次々に昇華する記憶。記 ....
ぼくの頭の中の目覚まし時計は鳴り響く
急いで飛び乗った電車は回送だった
、なんていう
そんな間違いをしたくないので
ぼくは終電を見送った
それが間違いだったかもしれないけれど
ぼく ....
私はいろいろなことを思いながら
歩いてきたけれど
確かなことなどなにもなく
ただ歩いていくその風景があった

橋を渡れば
川が色々な色をしていて
私をそこに立ち止まらせる そして
空っ ....
指先に針を刺せば、私の体を廻る血液はドーム上に膨れ上がる。
何度も指先に針を刺すのは、その赤の中に世界がある気がするからである。
赤血球と白血球のようなものでなく、なにか知ることの出来ない世界が存 ....
美しさは
人見知りするのだろうか
いつもつつましい
声をかけられるまで
犬小屋でかくれんぼしている

驚きは
宇宙人なのだろうか
いつも未知との遭遇で
出会ったと思えば
突然消えて ....
果てるなら
果てるなら
あなたの瞳に
溶けて
今夜だけは
今夜だけは
あなたの唇に
触れたかった
桃より
柔い肌の傍ら

くちづけたなら
あなたの導くまま ....
赤い銀がみを
しわを広げて
羽織り
巻きつけてみたら
わたしはすべてが
チョコレートになった


はちみつのような夢
蜂の巣を探す君
探しつづけている
わたしは流しで
洗い物を ....
シフトチェンジしてダイヤルロック。
今夜雨が降るだなんて信じられないな。
まあオレが信じようが信じまいが降る時ゃ降るんだろうけど。
たまには気まぐれで何か違うモンでも降らせりゃいいのに。
 ....
肩を叩かれた気がして振り返ると
日が沈もうとしていた


曖昧な藤色の空にうっすらと月が照り
のっそりと歩く野良猫の姿も徐々に溶ける
全ての輪郭がぼんやりとしており
書きかけのデッサンの ....
従事する仕事をかみしめる
とても落とされそうな現実だった けれど
指にされそうな夜の中 
明日を まさぐる瞳に探している 

なぞる指のラインを流れ
自分自身となり 他人を切ると
ベルリ ....


私はなんのために生きているの?
なんのために、こんな苦しい気持ちにならないといけないの?
なんのために笑わないといけないの?


もう、自由になったっていいでしょ!
私の人生なん ....
 
一枚の雨
窓しかない列車が
なくした足を探していた
わたしがいたら
遊園地がある
その先端の細っこいところ
かわいそうな叔父さんの観覧車は
とても鮫だらけなので
わたしはひとつひ ....
私が消えた

薄くなっていたけれど

消されるなんて

消されたんじゃない

消えたんだ

ううん

消されたの

自分を消す術

知らないんだもん
 ....
 
春が訪れた
ある晩
列車に乗って
終着駅にたどり着くと
妹はまだ
待ってくれていた

春夏秋冬
それからもうひとつの
季節があった
かつてひとつの
家族でいられた季節

 ....
熱帯の
硬い鱗の斑の洪水
しなやかに動く鰐の暗色のながれ
眼睛のファサード
エメラルドに輝きめぐる画布の周辺の
一基一基の円環をくぐる向こうに
縫われたトルドの丘陵
ファサードの裏にひん ....
みんな終わりにしようと思ってたんだ
いいことなんてひとつもなかったし
こんな人生もういらないんだ
さようなら
さようなら
もう思い残すこともありません


なのに なのにおかしいね
 ....
キラキラとフライパンが
禿げて銀色が出てきてしまい
目に光が飛び込んで
そのまま赤錆に変わっても
半年ほど使い続けていたが

昨日、
ふいに
インターネットで調べた金タワシが丁度あった ....
なんにも無い


夜中の空気が

ぱっかりと割れて



僕自身を吸い込んでいく



そこへ生まれていくんだね

これから

そこへ生まれていく ....
自由詩
タイトル 投稿者 Point 日付
卒業式吉岡ペペロ509/3/10 22:02
空爆楽恵2*09/3/10 21:04
長生きがしたいですか?会長009/3/10 21:04
Rem梨玖009/3/10 21:03
吹き出物未完1*09/3/10 20:43
浅はかな絶望笹子ゆら209/3/10 20:25
冬を見送る子昏(ヤッカ)0*09/3/10 20:15
所帯染みた臭い話ペポパンプ5*09/3/10 18:57
春を告げるなら風音209/3/10 18:52
call琥霙ふうり1*09/3/10 18:33
表現の自由あおば7*09/3/10 18:11
予感yuri.309/3/10 18:03
記憶/ピアス309/3/10 17:46
無人駅にてゆうと2*09/3/10 17:25
海へkiriko209/3/10 16:53
赤の世界携帯症候群009/3/10 16:28
祈り乱太郎22*09/3/10 16:20
夜行列車7*09/3/10 16:19
カカオ唐草フウ4*09/3/10 14:37
Correct answerBOOKEN...3*09/3/10 14:17
夕暮れに呼ばれた感情あ。2*09/3/10 13:34
農村で気化されK.SATO2*09/3/10 13:02
とわ209/3/10 13:01
虹織たもつ709/3/10 9:35
消されたわたしm_on+0*09/3/10 8:37
ある晩、春は小川 葉509/3/10 2:55
碧眼ファサード片アングラ少女209/3/10 2:36
それは意外と単純な答えでした涙(ルイ)3*09/3/10 1:39
復活K.SATO1*09/3/10 1:37
夜中の卵北星三天0*09/3/10 0:29

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