アイスコーヒーの宇宙に
流す白を
昨日借りてきた名作のイメージに喩えて
忘れたものを探しに行こう
切符が片道しかないなら
もう戻らなくていい
潔く海に溺れたなら
人魚に会いにゆこ ....
夏の午後 影は濃く
姿勢の正しいあなた
まっすぐにねむる
貝殻のボタン
ひとつ失ったまま
くんと伸ばしたつま先から
夏が逃げてゆく
砂がはらりと落ちる
そして落ち続ける
傾い ....
髪がざっくりと伸びてきてとても眠い
車中のキスはとても甘くて
大音量で天野月子が歌っている
どうしてもやらなければならない事を
とてもとても考える事を
とっても大事にする事
僕はま ....
{引用=
***
}
フライパンの穴をのぞくと
スピノザが机にかじりついているのがむこうに見えた
時間を超越する望遠鏡というものがあるのならば
それは存外、身近なところに転がっているのかも ....
空が凍りついてドームみたいになってそこから数え切れないほどた
くさんのつららがぶら下がっててみんな口を開いて空を見上げてそ
のつららの先っぽのところからたまに落ちてくる雫を受け止めよう
と必死に ....
絶対に、やめるのならば「ミカン玉」だろうな
だが「リンゴ玉」だからやめた!方向ではなく、前にそう、したくなくて
イカリングフライを食して
そのことに溶けていく嘔吐に未来、なのか?
他人が、 ....
気がついたら
そこは白い空間で、
やたらと清潔な場所だった
全てを白に変えていく
何かがあった
私はベッドに横たわり
息をしている
少し、壊れている
多分、もう
....
オレが中二のとき生まれたおまえ
こうしていることを妻子が知ったら
いきなり難破船に乗らされるだろう
抱きしめるという行為とはいったい
戦争に引き裂かれた愛ではない
切 ....
これを、Eさんに捧げます。
あなたには、>や=、<もいらなかった。
いや、あなたはそれを必要としてなかったし、必要なかった、
あなたの前ではそれらは消えてしまう。
例えば優 ....
考えるな前に出ろ攻めろ
商店街を全力で駆け抜けろ
風よりも早くもっともっともっともっと
一番高みまで飛べ
そして叫べ吼えろ衝撃
汗は俺らの勲章さ
僕らの衝動を抑える ....
810210
動きの中に幽かな色がある
黒々と横たわる大海原に
一条のきらめきを感じて
振り仰ぐ東の空に
微かな朝の気配を感じる
....
ふらちな黄泉乃国から来る男は
死んだ者を無理矢理叩き起こし
不届き者の口からなにごとか聞こうとする
その行為 その汚らわしい行為に
足元から鳥肌起つ岸辺に立つ
ここは泉か 言の葉の埋も ....
野球場のフェンス越しに
鈍く湿った風
予感の匂いに満ちたアスファルト
屋上と屋根の向こう側
午後の光を遮断して
雨粒いっぱい雲が来る
金網をつかみ取り
いちもくさんに飛び降りる
私の制 ....
這いつづけ
水にたどりついた樹が
土のはばたきを抑えている
それでも幾つかは
飛び去ってしまう
石も川も敬いも
大きさを失いさまよいはじめ
幸せもなく 不幸せもな ....
090217
雉が鳩になったから
3分割して分ける
重量比が等しい
3分以内で平らげる
御国なまりを残して
退散す ....
090215
ライト兄弟が初めて動力飛行に成功した後
兵器としての価値を見抜いた国々は
総力を挙げて飛行技術の開発を推進した
そう思っていたの ....
レギュラーコーヒー?
っていったいなんなんだ
ノーマルってことなのか?
普通のコーヒー
でも
スペシャルブレンドって書いたるし
レギュラーでスペシャ ....
孤独とは、本当は独りではなく
ふたりのあいだに、常に存在する影
光が闇からうまれるように
愛も孤独からうまれる
ぬくもりとは、その孤独が
幾重にも重なり合いうまれた
....
野良猫たちよ、死ぬ前に教えて欲しい。
お前たちが、何処で死ぬつもりなのか。
住宅地の陰から黒猫が姿を現す。多分、
その旅の、途中ではない。びっくりして逃げ出したから。ーあまりの僕の不幸さに。 ....
なにも出来ない事をしっている
だから少し
悲しいのだ
そこに居ない自分
そこに伝わらない言葉
私の中で膨らみ始めた小さな声は
ほらすぐ
そのままで消えてしまった
小さな泡の様に渦巻きな ....
私は回るユーフォーが好き、
日本には2種類しか居ない蜘蛛や
煙が好きな
13歳の女子バスケ部員代理補助
テレビでは
『本当の愛情を通わせてセックスしないと感染しない性 ....
季節と季節の境目を
ぐっと引っ張り糸を千切る
結び目が外れ曖昧になる
ひとところにじっとしていられなくて
うろうろと歩き回る
だんだんどうでもよくなって
二つをまたいで大きく寝そべ ....
この蟻の行列をたどっていけば
いつかあなたに行きつくと信じて
念入りに数をかぞえていたのに
砂にかき消されてしまって
どこまで勘定したのか
わからなくなってしまいました
もしかした ....
世界中に散らばる玉を七つ集めて
年末 コメ兵か大黒屋に持ち込みたい
顔面にモザイクをかけられた私が
店員を相手に交渉をする様が
夕方の情報番組で特集されたなら
HDDレコーダーに15時間録画 ....
急坂を滑り落ちてくる鯖に
足を取られて転倒する人々
なんて愚鈍な人種なのだろう
さあ皆で軽蔑の眼差しを送ろう
上からの目線で躊躇なくいこう
健康な肉体を誇示して勝利を勝ち取ろう
カーストの ....
夕べ 君がのこした背中の爪痕に
荒塩を擦り込んだら非常に痛かった
そのまま暫らく悶絶している内に
段々と患部が熱を帯びてきた様で
じんじん疼いて我慢が出来ないので
夜間救急のある病院に駆け込 ....
流れ続ける川は
いつしか海へと流れ込む
山の中腹にある
大きな岩は
長い 長い 年月の間に
少しずつ 少しずつ
その身を削られ
円く滑らかになっていく
隣の町では
....
君の意志
僕が受け継ごう
世界が終わるまで
繰り返される
この『命』を
{引用=
春、
花々の精気が既に雪の下で匂やかだ、やわらかく傾斜する日差しはまるく、
やがてくる命の現れを優しく促しています、この真昼の自然の営みが私の
声を滑らかにする、わたしの身体もま ....
きみはマドレーヌを口に運びながらなにかを言いかけたんだけどやめた
それなら、とぼくは重い腰を上げたくさんの角砂糖を捨てた
その赤い痛みも青い痛みもぼくは知っている、ようで知らない嘘
....
3882 3883 3884 3885 3886 3887 3888 3889 3890 3891 3892 3893 3894 3895 3896 3897 3898 3899 3900 3901 3902 3903 3904 3905 3906 3907 3908 3909 3910 3911 3912 3913 3914 3915 3916 3917 3918 3919 3920 3921 3922
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