甘い香りに全てを奪われ
何から伝えたらよいのかわからなくなった


不意に瞳に触れるのは
隅に佇むすべりだいと
少し汗ばむわたしの右手


人の手では作ることは出来ない
きっと生ま ....
よく晴れた日の午後
麗らかな春の陽射しの中を
黄色い砂が飛んでいく
連綿と空を漂う砂の靄を
裂くように降る大粒の顔面
頬の脂肪を震わせて叫ぶ男の声

行き交う人の群れから
少女が一人顔 ....
酷い映画は
暗くて見えない部分が多い
もしくはカットが早過ぎる

吐きそうなほど空は酒に塗れてる
内臓は太陽だ
吐く息は言葉で
お前は出来事の中に没しろ

Go
一気に滑り落ちて帰 ....
『逃げるな』と
言うのは簡単。

『負けるな』と
言うのも簡単。


それは
私があなたではないから言えること。
口先だけの言葉をかけられたって
誰も喜ばないって事は知ってた。
 ....
浅いゆめ 逃げた夢
水色の風のリボンをなびかせて
真昼のおもいから逃げた夢
白い影を引きどこへゆく
テーブルの紅茶の冷めないうちに
その舌の根の乾かぬうちに
お前のアリスをごまかして

 ....
城をあとにした。
大きな湖
山々の壮大なる
景色

もう王冠や彫刻や壁画は
うんざりだ
幼稚園生には
苛酷だ

レストランのチーズも
嫌いだ
クロワッサンを
ココアにつける事 ....
ぼくのいなくなったあとのことを

湯煙のほしぞらに語りかけ

実は会話はうわのそらに

あの娘もこの空の下 眠っているのかな なんて考えて


寂しさがこみ上げるかといえば嘘になり
 ....
モンスーンでぶちまけた紫のペンキを着たいと彼女が言うから

僕はアトモスフィアを切り出した、すぐに発酵物の腐った匂いと腐った脂がしみだした

すべて見えていた少年の僕は

隠すことも知って ....
 
自分に疑問を生んだ時
 
遠い記憶の波が
涙をさらっていく
なつかしむように
 
 現在
 
の私を被せて
頭の中はひたすら
ちく たく
 
白い霧をすすむ
 
 
 ....
そう思い込ませているうちに、お前ソコは放っておいちゃダメだろ?

ってトコまで考えなくなってる。俺は考えるのが好きじゃない。

このままじゃイケナイなあ。

でもそんな事とはカンケー無 ....
      薄気味わるいすなおさで
 日中のきたかぜがご機嫌をなおした
築山の庭樹はようやくねむりについた
   ただ秒針だけが働き続けている
  ふるぼけたメトロノームのように

    ....
  「夢の言葉」


 わたしはあなたに声をかける
 あなたは静かに両手を広げる
 わたしはあなたを見つめる
 あなたは見られることに慣れている
 わたしはあ ....
私は弱虫

だからいつも笑ってます


悲しい事があっても

苦しいトキでも

私は笑う事をやめません


馬鹿にされたって

下げずまれたっていいんです

笑 ....
 深く眠りに就いた帳の中で
 返す返す考察の波が
 やってくるであろう祖母の死である時
 私は汚く泣くのだろうか
 それとも優しく微笑めるか
 ついに答えられぬ朝は
 こんなにも冷たい
その針は何時でも人の貌をしていた
歩くようにして
ついに見る事のなかった
一枚の葉のようにして

ここであると思う
重なった露が目になれば良い
次に見る時には
ここではないと思わぬよう ....
 
 
 
血の色は紫
ここには受け入れられず
また次へ向かう
 
血の色は紫
昨日を終えないままで
また朝日を見る
 
撃ち落とされた鳥の羽は
紫に染まり始めていた
 
 ....
足元の空が、溢れるビールのやうに廻転してゐる
新しい笑顔を求めて、またさり気ない人生の表面を踏んで歩くのか
複写された私自身は永久にほころびぬ
無碍な命を久遠の先々まで保つてゐる、私といふ私
 ....
空気は澄んで
皆心ここにあらず

旅立つ若人は靴紐を何度も結び直し
浮浪者の群れは一夜で勇者の行進へと変わり
神経質なウエイトレスは口紅の色を三度も変えた

余命幾ばくもない老人は震える ....
指先に載るほどの大きさの過去を
テーブルの上に置いて目を
閉じたら 重い
液体の粒が眼窩と眼球の隙間に
散乱した
そのとき夢で見た雪深い森の中を
毛の長い野良犬が歩いているのではないかと
 ....
冷え切った水が緩み
地球の表面に蟲が蠢きだす
そんな時
不意に腐臭がする
今年もまた
春が甦ってしまった。



通勤路の途中のうち棄てられた畑に
めい一杯オオイヌノフグリは茂る
 ....
青空が
あまりにも
蒼くて
壊れそうになるとき
きみに会いに行く。

二十歳のきみは
屈託のない笑顔を
光のように
笑って
みんな包んでくれる。

雲が
あまりにも
鈍色で ....
まいにちが

わかりやすいしあわせに

みちた日々であれば

ぼくらはそれを

しあわせと呼ぶのだろうか


春のかおりが

夜にひびいている

ぼくらは

さびしく ....
稚き珍獣を背に浦浪をのぞむ岡辺に
がんぜない甲の稚児の自瀆を睥睨しながら
老婆の
痴呆た癇声に
方位を
とる錨で均斉のとれた
煙管の 雁首で烙印つけた軒板の

蔵に

入り

 ....
無表情の天使

宗教画によくいるあいつ

宇宙で起こるすべてが

偶然であるふりをして

偶然の反対は普通だとか

普通の同義語は偶然のふりだとか

無表情の天使

宗教画 ....
浜辺から逃げたあの日に、あわてておとしたサンダルが一隻、いま、海にこぎだす、チベットに高跳びするのだと、空と海が双子みたいにみえたので、飛行できる気がしていた午後。

公園のゾウの遊戯具のした ....
さくら、そのはなさくやひめ
おしごとはいつが忙しいのですか

ふわりと
月の中に大きな蛾
ムーンモス
オオミズアオとオオミズアオムシ

水平線階段は
静まりかえった平行線
歌の太鼓 ....
8 君は全裸で雲の中を飛んで
  付着した雫でいっぱいだ
  光を吸収しながら鏡になって
  身体、透明になる_音に変化/9 テーマは明確にしなければならない
7 爆発せよ!          ....
しおれ落ちかけたまま凍てついた薔薇の花弁にお前の名前を書いて跡形もなくなるまで深く愛そう、それは留まった生でもあり早まった死のようにも見える、街灯の様に頭をもたげて…リノリュー .... 赤い紅した微風吹いて
柔らかい肌した土の香りが
スギの種と一緒に
舞い踊る

君の鼻のてっぺんだけは
赤ら顔だけど
目尻はすっかり
春うらら

コートを脱ぎ棄て
日和に飛び込 ....
ふぅふぅふぅふぅふぅふぅふぅふぅふぅふぅ

こわいこわいこわいこわいこわいこわいこわい

くるくるくるくるくるくるくるくるくるくるくる

みぎみぎみぎみぎみぎみぎみぎみぎみぎみぎみぎ

 ....
自由詩
タイトル 投稿者 Point 日付
ばらいろあ。5*09/3/18 15:24
厚顔無恥の日木屋 亞万1*09/3/18 14:55
荒れた若者の皮膚を採取狩心4*09/3/18 14:54
ことばとわ109/3/18 14:04
浅いゆめ 逃げた夢石瀬琳々7*09/3/18 13:42
豚に真珠ペポパンプ4*09/3/18 12:39
湯煙のほしぞらに短角牛309/3/18 12:38
モンスーンでぶちまけた紫のペンキを着たいと彼女が言うから/d ...satyri209/3/18 12:21
迷った先に琥霙ふうり1*09/3/18 11:14
余計なコトは考えるなBOOKEN...4*09/3/18 10:29
孤影(二十)信天翁209/3/18 8:57
男一人女一人幽霊二人ヨルノテガム6*09/3/18 7:11
独り笑顔優飛4*09/3/18 4:53
一時の夜doon009/3/18 3:45
草原ではない井岡護0*09/3/18 3:18
別物蟹太郎009/3/18 3:11
硬直したネクタイと額の皺を結ぶやさしさ蘆琴1*09/3/18 2:50
チャウシェスクの赤い色桐野修一209/3/18 2:07
思い出noman609/3/18 2:01
春のゾンビ亜樹209/3/18 0:16
引き出し草野大悟3*09/3/18 0:14
春の夜吉岡ペペロ2009/3/18 0:04
陰の器アングラ少女109/3/18 0:00
無表情の天使吉岡ペペロ209/3/17 23:55
空ににげるコーリャ609/3/17 23:45
色鉛筆のためのパレット/星を照らすテラス海里109/3/17 23:43
カウント13狩心1*09/3/17 23:27
鮮やかな薔薇が浄化する姿をホロウ・シカ...1*09/3/17 23:23
春うらら乱太郎13*09/3/17 21:50
花火ら真紅109/3/17 21:47

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