様々な
目に映るものに
様々な
自身の内側を
描く
真昼になると
饒舌になる空の色
僕は嫌いだ
昔から夜のほうがすき
もっと細やかに
動いている光の粒子を
眺めたい
窓越しにでも
ほら
手足がしびれても
誰が呼んでもふりむかない ....
君は黙って頷く、
雨に濡れた夜でもないのに。
僕は語り続ける、
消えそうな焚き火のまえで。
身勝手なやさしさで、
どうせ僕は君を傷つけてい ....
これっくらいのお弁当箱に
生牡蠣をびっしり敷き詰めて
風呂場に一昼夜放置したものを
愛妻弁当として持たされる苦痛も
25年間欠かすことなく続けていれば
やがて 明鏡止水の心境に至る
武蔵野線があんまり止まるものだから
もう二度と武蔵野線には乗らないと決め
自転車通勤を決め込んで早十五年
そもそも私の住んでいる地域から
私の勤めている会社までの道のりに
武蔵野線を用いるこ ....
500万円の貯金をはたいて
4000万も募金をあつめて
アメリカの名医に頼んで
17時間にも及ぶ大手術の結果
脳が着脱可能になりました
そういう事を記者会見で言ったら
会場に詰めかけた報道 ....
昨日が、夜の中で解体されていく
肉体だけを、濡れた風がばらばらにして
過ぎ去り、それでもまだ鼓動は 宿る
わたしが必要としているものは
わたしの内部の、底辺にあって
....
白い孤独に金切り声をあげる
メチャクチャニシテ
狂喜乱舞する地吹雪こそ真冬の神髄
静寂零下の銀野を破る侵奪者
生命に対する絶対者
天も地も前も後もない
白刃が体中を引き裂き ....
城の王は風だ
王座に
塔に
かくれ部屋に
風が住まう
不安そうな顔をした
雲が
城を
塔の暗闇は
王者の輝き
深淵の光は
風の中の闇
闇に沈殿 ....
スンスンスン
リムリムリム
ばすばすばす
ヌカヌカヌカ
ンんンんンん
ピらピらピら
だこだこだこ
ピキリピキリピキリ
ふばばふばばふばば
のろのろのろのろ
タタタタタタ
....
芝居がかった波が打ち寄せる
僕らの港からは
いつだって色とりどりの星星が見える。
かなしみを選びとれるほどに、
この世界は寒色で描かれないけど
しあわせを選び ....
それってホントに必要なのか?ってことがよくある。
ナニかとそんなコトで身の回りは溢れていたりする。
それでもキミにとって大事だと言うのなら好きにすればいいと思うけど。
何度も言うようだけど押し付 ....
憂鬱だった
けれど思い出に浸れば
楽しさはなくなる
☆
沖縄で豆腐を潰していると弾けた
冬の
火鉢の音
北海道でジャガイモを食べていると突然
殺された 君は
僕に
雨を ....
君の丸顔。
太い眉。
きらめく瞳。
青黒いひげそり跡。
小さく赤い唇。
陶磁器のような肌。
ああなんて。
その柔らかい輪郭よ。
脳裏に映し出す。
ああ。
....
君の丸顔を
指でなでる
ああ何てなめらかな輪郭であろう
このひりひりした感覚
ドットの集合体みたいな欲望に
火はつかず
ああそれは君が表情を変えないからだ。
....
ほこりをかぶったA4の紙に
メールの文章が綴られている。
もう十年も前のもので
「たーいへんそーう」
と書かれている。
同じ所を繰り返し
何度も読んでいる。
当時 ....
やわらかい
あたたかい
愛に
いつも
包まれていた
癒されていた
(忘れていた)
ひとりで
咲いているんじゃ
ないんだってことを
花だって
一枚の ....
雨雨雨
蔓草まるまる昼の顔
隣で女がドリアをつつく
さあて
ハリオのポットと鍍金の晩餐だ
パンを焼いたら耳焦げる
凄い味わい砂のウバ
啜ると臓に鳴り響く
美術手帖もある
探幽 ....
スーパーカーより速く走りたいのさ
どんなメロディーよりも速く
鉄条網に寄りかかってジンジャーエールを飲みながら
セブンスターに火をつけてそんな事を考えたのさ
鈍色の錆びた鉄条網につかまりな ....
(夢を見た)
ひた、ひた、ひた、
静かな輪を描いて波紋が幾重にも広がる
光だけが生きているように満ちて来る
ひた、ひた、ひた、
夜の岸辺に足先を濡らして
何ものかが生まれるのを見て ....
黒い淀みが溢れている川に
銀、色の 腹が ぴちぴちと打たされている
もはや人として生きていこうー、と
河原の木ではなく、枝にされ
「平面」、だ
パネルのようになめされて
空は やけに水 ....
笑ってくれていたらいいな
そのほうが一日の変わり目
にじまないでいられるから
吠えるCALL
急いで階段等を
駆け降りるぼく
残した夜に進化
キャッチして明日の手
前後に揺れて ....
綾瀬クン、きょうは
あの山へ行ってみようか
気晴らしと気まぐれに
若草山をふと指差した
―ハイ、。
なんだキミ、行ったことあるの はじめてじゃないんだ ....
全部終わってみると
起こらなかったことが散らばって
さんざ起こってしまったあとで
ほたるいかを所望して
願いは叶えられましたもの
要らないものが欲しければ
叶った方が大きくて
ほ ....
歩いて走って地の果てまでも! と思い描いた青春を思い出す、悪夢
現実は地平線さえ見えない見えない見えはしない そんな話が俺の人生
(夕陽が落ちる頃に目が覚める)
プール開き! クラス替え ....
雨あがりの空に虹が架かったなら
それを渡ろうと思ってた
でもなかなか止まないから
知らないうちに眠っていたの
ずっとずっと
夢をみてたのかな?
そこ ....
終電を逃したサラリーマンが
「人生お先真っ暗だ」っつーから
「修正液で直せるし書き込めるじゃねぇか」ったら
鼻で笑って寝ちまいやがった
仕方なしにイヤフォンで音楽聞いてたら
いつの間にか起き ....
世の中の奴が何を言ってるのかわからないんだ
難しい事を言っているようには聞こえないんだ
なのに何を言っているのか理解出来ない
きっと俺の言っている事も理解出来ない
そう言うと君は小さく笑って
....
花よ
ぽかつと光れ
まばらできれぎれな
花びらたちよ
ぼくのところに集まって
ぽかつと光れ
花よ
なかよく光れ
一つ花壇に咲く
花たちよ
触れ合つてぶつかつて
なかよく光れ
....
あるべきところへ
おさまって
けれど
はみだしたところに
やさしさがある
ほんとうの
うちのつまにも
はみだしたところが
きっとある
ほんとうのやさしさが
うそばかりの ....
3871 3872 3873 3874 3875 3876 3877 3878 3879 3880 3881 3882 3883 3884 3885 3886 3887 3888 3889 3890 3891 3892 3893 3894 3895 3896 3897 3898 3899 3900 3901 3902 3903 3904 3905 3906 3907 3908 3909 3910 3911
【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
5.51sec.