暴走族の少年たちを一同に集めて
野球チームを結成しようと試みた
最初は反発していた少年たちも
やがて野球の面白さに魅了され
一人また一人と暴走族を脱退
今では心から野球を愛する
純粋な若者 ....
わたし 話す
わたし 笑う
わたし 怒る
わたし 学ぶ
わたし 寝る
わたし 恋する
わたし 泣く
わたし 跳ねる
わたし 落ちる
わたし 病む
わたし 挫折する
....
とっくに詩人でなんかなかったことを
ようやく認めようとしている
もういらない飽きた
雪でもいい 食べたい
とっくに凍えて死ねてしまうのに
肌の強さで生きてしまえる
身体は絶えず ....
今年は逆チョコが流行るというので
私も早速チョコを買いに出掛けたが
行きの電車賃を払ってしまったら
財布に全然お金がなくなって
チョコを買うことが出来なかった
こうして流行に乗り遅れた私は
....
にゃ〜ごカーゴは宅急便
しかも宙間航路です
社長の名前はキャプテン・グラッセ
栗色に光る毛の猫です
おわぁあわぁと折々に歌う
彼らもまさに詩を駆る種族
地球生まれで猫族だけは
なぜか ....
ぼくらはみな太陽のきれはし、町も山も河も森も
いきものだらけの海も、君もぼくも;
ぼくらがやってきたのはあそこだから、
あそこをみるのはたぶうだ、めがつぶれる。
フォトンのつらなりに解体さ ....
凍てつく大地を踏みしめて
真っ赤に踊る炎の火
煌めく火の粉に
ちりちり混じり
きらきら昇華していこうとする血に
誰が嫉妬を焼べたのか
ゆらゆらと揺らめき
闇夜を焦がして燃えさかる ....
料理を始めた。
その多くは
夢を素材としている。
それを食べたあとに
あなたは
あの日のように
歩く
あの日のように
自転車に乗る
あの日のように
料理を始 ....
誰がいったのか知らないが、戦争が始まったのだと云う。それも聞く所に拠ると、青山のホテルの一室でだとか、はたまた九州の阿蘇のほうでとか、とんでもなく脈絡が無く、規模も理由も判らないまま只噂ばかりが先行し ....
090210
南海の
観音菩薩に挨拶し
これが
下界の見納めと
キントウンに跳び乗って
一回転
十万8千里をひとっ飛び
これから
地下の帝国に潜入し
....
(時空円錐)
虚空で支えを喪ったじょうごのように、
尖った先どうしを付けあって、
危なかしく身を支えているこの世界:
君とぼくの航跡は、離心率にあやつられ、
交点の夢をみながらも、一足ごとに ....
遠くにもえる空
なにかがやってくる 予感
甘いカフェオレで眠らせたこころに
透明な釘が刺さる
走る列車の軋みに
見送られていく時間
夕暮れの空はどこまでも美しく
わたしを ....
090210
手のひらで水を掬うポーズ
倒木を避けるポーズ
みたらし団子を嫌うポーズ
甘納豆を頬張るポーズ
自転車に乗っているポーズ
開き ....
水玉模様の細い首輪を嵌めた
羊みたいな純白の犬を従えて
リードを手に黒縁のレイバンが座る、
ゆらゆらと木漏れ日の蠢くベンチ
――お姉ちゃん、犬が好きか?
ああ、こいつビンゴっていう名 ....
廊下の向う側に、貴方が見えた。
机の上に置いたシャープペンシルを、もう1度持ち直す。
閉じかけていたノートに、日本語訳を書き込む。
ペンを左手に持ち換える、廻す。
指の間をペンが通 ....
人間は、皆、光源だ。
ただし、輝いている人ほど強い光源だ、という意味ではない。
光源は自分を照らすことができない。
必ず、誰かを照らす存在だ。照らすだけでは輝けない。
....
色んな人がいる。
楽しそうに騒ぐ人達。
ゆったりと話をする人達。
孤立している人達。
あちこちをうろうろしている人達。
教室という名の小宇宙を一目見渡すだ ....
少しづつとはいえ、大人になっていく僕は
少しづつ、ではなくキミをとても意識するようになる。
大人になった大人は
甘酸っぱい憂鬱だ、と懐かしむ感覚を、
子どもから大人に向かう僕は
苦味のき ....
終わり
やがて
空が蒸発する
僕は無機質になる
やがて
風が風化する
僕の最後の灯し火を消す
終わりの時は
最初から始まっている
僕は知らな ....
僕はまた知らない土地で年を明かす
レジで礼を言ってくれるおばさんの言葉も
僕の中に置いてけぼりを積もらせる
僕の知らない言葉で,君が友人と話す
また少し置いてけぼりなのを感じながら
僕は ....
「永遠なんてない。」
そう言い切った俺を
信じられない、
というふうな顔で
ただぽかんと
言葉を無くす
目の前の子に
俺は本当に、
心から、
申し訳ないなあ、
....
かくれんぼかくれんぼ
かくれんぼまだだよ
夕暮れマダーだよ
ユウグレー のびてくのびてくのびていく
かげやなんやかや
おだんごかじったり
なんやかやなんやかや
月がかけてきま ....
みそひともじの
みそひともじの
こいのうた
みそひともじの
みそひともじの
あわれうた
かなわぬこいの
かなわぬこいの
つづりうた
あわれをうたう
あわれな ....
水と同じ手をかざし
流れを曲げる生霊が居り
声と光を抄いとり
からのはらわたをのぞきこむ
手のひら 手の甲
水車の回転
既に無いもの 失いものの影
ひとつ余分 ....
緊張することが 本気で臨んだ証であるとは言い切れないけれど
涙することが 努力の証でないときだってあるけれど
すべてを出し切ったあとの爽快感は ひとしおで
脱力は 潤沢な喜びを抱いて ....
派生する
頼りない糸
喉が焼ける叫びを
声に換えて手繰る
風が泣く
誰に話しても
つうつうと
話し中の合図だけが
耳を ....
悪魔の魔法の解き方
あの人に掛けられた
悪魔の魔法
身体の中心にある
魂が宿る場所を
丸くくりぬかれた
わたしはなにも出来ず
ただ自然にその穴がふさがるのを待っていた
一年 ....
朝陽が昇るまでのひと時は
忘れられない思い出を捨てるための
かなしい時間にならないといい
そっと歩き出していくには
ひとりでもふたりでも
優しさよりやさしい祈りが必要だから
眩しいくら ....
あか剥げた足下を
深く抉れば
待ち遠しい
色は未だ知れず
異国の香りもなく
甘くも苦くも
憧憬の
西洋ナシの風味も
土黒い十の芋虫が
土竜を真似る
胸膨らめば
眼くらくら ....
吝嗇麒麟が香り
責め隈なく、良い誤に慌てて
去るもなく開きもなく
夕べ基に思い出て、そぬるもよし、けだるもよし。
後に哀れ、子の哀れ、いわれでもしも来る人もなし。
夏が熱 ....
3870 3871 3872 3873 3874 3875 3876 3877 3878 3879 3880 3881 3882 3883 3884 3885 3886 3887 3888 3889 3890 3891 3892 3893 3894 3895 3896 3897 3898 3899 3900 3901 3902 3903 3904 3905 3906 3907 3908 3909 3910
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