僕は日本人です
お母さんは中国人だけど
お父さんが認知してくれたから
僕は日本人です
僕が日本人になれたから
お母さんも日本人になれます
日本人になれたお母さんが再婚すれば
新しいお父さ ....
小沢さんの
第一秘書が政治献金を違法に受け取っていた事件
違法性が認められれば、きちんと返す
これで清廉潔白だと賛美する
漆間さんが
自民党議員にまで捜査は及ばない発言をした問題
記憶にな ....
三年ぶりの故郷の海は
以前よりも幾分痩せていた
「少し痩せたんじゃない?」
そう言ってみたが 海は黙々と同じ作業を繰り返していた
三年ぶりの故郷の母は
以前よりも幾分 ....
大統領となって
お正月の街を歩いていくと
忘れていく番号に
いつしか 人に会いたくなる
近くのスーパーへ向かうと
浮浪者が今日の日差しを浴びている
両腕を上げている
本を読む人たち ....
リズムを壊すように
相槌をうってみると
何故だか無性に
胸が痛んだ
そんな気がしたけれど
顔は笑ってるんだ
あいつはいつだって
誰かを殴ってる
実はその、逆
ではないかと ....
カレー・ライス
ながいことかけて
カレ―をつくった
カレーカレーカレー
カレーはおれだ
今日一日は
このカレー・ライスが
すべてである
何も分からない
普通の女の子も
カレ ....
てがみがきたれ
てがみがきたり
おかねも
おはなも
ひとも
まるでダイア
むくちな
あにいに
あってきた
....
変なにおいのする夕方
集団下校の小学生
電信柱に一礼
黒いランドセルがあいてるよ
当たり前に中身が散らばって
三列後ろの女子が走って拾って
そのまま ....
トタンの錆びた廃屋
人が落ちる
洋服の埃が落ちるつかのまに、
膝小僧を剥出し少年がひらくカバンのなかに、
乾いた血の乾いた土鳩の羽
きりきざまれる少年に、弟の、
さいごって、なによ
....
空が降ってきた
その瞬間
青色になった彼女を
教室の窓から
眺めていた
粒の分裂音に合わせ
足踏む
泥だらけのローファー
センチメンタルに響く
ひらり、と揺れ ....
消しゴムで消してしまうと
虹が出来てしまうから
それ以上描けなかった
あなたの顔は
スケッチブックの上で
雨後のように濡れていて
小さな水溜りにある黒子は
ゆらゆら揺れながら
....
黒い漆黒の夜に二人で輝る。
貴方と私は、月。
支えあっているつもりで、お互いを見ないふりをした。
もやの片すみにぼやけてる。
そんな夜。
....
クチナシ鳥よ
俺を祝福してくれ
ベルツノアマガエルよ
俺を祝福してくれ
あの雨の一筋も
俺のこの歪みも
かき消してしまうよな
でっかい鐘の音を
鳴らせばいい
鳴らせばいい
....
テーブルの上に世界をひろげても
あなたの森羅万象は
私の目には写らない
それでも世界をひも解こうとお考えであれば
椅子に座って陽が沈むのを待てば宜しいかと
あ ....
張り詰めたラップを着て
新しいキャベツが店頭に
テカテカと並んでいる
両手に乗せて天秤になるひと時に
良いキャベツは感覚で選ばれる
冷蔵庫で
一枚ずつ身包みを剥がされるのを待つ間に ....
溶けた琥珀が持つ日差しの輪郭は
枯れるまで4年かかった
ひび割れ
すっかりプラスチックのような風合いで
昼の駐車場に薄い影をもたらす
車も看板も、大きなビルも
割とありふれていて
....
ゆらゆらと歩く空中で
カメラのフラッシュでできた影が
一人で先にあるいていった
僕は世界の呼び声で起きる
僕はここにいるけど
世界は何処にある
昨日の事 ....
いつだって
泣きたい時に 笑ってた
笑ってないと ダメな気がして
にこにこ してないと
心のおくそこに隠した゛なにか゛を見られてしまいそうで
押さえつけていた 本音が ....
河原で石を拾う
黒いの白いの茶色いの
丸いの尖つたの小さいの
堅いの脆いのあとそれから?
両手一杯引っつかんで
胸に押し込む
そうしてどぼんッ
水の中は静かです
....
すきな人ができました
くすくす、えへへー
でも、わかれてゆきました。
であいがあればわかれはあるだろう
じゃあ、私が悲しまない方法。
わたしがしぬ、
それだけです
壊れた空には傷痕ひとつ。
草にまみれて手を伸ばし、
嘘ぶく風が吹こうとも、
夢の切れ端 溶けてはなるまい。
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あばらの浮いたこの体
流 ....
お墓の前を薄汚れたスニーカーで通った。
お墓に刻まれた文字は「佐藤」
佐藤、佐藤佐藤
僕には全部同じに見えた。
佐藤家之墓
全部同じに見えるけれど
時々ここに来る彼らの大切な人は
....
それは…
曇り
後朝(キヌギヌ)の
椿の花びらの露に
怨言(カゴト)を残し
鈍色(ニビイロ)のこころ
暖気は彼方から来る
唾液の滴る地平から
巨大な湿地帯を通り
夕暮れの砂漠を抜け
私の肺臓に進入する
絶える事ない暖気は
凶暴な森林を通過し
不安な脇腹をかすめ
ベッドに倒れる私の
....
自動販売機だけが明るく光る
夏でも冬でも
こんな山道でも、ちゃんと明るい
誰もいないのに、ちゃんと明るい
私が買わなくても、やっぱり明るい
ここの景色にはもう、自動販 ....
さくらんぼには
種がなかった
私の穴の空いた歯には
それでもとても痛かった
くだものの話をすると
こうやってなんでも
比喩みたくなってしまうね
痛かったのは本当だけれど
....
月がきれいだった。
ぼんやり見上げた空に
ぽっかり浮かんだ月が
ぽっちゃりで
デブで
まん丸で
黄金色で
満月だった。
寒空の下、月を眺めながらあの日の ....
雲間から
虹の手が
世界にのびてくる
わたしは
君の手を
掴もうと
空に手をのばす
だけど
意地悪な風が
わたしの手を
かきけしていく
軈て
....
わかれ ちぎれる 雲間を
縫いとじてゆく聖歌の雨だ
みんなして一斉に生誕をやりなおす
後ろ向きな朝が明けた
ルリラウラ ウルトゥルル
産声が湿り積乱し 大空をくるんで遮ってゆく
きっと ....
マリエのヴェールは白
と決まっていますが
佐保姫のそれは緑
風の掌は
花婿でもないくせに
花嫁の薄絹をそよがせてゆきます
ちからを
身のうちに巡らせ続けた季節を終えて
撓めてい ....
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