月夜のビルディング
その屋上に座す
大勢の透明な人々
洪水はやみ
街は黙って溺死したまま
波打つ腹に月を映す
誰も居ないが 誰かの居る
窮屈でないひしめきの群れが
あちらやこち ....
思い出が指先から零れ落ちて
悪夢に魘されるわたしを繰り返す
大切な言葉は伝わらないまま子宮まで落下
空になった口は平凡を吐き出す、
だから、あのね、わたしはね
えっとね、 ....
わたしの水の中に
あなたの耳だけ寝そべっている
小さな胎児みたいに
ゆらゆらと漂っている
わたしの声が
最後にあなたを満たしたのはいつだったかしら
瞳を瞑りながらわたしを探すあなたの指 ....
ぼくは水仙の根元でねむる
彼女が齎したのは安らぎなんかではなかった
殺伐とした感情をぼくのからだに染み付かせ、ふらりと風の中に消えていった
さやさやと木々の葉が揺れる
ぼくはその時 ....
彗星は氷の塊だと教わりました
ゆんゆんと楽しげに
春風はすぎてゆきます
りんりんとさかしげに
春の日がおちてきます
春風は単に空気の移動な ....
安いヘッドホンでこじゃれた音を聴きながら夜道を徘徊する彼を笑わないでほしい
捨てられた女のその後が心配で頭がいっぱいなのさ
季節は丁度春なのだから青くなったっていいじゃないか
彼 ....
今は夢みむ透まのそば
まな板に乗っかる緑の色
魚が音楽にみえる 切れるものに普通じゃない
それまでを耳できいてた音楽を普通じゃない
あなたは脳のなかであたたかくなるかここの
あなたは空か雲か海しかみていないのか
付けられた足跡から
微かにだけど漂う香り
気のせいだとは分かっている
思い違いだと笑いたくなる
けれども
だとしても
季節が過ぎると共に
溜息を零す度に
桜の花弁を踏む毎に
....
久々に雨が降った翌日、
目が覚めると、南向きの窓から光が差していた。
昨日の天気予報では、今日も雨が降るんじゃなかっただろうか、と
思いながら窓の外をぼんやりと見ていた。
窓の外は、いつもより ....
深い眠りについた時も
魂は(目)を、開いている。
いつか地上の全てが
この体が、人々が
燃え尽くされても
最果ての空に透き通り
ゆっくり開く
魂の(目)
....
本を閉じると
立ちのぼっていくけむり
あちこちから湧き立ちはじめる
エクトプラズム
小屋の外をかけまわっていた子供が
ふいに立ち止まって
草原のはるか向こうを見た
ぼくはしおりを ....
時々、孤独で悲しくなる時があります
時々、何故だか焦ってる時があります
時々、生まれなきゃよかったと思う時があります
時々、死ぬことしか考えれない時があります
時々、全ての人を ....
.
貴方を赤に染めて
私を白に染めるの
そして
貴方の赤と
私の白をね
混ぜて混ぜて
ピンクにするの
ほら
〔恋色〕になったで ....
けふけふと
今日も咳をして
レモンと薄荷のバックドロップ
亜空間に垂れ流しのお喋りどもに
イチゴ・ジャミング
杖の机を頼りに
ひとのひを素知らぬ顔で過ごしています
ヒマラヤのライムや ....
てゆーか今この瞬間にもここまでの道のり全てのアスファルトから
ききなれたあのなまなましい声が声じゃない形で侵入をくりかえす
毛穴を全開にしてるあたしの
体中の隅から隅まで
だからまた新しく
....
昨日もらったキャンディを
茶色の小瓶に入れたって
甘い薬にはならないと
喉を鳴らせてむくれてる
僕のかわいい女の子
このあいだの満月に
こじ開けられた地下室の
鍵は窓から放り ....
あなたとセックスしている間、頭の中で聞えていた電子音の長さを数えてみました
それはぴったり4秒で
あなたが私にしてくれたどのキスよりも長かったから
私は、いつもより大きな声で、喘ぐ
4秒の ....
生彩を欠いた蝶の羽
五月を前にはらりはらり降り下り
僕は教壇の上から
少女達が浪費するかけがえのない時間を見ていた
どんなに愛を求めても
それは手に入らない
母を喪った友人が
人 ....
湯舟から上がり
シャワーを浴びていた
足元に汚れたものが
落ちていたので
シャワーをかける
しゃがんで見ると
細い足で
タイルの{ルビ縁=ふち}にしがみつく
一匹 ....
毎日あたたかい日が続いているので
公園や神社の上には
若葉色の天井ができている
風が吹くと
こずえはぴらぴら音がする
若葉は白くもあるので
きらきらもする
春が眩しいのは気のせいじゃ ....
角砂糖をひとつ
昨日の夕焼けに落とした
レモンだけじゃ
辛すぎるかもしれないし
ただなんとなく
作り笑いをひとつ
一昨日の捨て台詞に添えた
当って砕けただけじゃ
苦すぎるかもし ....
いくつか
間を置いたあとに
白紙を折りたたみ
コートのポケットにしまう
しまってぼくは
身体の中を思う
朝の中
はじめて
瞳の色や
ふたえ瞼がわかるなら
さし当たりの悲しみより ....
ボディの色が気に入ったので
エレキギターが欲しくなった
メーカーの最上位機種
カラー名はアバロンとある
「AVALON」は
イギリスの何処かにある伝説の島
アーサー王の遺体の眠ると ....
んcsjxきvgvdんsvじゃ・gれげるhqy4876fhすぢfjdsbfv7dvxんvdszf8えwjwk4んkじゃbfkんbjkxぁmrgなでytらlt@えrgぉが8え5んれk5j4bkvfさl; ....
彩りと彩りがひしめきあい
ぼくはお茶をすする
うすくれないに緑が混じり
きれいなまだらの葉桜は
そよそよそよと風に任せ
勝手気ままに踊り舞う
ちょっと目線を背けてみれば
だらりの ....
青空から真っ白い
雪が落ちてくる
所在なきものたちが
幸福を連れて
地上にやってきた
見えないところで定着
成長する細胞のはじまり
子宮でお遊戯会が催される
喘ぎ声 ....
{引用=
よけいなものは吹き飛ばして
だいじなものだけ
のこればいい
溢れかえる主張には
ほとほと飽いてしまって
あなたが思っているよりも
実はわたし、身軽です
指図なら要らないの ....
君が知る限り残酷な
おかえりをください
疲れた体も
生きる気力も すべて吹き飛ばす
おかえりを ください
そしたら僕は
ただいまの希望を捨てて
新しい明日より
....
3851 3852 3853 3854 3855 3856 3857 3858 3859 3860 3861 3862 3863 3864 3865 3866 3867 3868 3869 3870 3871 3872 3873 3874 3875 3876 3877 3878 3879 3880 3881 3882 3883 3884 3885 3886 3887 3888 3889 3890 3891
【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
8.12sec.