まぶしい日が終わると
遠くの唄はきこえない
窓を閉じて
あの悲しみから距離をおく
ゆるされた時はどれほどの厚みだろう
どうか今日は
....
くせーも にげーも ひでーもねーや
作り笑いするつもりで
ここまできたってのに
逃げちまった
また 最初探しの始まりだ
誰かが 政治家の悪口言ってる
みんないいちょーしさ
誰だって今 ....
ああ、陶酔の果ては
干からびた礫のよう。
時{ルビ経=ふ}るごとに色褪せ、
あなたの固く締まった乳首は
砂粒となり散ってしまった。
赤く爛れた夕陽は、
あなたを染めた
最後の証の ....
古びたモーツァルトの響き。
どんなロマンスも叶わない。
つらく悲しかったのはいつのことやら。
駅の蔦がまぶしく露で光っていたのは。
孤独に討ち入ることもできず、
茶色い紙を鉛筆で傷つ ....
軽トラの荷台に
膝かかえて
恋人も失ったし
つまんねーことで
疲れすぎてる
今夜はお月見だ
ほらくそったれども
みてみろよ空
みてみろ夜空
車は事故ってぼろぼろだし
足は栄 ....
なすなく
思いは果てる。
プラットホームに貼り付くガム。
私を置き去りにしていく人々。
重しをつけた足で階段を下る。
途絶した時間を思って何になろう。
交差する歩道橋。
肩が ....
桜が咲けば桜が散る
蝉が鳴けば蝉が死ぬ
山が色付けば山は枯れる
雪が降れば雪が溶ける
太陽が喜べば晴れてくる
山 が怒れば山が崩れる
海 が哀しめば嵐になる
空 が楽しめば風が ....
ごぜん 花壇のぬくもりに わずかながらの 休まりがあった
かわききった 午前の空気のなかで つちをほりかえすとき
なんの前触れもなく かだんわきにうわったさるすべりに
とつぜん頭の中を炸裂す ....
現地時間13:06
日本時間26:06
エセイサ空港を後に
呼んでいたジープを飛ばす
スカっとした青空
UVカットのブラックで見れないけど判るぐらい
久々に触れるギア ....
一度壊れてしまったら、元へは戻らないものもあるのよ。
貴女はそれを私に見せ付けた。
貴女のそれを、私は裏切りだと思う。
傷付けようというつもりが無かったからといって、赦されないこともある ....
switch.
ずぶ濡れになった脳漿に
楔が溶けるような、
おと。おと、
踏みつけて割ったCD/私はそれをまるで他人のような目線で見ている/お気に入り、 ....
やらかく、笑む
陽を集め、下
り くだる
雪の青さ
石に 当たり 砕、け
凍返る 先々、に
熟した白、の
息をふわ り
さら
さよなら
名残 ....
布団齧ってさ 枕ぶん投げてさ
じっとしていられなくてさ
壁でも引っ掻こうか
窓ガラスにパンチしようか
自分の部屋には居られないから
君の部屋のドアを叩くよ
バールで叩くよ
セコムが来たら ....
私のいのちはもってあと一年です
あわれんでくれますか
どうじょうしてくれますか
なにかをかえてくれますか
なにかをあたえてくれますか
いちねんのかぎられたじかんのなかで
....
着用すればタイムスリップが出来るようになるスウェット上下が
洗濯槽の壁に捻れて張りついています
公園は
緑深く
雲間から
覗く太陽
降り注ぐ
雨の中
僕達は
キスをした
君の髪には
雨の滴
きらきらと
光ってた
降り注ぐ
....
お前の独りよがりな情熱が俺の精神に水を差したので
俺はお前の存在を心から消し去ることに決めたんだ
くるぶしのあたりの身に覚えのない引っかき傷みたいに
いつの間にか消え ....
「脳みそ」その外には一面に笑い顔が広がっている
街を歩いていくと 蓋をした
缶コーヒーが出てきてそれと関係し けれど
そして すべてに栓を開こうと脳みそは思っていて
大統領就任式には誰がで ....
トリコロールカラーを織り混ぜた不協和音が
螺旋状に響く午前2時
F♯dimとB♭7がクロスした地点に
ジンジャーエールを凍らせたような結晶が生まれる
そう、今わたしの左の腰に小さな氷山が突き出 ....
傾いた標識に凭れる
私のうつむく影が
夕暮れ色の地面に、伸びていた。
ふいに顔を上げた目線の先
小屋に並ぶ
七つの地蔵の真ん中に
ひとり
鼻は砕け、片目を開いた
風 ....
「なかなかいい詩が書けんのぉ・・・」
30過ぎの愚息が言えば
「そんなもんよねぇ・・・」
60過ぎの母は言う
「100のうち1ついいのが書ければ
しめたもんだよ、おっかさ ....
きみが横たわっている、剥き出しに
した、無をあらわにして、
ほどこされた
その
口に、言葉のない
時刻、きみの唇を指で
なぞるように、きみに
話し、触れていた無に、指先が
剥け ....
今日がまた過ぎていく
静かに確かにゆっくりと
たゆたう隙間も無いほどに
日常を告げる音が一つ
扉の向こうから誘ってくる
差し出される指はどれも
明日から伸びてくるばかり
もし彼岸 ....
あの上り電車で何本見送ったことになるのだろう
別に数えている訳では無いし
有り余った時間を費やせればとストールの毛玉など毟りながら
外界と隔絶された待合室の硬いベンチに腰掛け
あの夜の顛末でも ....
{引用=桜の咲く春が嫌いとつぶやいたひとの
手鏡に映したそら、霞のようにたなびく
僕は戦うだろうあなたのために
僕は祈るだろうみんなのために}
満開の花は汚れたあおを覆いつくして
春とい ....
やましさに
ついて、
きみに頬ずりした、量を
増していく、雪の
なかに
埋もれていくように、夜に、きみに
ついて、話していた
電話は
途切れた、雪に覆われている、潜みで
....
潰さぬように優しく握り
色づく先から齧り付く
深まる歯形に溢れる雫
唇湿らせ顎濡らし
見えぬとこまで垂れていく
一噛みする度零れる雫
白肌伝わり掌濡らし
....
熱燗を くいっ と
喉に流したら
顔がほってり赤らんだ
杯に徳利を
傾けては
枡に納める
晩酌のひと時
笑いも涙もほろ苦く
歪んだ脳裏にとけあって
火照 ....
ひにすえたけがれ
かれたつさしやみ
めにこくりとふく
ほそびののどさす
はるかまないほね
そらとはうえにあるのに
ゆきえぬと かげがそう
たんぽぽの綿毛が木の枝に引っかかっていたから
指先でつまんで土に植えた
花は咲き木々は茂る
虫がいて動物がいて人間がいる
目の届くだけでも
数え切れない種類の命があり
全体数など計 ....
3848 3849 3850 3851 3852 3853 3854 3855 3856 3857 3858 3859 3860 3861 3862 3863 3864 3865 3866 3867 3868 3869 3870 3871 3872 3873 3874 3875 3876 3877 3878 3879 3880 3881 3882 3883 3884 3885 3886 3887 3888
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