さくら さくら
遠い さくら
僕の心
どこに消えた
さくら さくら
花の声
追いかけて
君へ届け
命の香り
透ける刻を
風に揺れ ....
胸の中 封じ込めてきたのはね
捨ててしまいたくない思い出だとか
忘れたくない温もりだとか
触れれば消えてしまいそうなものばかり
口の中 封じ込めてきたのはね
あの日言えなかった台詞だとか ....
りんごは赤いという人もいれば
りんごは青いという人もいる
痛みを可哀相だという人もいれば
痛みを笑う人もいる
いろんなひとがいて
あんまり堅苦しく考えすぎれば
....
嗚呼、嗚呼、桜が咲く。
蕾は我の内に在り。
我が記憶、我が命。
糧に育った花が咲く。
胸を内から食い破り、
{ルビ強=したた}かに儚い{ルビ桜=はな}が咲く。
悲しい流れ星はただひたすらに
空を駆けては消える
初恋なんて基本的に細胞戦争
港で起きる波は
一定の旋律を奏でながら波をうつ
彼岸花が咲く季節に人は死ぬと
....
川の流れのように
真っ直ぐに清らかに
低い所目指して
天狗にならない
透明で澄んでいて
もろくて優しくて
純粋で元気良く
神とつながる
嘘はつかないで
ばれるものだから
浮 ....
「 綺麗な顔だね 」
ドラマのようなセリフ
飾り気なく零す
眼差しに
ぐるーぷわーく上の空
透明なかなしみが
ういている
逆さの世界に
歪んだ空の隙間に
そっと掌を忍ばせて
沈黙した重力の風を
わたしたちは
そろそろと飲み干す
風は影をまきながら
....
僕が若返る運命ならば
見える景色が他とは変わり
僕が若返る運命ならば
過ごす時間と場所が変わった
僕が若返る運命ならば
視線と言葉の色は違って
僕が若返る運命ならば
最期には ....
海辺からながい
ながい電車
雨降る町まで
ながい電車
時計が山ほど積んである
ながいながいながい電車
火の山越えて
ながい電車
虹を泳いで
ながい電車
どんな駅とも ....
廃墟の街に静かに降り積もる
白を見ていた
痛いほど乾いた空に輝く
白を見ていた
歩く度に重く足を取られる
白を見ていた
風が吹く度に頬を叩きつける
白を見ていた
君の睫毛に降りかか ....
言葉にとりつかれているようだが、
言葉は魔法では無いよ。
先生があなたを殺すために体に埋めた
いろんな言葉を信じてはいけないよ。
何かを正当化するために増え続ける病気の名 ....
手を触れると壊してしまいそうな
しなやかな身体を愛撫して
顔を覗き込むと射ぬかれてしまう
艶やかな瞳を見つめて
丸くて
少しふくらんで
柔らかい
きつく身体を抱くと拒絶する君 ....
私の口から吐き出された
原色の雲が、
部屋の中を漂っている
これは煙ではないのである
その証拠に
部屋の中には雨が降っている
これは涙ではないのである
その証拠に
私は悲しくなんてない ....
僕の精神は、いつもより高い、より深い世界に、ゆっくりと挿入されていっている
寒さが心地よくて
人がいないレンタカーの駐車場で
背中にはホテルが立っていて
みずたまりに反射してい ....
ホワイトデーの3日前
クッキー屋の前に立ち
義理チョコレートのお返しばかり
虚ろな瞳で探してる
もの欲しそうな、男がひとり。
若い女の店員から
硝子ケース越しに
手渡さ ....
何度も修理して
乗ってきた自転車の
寿命がきた
鍵付きで放置しても
無くならないほど
錆びた車輪
届いた新しい自転車は
ピカピカと輝きを放ち
眩しくて目が痛い
古い自転車 ....
チェーン店のカレー屋で
「グランドマザーカレー」
を食べていた
自動ドアが開き
ヘルパーさんに手を引かれた
お婆さんが店に入り
隣の席にゆっくり
腰を下ろした
....
ヘミングウェイじゃないけれど
何を見ても何かを思う
この街は体に毒だ
記憶の濁流に押し流されて
立ち尽くしたまま泣きそうになる
冷たい風が刺す中で
涙だけが生温かった
....
電車の窓は
みんなの空が
輝いていたんだ
座席と吊革の
旅人は
小さな液晶の
窓を開き
自分の空に
話しかけている
僕は僕で旅の途中に
....
・夜中の話
機械音に身を捩じらせて
母が咳を漏らす
その光景に
何か言葉をかけそうになる私が
ひょこりと顔を出した
しかし
少しだけ、しか浮かばない謝罪な ....
誰にも奪いようのない
あなたという存在がそこにいる。
美しいものを見て心奪われるのは
それがあなたの中にないものだから魅かれるの?
いや、あなたの中の美しさが共鳴してるんだよ。
美しい音を聴 ....
あたしのしあわせは、どこにあるかな
今日はよく晴れていて
干したふとんはいいにおい
かすむ空はそれだけで優しくて 目を細める
どこかでちいさなこどもたちの笑い声 ....
料理をしないと会えないの
それだけが口実だから
レパートリーも増やさなきゃ
味では勝負出来ないんだもん
種類の多さで圧倒しなきゃ
私は子供
我がままで 甘えて 世間知らず
でも 変わ ....
さっきまで輝いていたのに、もう忘れてしまって。
青空。蝶。の風。
俺たちは、これからどこを、どのように、ゆくのだろう。
憎しみをメスに変えて切り裂くことも。あるいは出来るかもしれない
ケレド
....
商店街のシャッターは一斉に降りて
アーケードで猫の集会が始まった
シャッターに貼られたポスターは
剥がれ落ちそうで風に揺れて
それを猫たちは垂直跳びしながら猫パンチ
あと一時間もしないうちに ....
今年もまた気付かぬ内に
桜が散りかけていた
当てもなくふらついても
ただ足が痛むだけだと
思い知っているだろうに
例えば昨夜
家路に続く坂道の
向こう側に浮かんだ月に
見とれて ....
やっと誰も来ない場所にたどり着いた。去年の葉をつけたブリキ柳が、軟い金の粉を吹いている。崩れた石灰岩にカンスゲの穂。
(君は荷を下ろし、装置を組み立てる)
ここなら、いくらペンシルを ....
あっ、、、、
あんなにイクな
と言ったのに
イッテしまいやがって
あほ
さくら
もう
三分咲き
あの子が
かえってくるまで
イクな
と言っただろ
コノヤロ
この季節に居たくない夜
どこか、向こうがわを見ようとする
すべり台の天文台に寝そべって
どんな温もりでも
消えていくときはいつも赤い星
経験の記憶が
証ではないのに
あい ....
3840 3841 3842 3843 3844 3845 3846 3847 3848 3849 3850 3851 3852 3853 3854 3855 3856 3857 3858 3859 3860 3861 3862 3863 3864 3865 3866 3867 3868 3869 3870 3871 3872 3873 3874 3875 3876 3877 3878 3879 3880
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