春の強い風に吹かれて宙に浮いている
さくらの花びら
ひらりひらひら
あなたの大きな肩の上に落ちた
わたしだったら
わたしがさくらの花びらだったら
このまま風に乗って
そっとあなたの頬 ....
そんな気持ちなんてな
瓶に詰めたって
蓋して
冷蔵庫の奥に
突っ込んどき。
そしたら
3ヶ月くらい経って
入れとったん
思い出したら
すっかり腐ってんねんで。
....
この先には何があるのでしょう?
私には分かりません。
みんなが笑ってる?
それとも泣いてる?
もしかしたら…
誰もいないのかな?
想像もつきません。
知らないところに ....
360度
僕らは背中見せようを
合い言葉に
それぞれの方角へ
歩み続けている
でも
そう思えるだけで
本当はきっと
....
すべては初めから闇へ向かっていたのかもしれない
すべては初めから終わりを速めたのかもしれない
視界は灰色
NASA宇宙ステーションの外壁よりもくすむソレ
ダルトーン
あま ....
最近、黒い手袋が
落ちているのをよく見かける
ある時は職場の廊下
ある時は駅の構内
人間達の無数の足が
通り過ぎてゆく隙間に
{ルビ木乃伊=みいら}の面影で
誰にも届 ....
ひまわり
ひまわりが
こんなにたくさんのひまわりが
ひまわりの花たちが
ぼくを見ている
ひまわりは
いい
何も言わずに
ぼくを見ている
外苑公園
ある6月外苑でカワリに刺されたとき、
そのときの彼女は多分まだ僕のことを憎みきれなくて
刺し傷はとてもとても浅かった甘かった
僕はさされる瞬間
しょうがないのか ....
祝祭日のパレード 鼓笛隊の南半球へと向かう隊列
虹色マーチのアコーディオンとリコーダー
目の前に降り注ぐ 赤 紫 白 水色 そして 黄色の 小さな花びらが
小太鼓と鉄琴が打ち鳴らす呼吸の隙間を ....
東京で傘を買った
気温が高くて雪にはならなかったから
雨なんて何ヵ月ぶりだろうと思いながら
コンビニで傘を買った
とことん後悔してへこんだ日だった
少し早めの時間の空港で電話をかけた
....
あなたが私のことを子供みたいだといふものだから、私は内心腹が立つた。
だが、少し経つと、成る程いい当てている処もあると感じた。
子供。
私は感情が細密な管を通して、妄りにだだ漏れしてしまうことが ....
漁色に耽った
日々に
思いを致し、
日は暮れてゆく。
俺が
舌の先で
乳首の先端を
舐めれば、
お前は
声を漏らす。
胸を震わす。
目を潤ます。
そう、
すべては ....
机の上で
ふとこくり。
一瞬が十秒になり
十秒が一分になり。
かすれていたイマージュが
少しずつ
はっきり現れてくる。
あなたの全裸が
球体の曲面に
映しとられる。
....
弥生より手前のPM3:00
窓の向こうから
くちぶえが
まだ、おぼえたての、うた
ぴゅ、ぴぴ、っぴゅ、ぴ
窓をとっさに開けていた
春の音色にひきつけられて
ぴ、ぴ、ぴ、ぴ、、ぴ
....
片すみで祷るのをやめて。
居ることに嘘をつかないで。
愛することに向き合うために、
愛するひとに背を向ける。
ひなたでまざりあう ....
その眠気で東京へ向かう事になる
絨毯の水郷
利根の先は銚子の方まで消えていて
墨の筆でゆらゆらと戯れる
幾重もの電線は
枯れた田に馴染まない小狡い美しさ
鉄道橋が格子の両腕目一杯に浮か ....
空が好き。
何も隠さずに自分を見せてる青空が。
自分も空みたいに大きな人間になって、
自由に鳥たちを飛ばしたい
雨雲も好きになろう
雨が降ったあとにキラキラ輝く街がみれる ....
みぞれが止んで 宵の冷気は重くなった
北風は示威をやめて 死に絶えた
庭木も庭木で 昼間のかげをたたみこんだ
どんな静寂の気高さが 月には秘められ
ど ....
御機嫌いかが、と
埃っぽい風が吹く
どの窓にも猫が一匹いて
ぐりぐりした目玉でこちらを見ている
しっぽをくゆらすもの
ひげをぴんと張ったもの
前足を行儀よく並べて
あるいはつま先 ....
狭くても
遠くでも
学生の賑やかが同じ
産み出そうとしたひとに
海がそうっと手助けをするから
不断の惰性が同じ
回転し続ける
日の出、日の入、コンビナート、
資源が好きなきみの ....
俺は君とSEXするとき
毎回やり方を変えてる
同じように思えても
毎回微妙に違うんだよ
たとえば舌の絡め方とか
乳首への愛撫の具合なんかが違う
毎度おんなじやり方じゃあ
実力のないボ ....
なんでもはなせるといいながら
なんにもはなせていなかった
ふたりは
おたがいはなすことなく
おたがいはなしてしまった
それだけの
はなし
忘却の波が渦巻いて
私はやるべきことをやらず
ただいたずらに先延ばしをし
己の責任から逃げるように
布団の上で眠っていた…。
そのときは、思考を整理することで
忘却の波から ....
女の子が来る!女の子がやって来る!
しかし何もやらずにやってきたそれより政治家を思う
遊ぶ貧乏人の公園以外に僕の
中は金持ちでは全くないと
姉のファミコンによってやり続けられる 本だった ....
白いのかもしれない全部
ざらざらしている、
ソプラノ歌手の不安だ、工場の煙突から湧き出る、
砂を噛んだ黄色い音が、中空で消滅していく、
私の陰は深緑、ウ ....
昨日の雨は上がって
今日はよく晴れた日だ
大きな音楽をかけて通り過ぎるのは
灯油屋のトラック
たくさんの鳩が止まった電線は
重たげに弓形を描く
当たり前の朝だ
....
好きな人が好きで
好きな人が居るの
好きな人なんて居ないよ
好きな人に抱きしめてもらいたいけど
好きな人は抱きしめてくれないから
好きな人なんて居ないもん
好きな人が他の子を抱 ....
両腕にカタパルト独り占め
弾丸は稲妻か?素早くて
つくづく色気づく二の腕に
絹の折り鶴置いて息吐こう
地平線に届くような
声、高らかに、拡声器無し
イコール・ム・リコールのスタンス ....
何年前だっただろう
車の運転が出来た頃だった。
精神病院に隔週通院していた。
八月だったかも知れない
光と暑さに爛れていた。
五階建ての
茶色の北病棟から
灰色のの廊下があり
その ....
詩は直線
半透明の窓をつらぬいて
雲の向こう側へと延びている
どこまでつづいているのかは誰もしらない
論攷は線分
ナイフで頭と尻尾を切り落とす
君はお茶をのんであくびする
ようかんの ....
3840 3841 3842 3843 3844 3845 3846 3847 3848 3849 3850 3851 3852 3853 3854 3855 3856 3857 3858 3859 3860 3861 3862 3863 3864 3865 3866 3867 3868 3869 3870 3871 3872 3873 3874 3875 3876 3877 3878 3879 3880
【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
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