金融不安っていうか
もう800円しかないから不安とか
死ぬまで童貞ぽくて不安ってのならまだ分かるけど
金融不安ってのは謎だよね
日経片手に金融不安っていうか、めでてーな
新しいファッションか ....
長い階段を登り切った僕は
僕を山手線へ、地下鉄から減速と
加速を交互にくり返している人の改札にのまれながら
なくなっていくような街の喧噪を出ていった
僕の目には上野の通り
たむろする ....
機関銃をうち鳴らしていた
弾薬が僕の体じゅうに巻き 動かす
その、戦車のコントローラーと
勝利を生きる十字架があり
敵軍の腕を取る
自軍に捉えた敵軍を引き渡そうと写真の
それらをこ ....
しっぽを空へ
ぴーんとのばして
ここにはいない人たちと
話していた
わたしたちには
そんな時代があった
ところがある日
しっぽをのばすどころか
しっぽを持たない
人に出会っ ....
箸を持つのと球を投げるのは右手だけど
尻を拭くのと球を取るのは左手で
右手で煙草を吸いながら
ぐっと抱き寄せるのは左手
一メートル越えの鼠は抱き心地も抜群だ
字を書くのは左側で
中 ....
ぶつかるみたいな
かんかん、かかん
かんかん、かん、かかん
ってね
ぶつかっていくしかないんだよね
そこにね
....
{引用=*地下の風}啓蟄
三月の風が吹いている
この風は
地下の何処まで届くだろうか
春一番ともなれば
地下一階ぐらいまでは届くのか
台風の日
風とともに地下が
水浸しになってしま ....
楽しかった
なんてなぜ今さら思い返すんだろう
あの頃はそれが当たり前だったのに
楽しかった
あの時の気持ちは本物だったのかな
自分の思い出まで疑ってしまうんだよ
幸せな日々は過去形 ....
君はすぐ、僕を忘れたがる。
雨が降らないように願っても、
君は傘を差すんだろう。
ごく、自然に。
沈丁花の、
高音域の匂いがした
夜半から降り出した雨に
気づくものはなく
ひたひたと地面に染み
羊水となって桜を産む
きっと
そこには寂しい幽霊がいる
咲いてしまっ ....
冬の咽もとに指を寄せ
ふるえのかたちを描いてゆく
あなたは
あなたを描いてゆく
太い流れが細くなるとき
熱は流れに染みとおる
夜が夜を圧そうとするとき
熱は夜の辺をめ ....
目覚めると
腕の中の
小さな額にキスをする
大きな青い目に目やにをつけて
大きな欠伸をするあなたに
ゆっくりと
キスをする
薬を口に詰め込んで
苦しそうにするあなたにキスをする
....
睡眠と覚醒の間から浮かび上がる君
有機と無機の間から舞い降りる君
敬虔を打ち砕く絶対の真理であり
信仰を嘲笑う冷血の回答であり
一点の混じりけもなく輝ける君
すべての人間の恐怖と嘆きの権化
....
きみがいっていることと
していることの
あいだに降る、雪
無が
その目を開いて、
何もかもが
なかったかのような
夜、雪が
降る
灰色のクレヨンひとつをにぎりしめ
まっしろな画用紙をくまなく灰に
塗りつぶしていたチビなぼくを
えんちょう先生は庭に呼んで
「ほらよくごらん 地面はね
灰色じゃないだろう? ちゃいろかな?
....
始めは黄色がすきだった
3月うまれだから 黄色なのかな 甘い匂いがしそうだからか
でも幼稚園で黄色はかっこわるいって言われただけで嫌いになった
買ってもらったお気に入りだった黄色 ....
この世で1番大切なものは何だと聞かれたら
きっと僕は何も答えられない
保つ?
波は平行
沖の・淡い・暈し
取り舵
様になって
狭間まで行って
飛んで
回って
波の上
薄めのサングラス
遠い目にはバラライカ
ジャマイカでは近いか
矢張りバラライカ
....
たとえば今日
寒い風に吹き晒されているとして
さらに明日は
寒い雨に凍えているかもしれない
それでも破れ傘を差して
ボトボト歩いていくだけだ
たとえば今日
温かい陽射しに抱きしめ ....
(Her keycase/don't take a book/at twelve)
昨日からずっと眩暈がするのだ。足元がぐらぐらする感覚それと相反して垂直になる思考、だから私は十二時間前からこん ....
砂糖は入ってないんだ
だから
三分の二くらい口づけたら
あったかさが垂れ下がってきて
なんだか染みになってさあ
マーブルの掻き散らかした
だらしない歪みが
はっつくんだ
ぼ ....
甘い甘い甘い
姉に守られる殻の中の脆弱な子供
痛みを知っては殻へと戻っていく
安全地帯でしか自分をさらけ出せないの?
考えなしの警戒した猫
あなたがそうする事が、
姉の立場 ....
高速はビル群をすぎて
すると町並みはずいぶん平野で
夕暮れる武蔵野をはしっていた
白くて麗しい彼女に
告白してしまいそうだ
自由な選択
でもそのあとを知っている ....
雲に鉄塔が浮かび、鷗が舞う。
一面静止画のようでいて、
アスファルトをひと蹴りするごとに
地震のように画面が揺れる。
ドンドンドンと突き上げるような感じ。
今は坂の上で、
....
海にあった
窓辺にあった
グラスにもあった
体内で宿し始めた
誰にも見えないままに
春だからではない
出世したわけではない
懸賞に当たったわけではない
その光は
僕だけの ....
僕の夜に開かれる、夢に現れる公式
「なぜか、僕のせいになる」
キャストもスタジオも決まっていて
「最後は、僕のせいになる」
扉を開ける
景色が歪む
有る物は失せ
瞳が僕を刺す
....
そのお便りには
「わたしは
太陽や風に大事にされて
幸せでございました。」
と書かれてあって
ふむふむと思って
そのお便りを
あなたの胸ポケットに入れて
寂しくなったとき
その葉っぱ ....
誰もいない部屋
喜びの闇へと自分を
電車に考えていると
片隅では舌が光へ舐めるように
今日と他人を失っていく
体に伸びて 力で動くけれど
生きて死ぬ本を
前の光にしかし 開く自分を
....
静か。
過去、いくつもの過去が来て
未来、いくつもの未来が来て
いまきみに重なる。
ぼくは息をのむ。
西日に映えて、
....
一瞬の時を
何千何百と重ね
今を生きる
3838 3839 3840 3841 3842 3843 3844 3845 3846 3847 3848 3849 3850 3851 3852 3853 3854 3855 3856 3857 3858 3859 3860 3861 3862 3863 3864 3865 3866 3867 3868 3869 3870 3871 3872 3873 3874 3875 3876 3877 3878
【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
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