湿気と暑熱が凝り固まるジャングルの奥
そのはば広の葉の重なりを覗きたまえ
黒く蠢くものこそ無数の毛虫
黙々と食べ累々たる糞を垂れる
糞は山となりジャングルとなる
すなわちジャングルとは彼 ....
はね橋が分かれ
呼吸が分かれる
緑は
重くなる
雨 行方 雨
行方 雨
窓のかたちの光が吹いて
窓のかたちの空に重なる
着いたはずのしずくは離れ
....
ある人が言った
置かれたところで、咲きなさい
日当たりが悪いから、
天気が悪いから、
土の栄養分が少ないから、
だから、咲けない
そうじゃなくて、
日当たりは悪いけれ ....
090308
今回の目標は
一次予選を突破して
決勝に出ることです。
もちろん優勝をしたいのですが、
それは時の運
優勝できるなんて
口が ....
「春待ちワルツ」
学校を遅刻した日みたいに小さな開放感(バカンス)
ほわほわの光と人気のない道
ワルツのリズムで足を出すのさ
てくてく歩こう寄り道しながら
いち にっ さん
....
せんめいに見える
世界、よりも
ふやふや
ぐにゃぐゃにゃ
ぼやけた
視界に流れてくる
あいまいな、世界
なんて、“すてき”
だろう。と。
そう ....
どこ どこ どこ
あの子がいない
どこ どこ どこ
まぁまぁそんな
慌てなさんな
プディングでもお食べなさい
あぁ旨かった
そうだあの ....
私の背中に、少しずつ
一筋の陽が射して
橙に孵り、いつか
ひら り、
私は わたし
を、翻す
碧色の温もり
木枯らしに
悲しみ、落として
....
「いままでありがとう」
その手紙を
渡してしまうと
キミとのすべてが終わってしまいそうで
怖くて
いまだに渡せずにいる
これはきっと
最後の手紙
暁に乗っていったよ
あれはね
遠い昔に知ってたのに
とても綺麗な息してたよ
あれはね
人と神様はね
重な ....
テディベアは月の輪グマ
ステーキソースの匂い
白いお皿にお花の模様
花瓶から落ちた花びら
テーブルクロスは白いレース
光沢の禿げた木製の鍋敷き
真っ赤っかな笛吹ケトル
黄色いレトロな ....
三角コーナーから
芽が生えて
もう、そろそろ
ひと月になるのでしょう
靴下の要らない
そんな気温が
続いたものですから
私の足は
いつの間にやら
....
明日できることは明日する
今日しかできないことはあきらめる
定時まで残り時間を数えつづけて
何回休憩できるか計算をする
返事は良い
小言は真面目な顔で聞く
メモだってとる
たいしたこ ....
ツバメを見つめるそしてもう君に、僕の…
花一輪をその先にして
ミスチルを歌えば
ああ、川のほとりに吹き乱れる風
菜に黄色に溶かされていく−
佐野元春にゆれている−
営業車で街中回らされ ....
物語を失ったとあなたがいい
足を組んだ瞬間に春色のスカートの裾が膝のうえまで捲くれ
気づくまでの17分間
『夜のシャボン玉をすべて打ち落とすには
鳩が3万羽必要よ、きっと
あなた ....
きみはいつも
つめたくて
とおくて
とおくて
ちかくなったら
みえなくなって
ふれてしまったら
きえちゃうひと
それでも
やさしさは
あたたかく
いつも
ぼくを ....
おととい
バイトを終えたあと
たばこをぐだぐだと吸ってから
そろそろ冬が春へと切りかわりますな、と
ひとりで会話して
お茶を買いまして
地下鉄へ向かい
すべり ....
久しぶりにログインしようとしたらパスワードが、少し引っかかるものはあったが、思い出せなかったのだった
人のブログに以前読んだ本の感想があるのを見たが、ストーリーが思い出せない
自分が書いた感想 ....
家から少し歩くと公園がある
公園と言っても小さな広場にベンチがあるだけで
駅の側だし隣はパチンコ屋だし
おまけに向かいはコンビニがあってネオンがまぶしく
つまりは大変に騒々しい
気持 ....
駄々をこねて
駄々をこねて
駄々をこねあげて焼きあげたビスケット
熱々の出来立てに
ズムルズリナあいすくりーむを添える
椿が咲き始めたのはいいけど
春の嵐も
立て込んでいたらしい ....
きみの輪郭がまだあわいときのこと
ぼくは涙をながしながらきみの詩を書いた
不器用なことしかできないから
瞼にうつるやわらかいきみの形とかそういうものを
一生懸命にことばにして紙にのこし ....
もう少しがあっていい
私が生きるための安寧は
笑みが交わされた挨拶だから
もっともっと息をしてていい
あったかさは
人の体の中にあるから
もちろん、いつ食べてもいい
一生懸命には ....
水と銀をころがしたらびぃだまになって
予定調和がうつくし過ぎてシケモクに火を点ける
昔日の積雪がこげついた肉をやわらかくして
おみおつけのかおりのようにささやかな音
出窓を押し開けたなら風 ....
書き物机に
やわらかな風が届いて
湿っぽい単行本の
頁が少し浮いただけ
ペンは置かれたまま
日記帳は白いまま
包み紙のなかで
キャラメルが
じっと待っている
....
「愛されてる」なんて
思った事はありません。
被害妄想はいつだって
私の脳を駆け回って
私の中の弱気な悪魔が
「君は邪魔だ」とささやくの
悪 ....
白っぽい視野の中に
草の生えた道があり
知らない樹木が立っていた
母は和服を着て
道にひとり佇んでいた
すると向こうから
何年も前に死んだ父が歩いて来た
ぱりっとした背広を着 ....
何度も何度でも言い続けるよ
きみ、さよなら。さよなら。
きみが、一番に大事にしてくれたらよかった。
君を一番に愛せなかった。
さよなら、さよなら。
二度と ....
もう一度君の声を聞きたいと思うことを
僕は決して恥じたりなんかしない
途切れた場所にどんな言葉があったとしても
それは僕らが築いたものとは何の関わりもないこと
もう少し時が経ったら ....
紅い錆の匂いの工場でお昼から夕方にかけて
カビた野球帽子の骸骨がやさしい手つきで万華鏡をのぞいて
開いた目の骨に虹彩がきらめく
小さなきらきらしたセイギのプラスチックとか好きだった僕 ....
列車は/一度も地面を見ずに走って
みどりの駅でようやく息をはいた
何もかも続きすぎる/って全然気にしなかった
終点のことは噂で聞いた
だけど
じだんだをふんだってこない
....
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